2012.10/30 [Tue]
羽織を尋ねて問屋街@日本橋馬喰町
ごきげんよう


月曜は日曜日と打って変わって、晴天でございました。土曜日に着た半襦袢を洗い、雨の日に着たお洋服を洗い。お洗濯日和でした。
さて、雨の日曜日。残念ながら雨の日曜日。
前々からお約束してまして、『想ひいろいろ』のべにお様(
こちら)と、問屋さんセールへGO
べにお様は初めてのお誂え羽織をご所望だったので、とりあえず問屋さんで物色して、試着して、様子を見ようということになったのです。

セール売り出しの日曜日に朝からがっつり雨だと、どうやら客足がかなり鈍るようで、お店の人たちはヒマぶっこいてます。
今回はまた、悉皆が激安だったので、アタクシは雨の日に着てさんざん濡れた藍大島紬や、大汗かいた泥大島紬など、丸洗いやら汗抜きやらを頼む着物を持って行きました。あ、画像忘れた。。。
んで友人★は、カビをはやしてしまった頂き物の黒地小紋や、八掛が若過ぎるので仕立て直したい小紋などを持って。
こちらの問屋さんには、仕立ても悉皆も取引業者さんが何件か入ってます。普段お願いするときは、モノによって業者さんを選んでもらいます。
セール時の悉皆激安は集客のため
だけど悉皆しか出しに行かないアタクシたち。。。(爆)
袷の大島紬洗い張り:4180円也。
袷の大島紬丸洗い:2560円也。
汗抜き:1500円也。
さて、悉皆を出して身軽になったら、早速目の保養を致します。こちらのブツは


売れなくてもいい(ここ重要
)亡くなった人間国宝作家もの辻が花訪問着。このクラスになると、作家先生が亡くなると一旦市場から消えるのだそうです。値上がりを待つというか。売り惜しむというか。着物は着るもの、とはいえ工芸品でもあり、美術品扱いもされる。。。この辺が、業界不透明の真骨頂ですね。いずれはどなたかが必ず買うのでしょうが。。。そうとも言えない。資料として永久保存版に仕舞われることもあるようです。
ああ結構な御点前で。。。次はもう少し手近なブツを。
べにお様は、お父さまが愛用した着物を数々持ってらっしゃいますが、今回はちょっと変わった長襦袢地を羽織裏にしたい、とのこと。
んで、表地を探しに来たんですが。。。
雨でヒマぶっこいてる着物マネキンおばちゃんたちの攻撃を受ける
べにお様、HP500消費


敵は、べにお様が「あれなら好きかも。。。」と言ったブツを、アッという間にぐるぐる巻き。アタクシは笑いながら見ております(酷い)どうせ後でアタクシが全部断るつもりなので、べにお様には持ってない感じの(でも似合うであろう)ブツを試着してもらいたかったんですが。。。おばちゃん攻撃がどうやらかなりストレッシーだったようです
すみませ~ん
ちなみに、左は染めの北川。右は山繭。焦げ茶色地に手描き更紗の小紋です。帯はムガシルク。。。だったっけ、違ったか
参考上代は、左の染めの北川が約88万円、右の山繭が170万円也。
んで。。。右の約170万円の山繭の手描き小紋は、画像の帯約50万円を付けて、胴裏八掛仕立て込み48万円にて如何でっか
だそうですよ。べにお様にめっちゃお勧めしてましたがね~
っつー訳で。気になる方は、10月31日までですが、ブログ『まおじゃらん』を見たと言って、お問い合わせください。
03-3661-7038 丸中東京本店、カドもしくは部長

帯〆の色の選択が、いかにも江戸前好きのべにお様らしい。。。

いつもならば、チンピラのアタクシなんか誰も構わないのに、雨の日曜日が祟るわあ。
着物マネキンおばちゃんが妙にたくさん。アタクシ顔見知りのおばちゃんなら良いんですが、知らない人だと、かなり困ります。
だって。。。何か手に取るたびに「それはとても良いものですから」って言って勧めるんだもん
。。。あのさ~良いものだから欲しいんじゃないでしょう。まず欲しいか欲しくないか。どんなに良くたって安くたって、要らなきゃ要らないのさ。それ、売り方間違ってるでしょう。そんな生温いセールストークしてると噛み付くわよっ
。。。んで、おばちゃん退散。

