2021.03/05 [Fri]
着物を着る上で苦手なことがある。
ごきげんよう。
長文ですよ、ご注意!
先月末に記事にするのが間に合わなかった先月買ったものの分を、まとめてアップしようと思いました。
ええと、どこから話せばいいのかな。
あすか師匠が、アンティークの帯留めを多数、あちこちでお買いになってるのは、奥さんがたはもうご存知でしょう。毎月のように凝った彫金のとかをお買い上げ。その様子はいつものようにアンティーク着物をお安く(それも凄いんですけど)買ってらっさるよりも、1点あたりの単価が高くてめっちゃ興味深く拝見しておりました。
わたくしも以前、銀座のアンティークショップなどで、「半分は地代か!?」てな、凝ったアンティークの帯留めを見て楽しく目の保養をさせてもらうこともありましたが、思うにどうもあれには地代は4分の1くらいしか含まれてなかったようなのを、今回あすか師匠の買いっぷりで知ったのでした。
そうしてわたくしは何か、自分のために小さく美しいものが欲しくなってしまった。
。。。影響されるってのはこういうことですわ(爆)意識しないうちに、今までまるで目が行かなかったようなものが欲しくなるの(爆)それも突然!!!(爆)
わたくしは慣れた遊び場おーく損で初めて、帯留めカテゴリを覗いてみたんでした。どのようなものが出品されどの程度の入札でおいくらほどで落札されていくのか、ちょっとの間観察してみました。こういうとこがわたくしの真面目なところ(笑)その真面目さを別のことに向ければええものを(爆)
わたくしが気に入るデザインは、現代物・アンティークに限らず、大体決まっていました。好みはどうやら揺るがないようでした。珊瑚、翡翠、本真珠、彫金、銀細工。。。無闇に目が肥えてるがために(←莫迦)目をつけたどれもがお高く落札されていくのを指を咥えて見てました。
しまった。何も買える気がしない。
1週間が経つころ(2月はヒマぶっこいていた)わたくしはようやっと気がつきました。
わたくしは普段、着物でお出掛けする際に、帯留めをほとんどしないっていうしょうもない事実に気がついたのでございます!
手持ちの帯留めは少量ありますが、よほどコーディネートを意識してないと、帯留め合わせるの忘れてしまうの奥さん。季節限定だと1年2年、またはそれ以上寝かせてしまう。わたくしが帯留めしてないのは、つけるのを思い出さないせいなんですわ。
恥ずかしながら告白すると、わたくしはどうやらアクセサリーが苦手なのでした。
ネックレスやブレスレットなど金属アレルギーが出るってのもありますが、なんつーか昔から、アクセサリーを使うのが苦手だったのでございます。ピアスだけはつけてますが(プラチナはアレルギーをおこさない)、ピアスの穴を開ける決心をした18歳(大学1年生)の自分に拍手したいっす。後年、もうひとつふたつピアス穴を増やしたくなったのですが、もう怖くてできませんでした(爆笑)
あら、何の話でしたっけ?
そうそう帯留めが苦手っていう話よ奥さん。
わたくしにとっての帯留めは、着物になくてはならないものではなくて、着物姿に趣を添えるアクセサリーなのです。
ここでようやっと思い至って、あすか師匠の真似っこしようとしても元々無理だったと気がついて(散財する前でよかった。爆)帯留め作戦は終了しました。
儚い夢だった!!!
次に目をつけたのは、かんざしです。
こちらはアンティーク着物ブロガーdolceさんの影響を受けまくりました(爆)いつも素敵なフラワーアレンジメントを載せてらっさるのよ奥さん。あ、もうご存知でした?
この方の持ち物はどれも(着物と帯のチョイスも、家具やインテリア小物も、お洋服やアクセサリーも)独特の個性と存在感があってとっても素敵なんですよねーー。拝見するのいつも楽しみですわ。
んでまた、夢想しちゃったんですよね。
もしかしてわたくしもかんざし使ってみたいかもよーーーって(爆)
またもや慣れた遊び場おーく損で、かんざしカテゴリを選択。もうね、iPadで目が血走るほど見まくりましたわ。結局自分が好きなタイプのものは、アンティークなデザインばかりで、状態が良いと万単位が必要で、買えそうなお値段だと状態がイマイチ悪い。。。どうにも決心がつかないのでした。
ならばショップはどうかと思って、楽◯とか密林も見ましたが、あっちは現代もののお洋服に合わせる感じのや振袖用ばかり。わたくしが好きなアンティークのデザインのは見当たりません。
もう目が疲れ果てて、そこでようやっと京都のてんてん大親分に相談した。
てんてん大親分は、東京都下の小さな美術館のかんざし展示のために上京するほど(そのとき初めてウチに泊まっていただいた)かんざし大好きでかんざしの造詣も深くてらっさる。そして日夜、大量のええもんが集まる京都の骨董市で凌ぎを削ってらっさる。これほど頼りになるナビゲーターはおらんであろう。って何故今まで思い出さなかった?阿呆ちゃうかーーー。
「てんてんさんてんてんさん、こんなのはこのくらいして、あんなのはあのくらいなんです。どうなんでしょうか。なんか選べない」
「アンティークのかんざしは状態が様々ですから、慣れてない方には心理的にも難しいですわ」
「そうなんですよねー」
「もしこんな感じのがいいと決めたら、買わないで、ウチにおっしゃっておくんなまし。いつでもお貸ししますよ!」
えっっっっっっ!!!なんですってーーーーー!!!
