2014.04/24 [Thu]
グレイの単衣とレース羽織
お久しゅうございますごきげんよう


晴れて気温が上がる日は、袷がキビシく感じる季節でございます。
陽が落ちると急に寒くなるのも困りものですわ。
2月頃、ふらふらとネットをさまよっていたら発見したのです、レース羽織のセール。
ニコ・アンティークのら○てんショップで。
こちらのショップは、らぶりーでキュートで若い娘っこが着たら可愛い
アイテムが多く、わたくしのようにいいトシぶっこいているものにはほとんど目の保養にしかならないのですが、レース羽織は以前から気になっていたのです。あちこちのぞいて下調べしてみるも、お値段と生地との折り合いがつかず。。。でも是非とも今年はレース羽織が欲しいものよのぉ。。。などともくろんでいた。
2月のとある深夜、ネットを徘徊していて偶然行き当たったセールですわ。
9800円→5800円也。難アリ返品不可。
わたくしは、あらゆるネットショップのメール案内を断っておりますので、こういうのに出会えるのはホントにタイミングです。神が買ってもいいとのお達しをくれたくらいのレベルですわ。
速攻で、ポチ。
届いたレース羽織は、じっくり調べてみるもどこに難があるのかさっぱりわからず、でも若干薄汚れている気がしたのでとりあえず洗っておきました。
そうしてわたくしの買い物は、シーズンになるまで秘匿されたのでございます。

晴れて気温も20℃を余裕で越えた日、単衣の着物を出しました。
襦袢は、筒袖の半襦袢を選んで、軽いしつらえにします。
グレイの地にピンク色の格子柄単衣。
昨年末の新宿京王デパートでの『今昔きもの市』にて1050円だったもの。身幅が少し狭かったので、自分で脇出しをしています。
初めて自分で単衣着物の身幅出しをしたときにはかなり緊張したものですが(
こちら)そしてもう2度とやるまいと決心したものですが
。。。その後、こういうことは手を抜くことができるし手を抜いても案外イケることがわかったので、生地と柄が気に入った(でもマイサイズではない)安い着物は、自分で身幅出しするまでに成長したのでした。人間はいくつになっても何かしら学ぶものですな。ってそういうオチかい。いや違うかもしれない。
こうして自分で直した単衣の普段着物は、正絹の紬に限り自分で洗ってしまいます。単衣を着る時期はやはり汗ばむことが多く、特にわたくしは暑がりで汗かきで、できれば着るたびに水で洗ってすっきりしたいくらいなのです。しかしお出掛けのそれなりにお値段の張る着物は専門家にお任せしてそれなりのお手入れ代を払ってもいいのですが、普段着物でそれをやるとお財布がキビシイ。そしてお財布がキビシくなると、普段着物が着づらくなってしまう。着物を気軽にたくさん着たいわたくしはそれではつまらないし困るので、いっそ安いもの(←ここポイント)は自分で洗っちゃえ。。。わたくしは庶民ですゆえ、こういう思い切りの仕方は、わたくしの身の程に合った着物との付き合い方と言えましょう。
平織りの紬ならば、洗ったあとのアイロンかけで蘇り、ほとんど縮みません(当社比)。小紋や礼装系の柔らかものは、怖いから絶対やりませんよ。アレは確実に縮みそうだからねぇ。。。そもそも正絹の柔らかもの単衣なんぞ、今は持ってないけどな。