勝手に、「ここで写真撮って~
」と騒ぐ身勝手な客。雨だからヒヨってしまい、着物はやめましたのさ~。
さて、べにお様の羽織は急ぐものでもないし、ピンッと来なければ買う必要もない。今日はそろそろ撤収かな~と思ってたら。。。アタクシの担当さんが「ちょっと変わってるから、見るだけ見る
」

地厚の地紋織生地を色無地に染めて、着たときにちょうどお太鼓部分にポイントが来るように印伝で柄を入れた羽織生地でした。
地色は、藤色・消紫・黒・深緑。。。印伝のポイント柄は、更紗・亀甲・有栖川・葡萄唐草。。。
江戸前。めっちゃ江戸前。
浮世絵などで、大店のぼんぼんが本多まげに結い、茶系の縞の着物にぞろりと長い羽織姿で描かれてるのを見ますが、まさしくそんなイメージです。
ってかこれが気になる時点で、べにお様はやっぱり相当江戸前好きですな。
仮絵場になっているので羽織ってみると、背が高い彼女にとても似合う。とてもアタクシには着られません~
べにお様は裄が長いので、普通の反物ではモノによって幅が出ないこともあるそうです。担当さんに生地を計ってもらい、仕立てに充分かどうか確認、羽織の長さは鏡の前でじっくり確認(椅子に座ったとき裾線がどこまで来るかも確認)、お父さまの長襦袢(画像失念
出来上がってから見てください)を洗い張り、お値段は予算内で収まりました。
実はこの日で決まるとは思わなかったんですが。

深みのある絹の色目がどうしても再現できず。



RGB30・55・30くらいの色目ですわよ、奥さん。
出来上がりが楽しみです。
アタクシ思うんですが、粋が粋じゃなくさりげなく粋。。。ってのは難しいものです。
べにお様は、粋が下品にならず、さりげなく江戸前の、珍しい方ですね

いつも読んでいただいてありがとうございます

https://fashion.blogmura.com/kimono/ にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装
その後、エネルギー切れでファミレスでお茶。日曜の問屋街は、ドトールコーヒーすらお休みだっ
それから居酒屋で女子会しました。日曜の問屋街は居酒屋もガラ空きだっ



月曜は日曜日と打って変わって、晴天でございました。土曜日に着た半襦袢を洗い、雨の日に着たお洋服を洗い。お洗濯日和でした。
さて、雨の日曜日。残念ながら雨の日曜日。
前々からお約束してまして、『想ひいろいろ』のべにお様(

こちら)と、問屋さんセールへGO

べにお様は初めてのお誂え羽織をご所望だったので、とりあえず問屋さんで物色して、試着して、様子を見ようということになったのです。

セール売り出しの日曜日に朝からがっつり雨だと、どうやら客足がかなり鈍るようで、お店の人たちはヒマぶっこいてます。
今回はまた、悉皆が激安だったので、アタクシは雨の日に着てさんざん濡れた藍大島紬や、大汗かいた泥大島紬など、丸洗いやら汗抜きやらを頼む着物を持って行きました。あ、画像忘れた。。。
んで友人★は、カビをはやしてしまった頂き物の黒地小紋や、八掛が若過ぎるので仕立て直したい小紋などを持って。
こちらの問屋さんには、仕立ても悉皆も取引業者さんが何件か入ってます。普段お願いするときは、モノによって業者さんを選んでもらいます。
セール時の悉皆激安は集客のため

だけど悉皆しか出しに行かないアタクシたち。。。(爆)
袷の大島紬洗い張り:4180円也。
袷の大島紬丸洗い:2560円也。
汗抜き:1500円也。
さて、悉皆を出して身軽になったら、早速目の保養を致します。こちらのブツは



売れなくてもいい(ここ重要

)亡くなった人間国宝作家もの辻が花訪問着。このクラスになると、作家先生が亡くなると一旦市場から消えるのだそうです。値上がりを待つというか。売り惜しむというか。着物は着るもの、とはいえ工芸品でもあり、美術品扱いもされる。。。この辺が、業界不透明の真骨頂ですね。いずれはどなたかが必ず買うのでしょうが。。。そうとも言えない。資料として永久保存版に仕舞われることもあるようです。
ああ結構な御点前で。。。次はもう少し手近なブツを。
べにお様は、お父さまが愛用した着物を数々持ってらっしゃいますが、今回はちょっと変わった長襦袢地を羽織裏にしたい、とのこと。
んで、表地を探しに来たんですが。。。
雨でヒマぶっこいてる着物マネキンおばちゃんたちの攻撃を受ける

