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まおじゃらん

着物と猫と、ときどき絵画。

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着物にも流行はある

ごきげんよう


。。。油断して、風邪ひいちゃったですよ、奥さん。
普段は何をする訳でもない日常なのに、こういうときに限って、珍しく外的要因がありましてね。
あんまり秋らしくないままで冬になっちゃいそうだな~と思いましたので、しばらく着ていなかった着物を引っ張り出しました。



この泥染の蚊絣大島紬は約25年ほど前のものですわ。斜めに配された柄が、山葡萄とかカラスウリとかの秋っぽい色なので、何とな~く気分は秋。良く見ればハッキリそれとわかるような織り柄ではありませんが、秋縛りがかかった着物でございます。
どうやらその頃の大島紬の織り柄には、こういう感じの。。。なんつーか、配置とか雰囲気ってか、そんなのがあるようです。そうそう、『その時代に、良く作られた』量産タイプのデザインってヤツね。
んで、やっとタイトルに話がいく。
これは江戸時代の人気歌舞伎役者の縞柄が大流行とか、大正時代の豪華半襟の流行とか銘仙の流行とかそんな大それた話じゃないですわよ。
極々最近の(ここ30年を最近といえれば)アタクシのまわりの卑小な話っすよ。

振袖などは、その柄とか色とか髪型から着方まで思いっきり流行があるようですね。
それは着手が若いオンナのコだからじゃないかと思いますわ。
着物は同じ形だし、素材や織り、色柄の違いがあるだけで、孫子の代まで着られる。。。とか申しますが、普段に着物が着られなくなった今でも、それらしい時代の流行があるようですな。
大島紬に関して言えば、地空き飛び柄が良く作られたときもあれば、縦割りに柄が良く作られたときもあります。現代に、紬を注文して織ってもらうような人は居ないであろうから、良く出るデザイン似てるデザインなど、プロデュースする人が居るんだろうなあ。。。と思ったりして。
仕立てに関しても、約15年~10年前には、紬の八掛に、黒を持って来るのが流行った。。。とか。これは知人の呉服屋女将さんに聞いた話ですよ。
お嬢さんの嫁入り支度なら赤系を勧めるところが、少し年配になって良い紬を仕立てる方には、どんな帯でも合わせられるように黒い八掛をお勧めしたそうな。
んで今はそんなこともなく、着物も仕立て直しして着るほどたくさん着る訳でもないので、黒い八掛の紬はもちろん多数ある。街で見掛けると、
「ああ、12・3年前のかしら。。。」と思うそうです。
余計なお世話ですね



今の、着物の流行ってのは、着る側が作るんじゃなくて、ほとんど作り手側や売り手側の都合かな
と思いますわ。だから、あの手この手、色々あるのでしょうねぇ(
ひと事)
んでね、私のこの泥染蚊絣大島紬は、そんな時代を感じさせるブツです。八掛もしっかり臙脂色。
他の、季節をあまり感じさせない(故に良く着る)柄ゆきの紬は、八掛もここ3・4年で、年齢と好みに合わせて替えたんですがね、この大島は替えそびれた。

市の、文化祭がありましてね(何故か地方自治体のイベントは、ユルくてコンセプトが甘いっすね)所属する美術協会で、作品展。
受付当番をやるときは、画廊勤めの気分で、もちろん着物っすよ。






帯は紅色総絞り名古屋帯で、昭和のかほり。
総絞りの小紋1反を、道行きコートと名古屋帯にしたのも昭和っぽいアイディアですわ。帯の長さにちょっと足りない分は別布を足してます。
草色の帯揚げ帯〆。
小物の補色使いはアタクシの癖ですね。何も考えないとこうなる。
半襟は、生成り正絹地に吹き寄せ刺繍。

この姿が、ご年輩の方々にめっちゃ好評なのは、言うまでもありません





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Comment

No title 

着物にも流行はありますね。
最近で言えば、無地っぽい紬とか帯も着物も同系色系のコーデとか流行りのようですね都会的なコーデって感じ?

大島紬のようなものでも、売る側の都合で同じ柄を量産します。
私がいた頃のNCは特に激しかったですね。大島の催事をするとします。DMにばばんと載せるメインの柄が決まりますと、全国の店でそれを売る練習をし、DMと同じコーデで何人ものお客さんに売る訳です。
当然、同じ店の中で同じコーデで何反も売れる訳ですから、納品が重なった時なんか、店の中の端と端でこそこそと納品してました。
つらかったですね
メイン柄は、おそらく織りためてもらっていたものと思われ、思ったほどその柄が売れないと、織りためたはいいけど引き取ってもらえない・・と泣いた問屋さんもあったと聞きます。
今は昔・・の話かもしれませんが、某NCで「予約品」とタグの付いたものは同じものが数反、数十反のレベルではなく量産されてますよ。
大島でも付け下げでも、振袖でも・・
  • posted by Ku-nyan 
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  • 2012.11/03 00:00分 
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No title 

柄だけでなく袖丈でも時代がわかりますよね。…アンティークの長い袖は云うに及ばずですが、袖丈45㎝のものだらけなのが高度経済成長期…
おかんの着物がまさしくその袖丈ばかりで、何故この丈なのか聞いたら『…丈の長さなんか別に聞かれなかった』とのこと。問答無用で45㎝に作られてたらしいっす。高島屋の呉服売り場でよ
―――それにしても、やはり油断して風邪、ひきましたね、ふふふふふ。って笑い事じゃないっすね、お大事に。
  • posted by あすか 
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  • 2012.11/03 03:12分 
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No title 