とはいえこのグレイの単衣は、生地の材質も不明で、どうやら交織っぽいのですが洗ったらどうなるのかわからない。もし自分で洗って縮んでしまったら、しくしく泣いて、あとはこれからの参考にすることに致しましょう。
このように、人間とはいくつになっても何やら学べる生き物なのでした。。。違う?
クリームイエローちりめん地刺繍半襟。
クリームイエロー地グレイ猫柄半幅帯。
100均ダイソーのスカーフブルー系ストライプを帯揚げにして、水色の帯〆。
ニコ・アンティークのレース羽織。説明書きでは生成り色系でしたが、限りなく白に近いです。真っ白と比べないと生成りに見えないのかもしれません。
で、ご近所駅前に向かい、友人★とお茶をしつつこの夏のお出掛けの打ち合わせをしました。
さてヒトというのは自分が気になることにしか目が行かないものでございます。わたくしのように太っていると気になるのは身幅だったりするのです。これが狭いとどうにも着づらくてねぇ。。。っつー訳で、身幅をマイサイズにすることばかり考えていて、実際に着てみたら若干身丈が短いのに今さら気がつきました。なのにうっかり腰紐をウエスト高めに締めてしまったので、おはしょりがほとんど取れません。でもこういうとき、慌ててはいけません。帯の下におはしょりの残骸をたくし込んで、なんちゃって対丈の出来上がり。
さて、市販のポリエステルプレタの羽織には、共布の羽織紐が付いてたりします。これが単なる付属品ならいいのですが、縫い付けられていると面倒です。おされな羽織紐を取っ替え引っ替えして遊ぶのも着物好きの楽しみのひとつなのに、それが損なわれること。そして、チ(羽織紐を付ける位置)が、自分のカラダに合わないことが多いからです。
この羽織も共布が縫い付けられていた上に、わたくしが太っているせいか世間の若い娘っこが小さいせいかチの位置がとても高かったのです。仕方がないのでこうして着物を着た上から羽織って(洋服の上から羽織っただけでは、衣紋を抜いてどのくらい後ろに下がるかがハッキリわからない)チの位置を訂正、縫い付けられた共布羽織紐を外して、簡単にチをつくりました。
これでビーズやチェーンの羽織紐が使えます。
縫い目は思い切り適当ですが、大丈夫、じゅうぶん使用に耐えますわ。
わたくしは決してマメな人間ではなく手芸もお裁縫も大嫌いだというのに、着物を日常着にしようとすると、大嫌いなことも率先してやる羽目になるのですね。こういうお裁縫ごとが好きな方もたくさんいらっさるでしょうが、わたくしとは人種が違います恐らく。勉強が嫌いな子供に「勉強しろ」と言うだけならともかく「勉強好きになれ」と言うようなもの。嫌いなことは苦痛でしかないんですよね、その気持ちよーくわかるぞ(ちなみにわたくしは勉強好き)。いえ、もちろん、勉強以外の大嫌いなことはお金があれば解消すること多数です。自分でやらずに、アウトソーシングすればいいのですから。人件費と技術費いうお金さえ払えば、大嫌いなことを自分でわざわざやる必要はありません。しかしわたくしは悲しいかな庶民。大嫌いと大好きを計りにかけたら、大好きが勝ったのですね。そうして泣きながら自分でいろいろやる羽目になっているのです。あまりこのような勝負はしない方がいいとは思っているのですが。。。未だ思い切れませんわ。大袈裟でしたかしら。
いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/



晴れて気温が上がる日は、袷がキビシく感じる季節でございます。
陽が落ちると急に寒くなるのも困りものですわ。
2月頃、ふらふらとネットをさまよっていたら発見したのです、レース羽織のセール。
ニコ・アンティークのら○てんショップで。
こちらのショップは、らぶりーでキュートで若い娘っこが着たら可愛い

アイテムが多く、わたくしのようにいいトシぶっこいているものにはほとんど目の保養にしかならないのですが、レース羽織は以前から気になっていたのです。あちこちのぞいて下調べしてみるも、お値段と生地との折り合いがつかず。。。でも是非とも今年はレース羽織が欲しいものよのぉ。。。などともくろんでいた。
2月のとある深夜、ネットを徘徊していて偶然行き当たったセールですわ。
9800円→5800円也。難アリ返品不可。
わたくしは、あらゆるネットショップのメール案内を断っておりますので、こういうのに出会えるのはホントにタイミングです。神が買ってもいいとのお達しをくれたくらいのレベルですわ。
速攻で、ポチ。
届いたレース羽織は、じっくり調べてみるもどこに難があるのかさっぱりわからず、でも若干薄汚れている気がしたのでとりあえず洗っておきました。
そうしてわたくしの買い物は、シーズンになるまで秘匿されたのでございます。

晴れて気温も20℃を余裕で越えた日、単衣の着物を出しました。
襦袢は、筒袖の半襦袢を選んで、軽いしつらえにします。
グレイの地にピンク色の格子柄単衣。
昨年末の新宿京王デパートでの『今昔きもの市』にて1050円だったもの。身幅が少し狭かったので、自分で脇出しをしています。
初めて自分で単衣着物の身幅出しをしたときにはかなり緊張したものですが(