べにお様、HP500消費



敵は、べにお様が「あれなら好きかも。。。」と言ったブツを、アッという間にぐるぐる巻き。アタクシは笑いながら見ております(酷い)どうせ後でアタクシが全部断るつもりなので、べにお様には持ってない感じの(でも似合うであろう)ブツを試着してもらいたかったんですが。。。おばちゃん攻撃がどうやらかなりストレッシーだったようです

すみませ~ん

ちなみに、左は染めの北川。右は山繭。焦げ茶色地に手描き更紗の小紋です。帯はムガシルク。。。だったっけ、違ったか

参考上代は、左の染めの北川が約88万円、右の山繭が170万円也。
んで。。。右の約170万円の山繭の手描き小紋は、画像の帯約50万円を付けて、胴裏八掛仕立て込み48万円にて如何でっか

だそうですよ。べにお様にめっちゃお勧めしてましたがね~

っつー訳で。気になる方は、10月31日までですが、ブログ『まおじゃらん』を見たと言って、お問い合わせください。
03-3661-7038 丸中東京本店、カドもしくは部長

帯〆の色の選択が、いかにも江戸前好きのべにお様らしい。。。

いつもならば、チンピラのアタクシなんか誰も構わないのに、雨の日曜日が祟るわあ。
着物マネキンおばちゃんが妙にたくさん。アタクシ顔見知りのおばちゃんなら良いんですが、知らない人だと、かなり困ります。
だって。。。何か手に取るたびに「それはとても良いものですから」って言って勧めるんだもん

。。。あのさ~良いものだから欲しいんじゃないでしょう。まず欲しいか欲しくないか。どんなに良くたって安くたって、要らなきゃ要らないのさ。それ、売り方間違ってるでしょう。そんな生温いセールストークしてると噛み付くわよっ

。。。んで、おばちゃん退散。

勝手に、「ここで写真撮って~

」と騒ぐ身勝手な客。雨だからヒヨってしまい、着物はやめましたのさ~。
さて、べにお様の羽織は急ぐものでもないし、ピンッと来なければ買う必要もない。今日はそろそろ撤収かな~と思ってたら。。。アタクシの担当さんが「ちょっと変わってるから、見るだけ見る

」

地厚の地紋織生地を色無地に染めて、着たときにちょうどお太鼓部分にポイントが来るように印伝で柄を入れた羽織生地でした。
地色は、藤色・消紫・黒・深緑。。。印伝のポイント柄は、更紗・亀甲・有栖川・葡萄唐草。。。
江戸前。めっちゃ江戸前。
浮世絵などで、大店のぼんぼんが本多まげに結い、茶系の縞の着物にぞろりと長い羽織姿で描かれてるのを見ますが、まさしくそんなイメージです。
ってかこれが気になる時点で、べにお様はやっぱり相当江戸前好きですな。
仮絵場になっているので羽織ってみると、背が高い彼女にとても似合う。とてもアタクシには着られません~

べにお様は裄が長いので、普通の反物ではモノによって幅が出ないこともあるそうです。担当さんに生地を計ってもらい、仕立てに充分かどうか確認、羽織の長さは鏡の前でじっくり確認(椅子に座ったとき裾線がどこまで来るかも確認)、お父さまの長襦袢(画像失念

出来上がってから見てください)を洗い張り、お値段は予算内で収まりました。
実はこの日で決まるとは思わなかったんですが。

深みのある絹の色目がどうしても再現できず。



RGB30・55・30くらいの色目ですわよ、奥さん。
出来上がりが楽しみです。
アタクシ思うんですが、粋が粋じゃなくさりげなく粋。。。ってのは難しいものです。
べにお様は、粋が下品にならず、さりげなく江戸前の、珍しい方ですね


いつも読んでいただいてありがとうございます


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その後、エネルギー切れでファミレスでお茶。日曜の問屋街は、ドトールコーヒーすらお休みだっ

それから居酒屋で女子会しました。日曜の問屋街は居酒屋もガラ空きだっ

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- [ざっくりと着物の話2010~2014]
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問屋価格でお安いんでしょうけどね
べにおさんの羽織のお買いもの、うらやましいです。
印伝なんて羽織で珍しいですねぇ。
私は悩んで悩んで、こんなに寒くなったのにまだ羽織が買えません
たまさんに画像をお送りして、お見立てお願いしたいですわ。