なんか、お着物と帯が正統派で落ち着いた感じですね私も母の介護で眠かったりするのに(おむつ換え)力を入れないといけないせいか昨日頭痛がしました軽い風邪もあるのかなぁでも、今日は随分良いです
  • posted by han*z*ra*15 
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  • 2012.11/03 10:28分 
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No title 

受付嬢、お疲れさまです~!
風邪の具合はいかがですか? 急に朝晩冷え込むようになりましたからねぇ。
今回のコーデ、好みです~。黒と赤というのが好き。
でも、絞りの帯っていうのが、私のアタマにはないので…やっぱたまさんのコーデだなぁ。
赤と緑は補色という関係なのですか。私もよく使う組み合わせです。
大島のシーズンになりましたね♪
  • posted by べにお 
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  • 2012.11/03 20:21分 
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(↑べにお様、東京ららばいありがとうございました)
私はもっぱら洗える着物ばかりですが、たまさんのブログを拝見して紬ってやっぱ良いのねぇ~って興味を持ち始めてきました。(友人(ほ~)は紬を仕立てたことがあるのでございますれば)着物にも流行がある。なるほどぉ~と勉強になります!ところで風邪の方はいかがですか?ご自愛くださいませ。ペコリ
  • posted by かっぱ 
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  • 2012.11/03 22:56分 
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あ、かっぱさん、ご丁寧にありがとうございます。
久々に「東京ららばい」歌いたくなりましたわ♪
「かっぱだから洗える着物」のフレーズに、たまさんがツボって爆笑してましたよ~!
  • posted by べにお 
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  • 2012.11/03 23:08分 
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No title 

Ku-nyan様、もしかしてバブルの頃じゃないですか?イケイケどんどんでしたよね~それこそ時代ですよね~。同じセットで売るってのは凄いな。昔からひねくれてた私などからすると、店頭で勧められたように買うなんて、素直なお客ですわ~。(私はおかげで今、やかましくて我が儘で面倒な客になった)
最も、大手など全国に支店があるから逆に、「こっちのお店にあったのにあっちにはない」なんて文句も出ませんか?(^^;)お洋服感覚で買い物なさるお客も多いでしょうしね。
あらゆるお客のそれぞれのニーズに応えるのが呉服屋さんの使命ですが、現実には売り手がパッケージにしたものを喜ぶお客も多いのです。着るものにエネルギーをさきたくない人もいますもんね。
  • posted by たま 
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  • 2012.11/04 00:20分 
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No title 

師匠!袖丈45センチは、背が低い方か、普段着のためかと思ってましたよ~!高度成長期のマジックか!やふおくでも見掛けますね。せっかく良い織りなのに袖丈が出ないと困るな~と思って入札できないでいました。恐るべし、歴史に残らない流行
んで、はしゃぎすぎて疲れて免疫が落ちたんですね(^^;)すでに丸2日寝込みましたわ。まだ注意~。
  • posted by たま 
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  • 2012.11/04 00:27分 
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han*z*ra*15さま。真冬より今くらいが寒さに対応できないです。
ウチの姑はストーマだったので下のお世話は楽でした。体力気力共にどうぞご自愛くださいませ~。
  • posted by たま 
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  • 2012.11/04 00:32分 
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べにお様は柔らかい帯、あまりお使いにならないですもんね。私がこれを作ったときは絞りの帯など店頭には探しても探してもなかったんですよ。紬用の帯はしゃれ袋帯が多かった。。。これも小さな流行ですよね~。
いやはや久しぶりの風邪でのどが痛いですわ。
  • posted by たま 
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  • 2012.11/04 00:37分 
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No title 

かっぱ様、紬は濡れても案外丈夫ですから(爆)比較的お手入れも楽なのでお勧めですよ♪龍や唐獅子も映えるっwww
べにお様だって、「そりゃかっぱだもの。。。濡れちゃうんだもの。。。」ってしきりに感心してましたぜ。
  • posted by たま 
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  • 2012.11/04 00:45分 
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No title 

袖丈45cmの謎が解けました。有難うございます~。
母の胴抜き仕立て臙脂色八掛付きで、着物に全く詳しくない人が見たら村山大島に見える詐欺ウールがこれで、帯に直した羽織の羽裏を洗って縫って付けました。半衿付き肌襦袢がようやく日の目を見ることになったので、その点は良かったんですが、面倒でした・・・。

「昭和のかほり」良いですねえ~♡
とは言ってもご自分のものですから、昭和は昭和でもS50~S60代の、1980~90代ですよね?ああ確かにここ30年間の、近い昭和。
祖母が出掛ける時は、羽織か道中着を羽織っていました。私にとってそれらは年配のイメージで、道行が若くお洒落に見えていました。それが丈が長くなって羽織復活、道行は礼装系っぽい扱いになるなんて、ホント驚きです。
しかも私は、老けて見えて嫌いだった道中着好きに。分からないものです。
そのうち、今の無地紬同系色コーデも、懐かしく感じる時が来るのでしょうね。
  • posted by - 
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  • 2012.11/04 16:26分 
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No title 

ハンナ様、私も袖丈45センチは驚きでした。そう言えば伯母の着物も今思えば全部45センチだった。面倒なのでもらわなかったんですが。

この大島紬を選んだのは母なので、テイストからして「昭和のかほり」なんですよ~。きっとこんなのが自分自身欲しかったのでしょう。これをもらったときは、この先自分が着物を着るようになるとはまったく思わなかった。そのうち私自身が働いて着物を買うようになったのは平成に入ってから。。。なのに、あの昭和末期は濃い時代で、オトナになってから過ごした平成がピンと来ないのでした。
今の無地同系色コーデを古く感じてみたいですね~。
  • posted by たま 
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  • 2012.11/05 00:16分 
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