こちら)そしてもう2度とやるまいと決心したものですが

。。。その後、こういうことは手を抜くことができるし手を抜いても案外イケることがわかったので、生地と柄が気に入った(でもマイサイズではない)安い着物は、自分で身幅出しするまでに成長したのでした。人間はいくつになっても何かしら学ぶものですな。ってそういうオチかい。いや違うかもしれない。
こうして自分で直した単衣の普段着物は、正絹の紬に限り自分で洗ってしまいます。単衣を着る時期はやはり汗ばむことが多く、特にわたくしは暑がりで汗かきで、できれば着るたびに水で洗ってすっきりしたいくらいなのです。しかしお出掛けのそれなりにお値段の張る着物は専門家にお任せしてそれなりのお手入れ代を払ってもいいのですが、普段着物でそれをやるとお財布がキビシイ。そしてお財布がキビシくなると、普段着物が着づらくなってしまう。着物を気軽にたくさん着たいわたくしはそれではつまらないし困るので、いっそ安いもの(←ここポイント)は自分で洗っちゃえ。。。わたくしは庶民ですゆえ、こういう思い切りの仕方は、わたくしの身の程に合った着物との付き合い方と言えましょう。
平織りの紬ならば、洗ったあとのアイロンかけで蘇り、ほとんど縮みません(当社比)。小紋や礼装系の柔らかものは、怖いから絶対やりませんよ。アレは確実に縮みそうだからねぇ。。。そもそも正絹の柔らかもの単衣なんぞ、今は持ってないけどな。

とはいえこのグレイの単衣は、生地の材質も不明で、どうやら交織っぽいのですが洗ったらどうなるのかわからない。もし自分で洗って縮んでしまったら、しくしく泣いて、あとはこれからの参考にすることに致しましょう。
このように、人間とはいくつになっても何やら学べる生き物なのでした。。。違う?
クリームイエローちりめん地刺繍半襟。
クリームイエロー地グレイ猫柄半幅帯。
100均ダイソーのスカーフブルー系ストライプを帯揚げにして、水色の帯〆。
ニコ・アンティークのレース羽織。説明書きでは生成り色系でしたが、限りなく白に近いです。真っ白と比べないと生成りに見えないのかもしれません。
で、ご近所駅前に向かい、友人★とお茶をしつつこの夏のお出掛けの打ち合わせをしました。
さてヒトというのは自分が気になることにしか目が行かないものでございます。わたくしのように太っていると気になるのは身幅だったりするのです。これが狭いとどうにも着づらくてねぇ。。。っつー訳で、身幅をマイサイズにすることばかり考えていて、実際に着てみたら若干身丈が短いのに今さら気がつきました。なのにうっかり腰紐をウエスト高めに締めてしまったので、おはしょりがほとんど取れません。でもこういうとき、慌ててはいけません。帯の下におはしょりの残骸をたくし込んで、なんちゃって対丈の出来上がり。
さて、市販のポリエステルプレタの羽織には、共布の羽織紐が付いてたりします。これが単なる付属品ならいいのですが、縫い付けられていると面倒です。おされな羽織紐を取っ替え引っ替えして遊ぶのも着物好きの楽しみのひとつなのに、それが損なわれること。そして、チ(羽織紐を付ける位置)が、自分のカラダに合わないことが多いからです。
この羽織も共布が縫い付けられていた上に、わたくしが太っているせいか世間の若い娘っこが小さいせいかチの位置がとても高かったのです。仕方がないのでこうして着物を着た上から羽織って(洋服の上から羽織っただけでは、衣紋を抜いてどのくらい後ろに下がるかがハッキリわからない)チの位置を訂正、縫い付けられた共布羽織紐を外して、簡単にチをつくりました。
これでビーズやチェーンの羽織紐が使えます。
縫い目は思い切り適当ですが、大丈夫、じゅうぶん使用に耐えますわ。
わたくしは決してマメな人間ではなく手芸もお裁縫も大嫌いだというのに、着物を日常着にしようとすると、大嫌いなことも率先してやる羽目になるのですね。こういうお裁縫ごとが好きな方もたくさんいらっさるでしょうが、わたくしとは人種が違います恐らく。勉強が嫌いな子供に「勉強しろ」と言うだけならともかく「勉強好きになれ」と言うようなもの。嫌いなことは苦痛でしかないんですよね、その気持ちよーくわかるぞ(ちなみにわたくしは勉強好き)。いえ、もちろん、勉強以外の大嫌いなことはお金があれば解消すること多数です。自分でやらずに、アウトソーシングすればいいのですから。人件費と技術費いうお金さえ払えば、大嫌いなことを自分でわざわざやる必要はありません。しかしわたくしは悲しいかな庶民。大嫌いと大好きを計りにかけたら、大好きが勝ったのですね。そうして泣きながら自分でいろいろやる羽目になっているのです。あまりこのような勝負はしない方がいいとは思っているのですが。。。未だ思い切れませんわ。大袈裟でしたかしら。
いつも読んでいただいてありがとうございます。


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- [ざっくりと着物の話2010~2014]
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とても欲しい~で帯が飛影君っぽい。いやもちろん素敵な彼にはおよびませんが。ほんの少し似ています。はぁ~