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まおじゃらん

着物と猫と、ときどき絵画。

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今月買った本読んだ本・2月

ごきげんよう



気温は低くても、真冬の底冷えするような寒さとは違ってきた感じです。季節が移り変わってますな。


先月末から体調不全で寝たきりが続きましてね、お布団の中で古い本を読み返しておりましたの。
吉田秋生マラソン(『カリフォルニア物語』
『河よりも長くゆるやかに』
『吉祥天女』
『BANANA FISH』
『夜叉』
『イブの眠り』)などで青少年を慈しみ、半村良角川文庫マラソン(『闇の中の系図』シリーズ
『伝説』シリーズ他)で日本史の復習を果たし。怖いもの見たさで楳図かずおをつまみ食い(『漂流教室』
『神の左手悪魔の右手』
『洗礼』)楳図センセーの漫画は正直マジで血管切れそうになりますのよ。だって登場人物みんな大口開けて叫んでるんだも~ん
眼底出血しそうな勢い。
かわぐちかいじ『ジパング』全43巻を一気して自衛隊に親しみ、それならばやっぱり不肖・宮嶋であろうと文庫本をリターンズしてたら、手持ちの欠損に気がついてしまった。
しまったわ、図書館で借りて読んだら自分で買うのを忘れてしまったみたい。



『不肖・宮嶋のビビリアン・ナイト』上下巻 宮嶋茂樹
タイトルはいつだってオヤジギャグなので、しょうがないけど目をつぶってください。舞台がイラクで「アラビアンナイト」だと言いたい。ただそれだけですわ。
不肖・宮嶋の本は軍国主義を増長するっていう苦情があるらしいっすよ。そういう人ってちゃんと読んでるんだろうか。不肖は昔のことをしつこくしつこく覚えていて、大朝日新聞様とか某社会党とかが言い抜けそのまま忘れ果てなかったことにしてる過去を、くどくど蒸し返してます。本人談「蛇のように執念深い」この姿勢こそが、俗にいう○○主義とはかけ離れているのに気がつくはず。
あったことはなかったことにできないのです。その事実に対してどう思っても考えても自由ですが、事実は事実として認めないとね。あらゆる角度から見て考えられる自由。。。それが戦後民主主義の唯一の良さじゃないかと思いますのよ。


今、ワタクシイチオシの作家。
真梨幸子
『インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実』





これは是非とも『殺人鬼フジコの衝動に続いてお読みください。
これは、現実にあった事件をいくつかモデルにしてストーリーを作ってます。
何か大きな事件があると必ず聞かれる言葉「何故
」。。。「何故殺されたのか」「何故殺したのか」「何故死んだのか」。。。それらに対し、人は自分なりの腑に落ちる感覚というか納得しやすい判りやすい答えを求めます。そこに真実は必要ありません。受け取る側にとって咀嚼しやすいことが重要で、新聞や雑誌では最大公約数を求められるようです。
作者は、事件における真実を角度を変えて描写しているだけで、そこにハッキリした判りやすさがありません。

作者の、読後感が悪いとの評価は、そんな受け入れがたい感じから来たものだと思われます。
自分としてはどうやらその混沌が好みなんですがな。
例えば怪談などでも因果応報ストーリーには感心しない。恨みつらみで出て来る幽霊など怖くないのです。そんな覚えがないからです。理由がないこと。。。その足元にぽっかり開いた穴が暗くて深さも判らないのが恐怖なので、人は「何故
」を問うのでしょう。
この作者に似たような好みの偏向を感じます。

『クロク、ヌレ!』
主要登場人物の中の、バブルの遺物業界女性につい自分を重ねてしまいました~
ああお恥ずかしい、こんなのありがち~ってな。
でもローリング・ストーンズは世代が違うためかあまり聞き込んでないせいか、実感としてつかみにくかったですね。物語を追うのにそこまでは必要ないですけど。。。





『ケサラン・パサラン』
第2巻(完結)
山岸凉子


正直言って、これは失敗したんじゃないかな~と思いますわ。実話を元にしたらしいんですが、ひとつのストーリーとしては話がハンパで。
漫画化するならもっとハッキリした事件か、風水を前面に出した家相メインのストーリー作りなどが必要だったんじゃないでしょうか。
とにかく中途半端な印象が拭えません。
作者の家もの実話ものとしては『あやかしの館』




が白眉です。
これはお勧めですよ。ちょっとでも怖いのが苦手な方には絶対やめとけと言いますが。ハッキリ怖くない、じんわりした怖さが良いんですわ。
今回の本も、せめて何かに徹してくれればまだ読めたのになあ。
残念です。


いつも読んでいただいてありがとうございます



https://fashion.blogmura.com/kimono/

そろそろ着物ネタに移行しないと。
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Comment

No title 

フジコの続編(?)が出てるんですね。
最初の方の話を既に忘れてしまっているかも…
山岸涼子は大好きな漫画家の一人なのですが、テレプシコーラが終わってからこんなのを描いていたのか~。
彼女の描くちょっと怖い話はかなり好きです。
あ、そういえばちょっと違うけど、「恐怖の甘いもの一家」だったかな?おまけ漫画的なやつ。
あれが衝撃でしたね~
  • posted by ほあかばりきるま。 
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  • 2013.02/27 23:13分 
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No title 

ほあかばりきるま。様、ハッキリ続編ですよ~。最初の話のその後と不明点が明らかになってます
山岸涼子の「恐怖の甘いもの一家」ほ~さまセレクトさすがです~。あれほどショッキングな話、私も他に知りませんわ(爆)
  • posted by たま 
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  • 2013.02/28 00:05分 
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No title 

吉田秋生・・・ここにタイトルが上がったのすべて持ってます。
アッシュ、死なないで欲しかった~
いや、おじさんになったりどこぞの女といちゃつくアッシュを見る羽目になるくらいなら、いっそ死んでくれててよかったかも・・おっと危ない発言か
ラヴァーズ・キスなんかも好きですね。
確か、同姓同名の脚本家?演出家?さんがいらっしゃいません?
人間・失格だったかな~。
制服姿の堂本君×2に萌えた記憶が
  • posted by Ku-nyan 
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  • 2013.02/28 01:27分 
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No title 

楳図せんせー読むなら、「ヘビ女」とか、「赤んぼ少女タマミ」なんかも読んでくだせぇ。あと忘れちゃならんのは「まことちゃん」。大好きだーー!!!高校の卒業アルバムに、まことちゃんTシャツ着てるわたしが、しっかりと写ってますわい。(うちの娘と変わらんなぁ)。今でも『グワシ』はできるわよん♪
  • posted by はま~た 
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  • 2013.02/28 08:19分 
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No title 

BANANA FISH …あれは名作ですよね。
ハリウッド映画を観ているような気分で読んでおりましたわ。
アッシュの死に方は…哀しいけど美しかったなぁ。
私の中では「あしたのジョー」のラストとかぶるんですが…そんなことないっすか?
そうそう、Ku-nyanさん、私もずっと気になっているんですよ。
まさかあの吉田秋生さんと、テレビの吉田秋生さんって、同一人物??? とか思いまして。
一世を風靡した劇団第三舞台の役者さんが、気がついたらテレビの仕事で頑張ってたことがあったものでねぇ。同一人物ってのも、もしかしたらアリかな?と。
  • posted by べにお 
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  • 2013.02/28 20:00分 
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No title 

うふふKu-nyan様もお好きですね~
アッシュが死んだ後の話で、『光の庭』って読み切りがあるのもご存知ですか?シンが大きくなってて、エイジがおっさんカメラマンになってて。あの話、好きなんですよね~。その後のシンが『夜叉』でいいおっさんキャラになって出てきて嬉しいアッシュのおっさんキャラは想像もできないですわ~。
『ラヴァーズ・キス』も持ってますよ~そこから鎌倉シリーズ。今、新刊をきちんと買い続けてる漫画家です。
同姓同名の人は知らないです~。似た名前の人はいませんでした?
  • posted by たま 
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  • 2013.03/01 21:41分 
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No title 

はま~た、ごめん、楳図センセーの本で、今ウチにあるのはこれだけなのさ~。私、長ければ長い方が好きなので短編はつい買わずじまい。
グワシは私もできます
  • posted by たま 
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  • 2013.03/01 21:44分 
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No title 

べにお様、「あしたのジョー」とかぶるの先生だけだから(爆)ジョーもいいんだけど。絵がね、あの頃の吉田秋生は大友克洋傾向があるから、私は「AKIRA」を思い出しますわ。
んで。同一人物じゃないとは本人談だそうです。調べてしまった。そっか似た名前じゃなくて同じ名前だったのね。
  • posted by たま 
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  • 2013.03/01 21:52分 
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No title 

PRAIVATE OPINIONまで持ってます
BANANA FISHをハリウッドで映画がするしようとした時に、アッシュ役はリバー・フェニックスに決まってたらしいですが、彼の死で流れてしまったのだとか。
確かにアッシュを実写版で演じるなら、リバー君はイメージです。彼亡き後は・・・思いつかないもの。
  • posted by Ku-nyan 
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  • 2013.03/02 23:04分 
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No title 

リバー・フェニックスかあ。なるほど、確かに。金髪緑眼は絶対キープですもんね~。月龍とか(←結構好きだった)誰がキャストだったのかしら。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2013.03/02 23:55分 
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