かんざし愛に溢れるてんてん大親分のこのお申し出、めっちゃありがたく、身に染みましたわ。なんや自分で中途半端なもの買う必要あらへんな(変な関西弁で済まない。先祖代々生粋の関東平野人)そうよ、てんてん大親分はいつも綺麗に結い上げた髪に、季節に合わせたかんざしをさしてらっさる。。。
そうしてわたくしはまたここで、ある事実に気がついたのでした。
わたくしは普段、着物を着るときに、かんざしを挿せるような髪型にしないという、しょうもない事実に!!!
がーーーーん(爆)
昔は、髪に飾りがないのは弔事のときとか聞きましたわ。髪には飾りがあった方がいいらしい。それもあってなるべく気にはしてるんですけどねーーー。
着物を着る奥さんがたで、髪型に凝るかたは結構多くいらっさるなあと存じます。髪が決まってないとダメだとおっさる方も多いですし、そんなときわたくしは身を小さくして(ネットで拝見してるから相手からこちらが見える訳じゃないのに、つい首を竦めてしまう。笑)ごめんなさいとても無理ーーー!と謝るしかない(爆)他所さまの綺麗に膨らませて結い上げた髪は見事です。でもそれは他所さまの髪だからいいんであって、わたくしはとにかく整髪剤とかスプレーとか苦手で苦手で(泣)あれらを使いたくないが故の今の髪型なんでした。今後もよほどのことがない限り(着物を着てパーティーに出るとか?)美容院で結ってもらうことはないと言い切れます。でもそんな機会は多分、永遠に来ないでありましょう。
それではあかんのではないかと、ヘアスプレーも買ってみましたし、まとめ髪に便利なワックス、髪を結うのに必要なピン類も色々と買ってみましたが。。。整髪剤やスプレーに消費期限ってある?もう使えないんじゃね?捨てた方がいいんじゃね?ってレベルです。
更に悲しいことに、ウチの愛機ステルスタンタン(敬称略)に何度か手ずから教えてもらった夜会巻きなども、全然上手にならなくて、わたくしは別に自分は不器用って訳じゃないと思っていたのですが、髪の扱いはどうも器用不器用を超えたところにないですか???気のせい???とにかくわたくしには、かんざしの出番がそもそもほとんどなかったんでした。
詰んだ(爆)
わたくしがせっかく、小さくて儚くて美しいものが欲しいと(爆)初めてのカテゴリで物欲をたぎらせたというのに(爆)おのれの根深い部分に気がついただけで終わりました。
散財しないで済んだのは僥倖です。その分を別のものに当てられます。
今後はもう、身の程を知らない欲望は抱かないようにしようと思いました。
わたくしにとっては、身の程をわきまえた物欲が重要だと身に染みた次第でございます。
。。。奥さん、これ、どなたかのお役に立つ話だった???
しょうもない話で本当にすまない。
ごめんあそばせねえ。
先月買ったものの記事のはずだったんだけど。。。
赤い珊瑚(染め)のU型かんざし。
現代物新品。
同じデザインで染料で染めてない本珊瑚のかんざしは4倍の価格でした(爆)
わたくしにはこのくらいがお値段的にもデザイン的にもちょうどいいですね。
アンティークのかんざしも綺麗な結い髪も諦めたとはいえ、昨年のクリスマスにウチの夫に買ってもらった赤い本珊瑚のピアスに合わせられるような髪飾りは欲しかったのでございます。
ウチの夫の極小会社が危うくなってから、高く売れそうなものは片っ端から売り払い、地金の値段がいいので重量はほんのわずかとはいえピアスも相当手放しましたっけ。ネックレスくらい重さがあると相当の売り値になったのに、金属アレルギーのせいでネックレス類ひとつも持ってないのを悔やんだものですわ(笑)本末転倒だろ(爆)会社が無事に持ち直して落ち着いて余裕もできて、新しくピアスが買えるなんて感慨深いです。
このかんざしがどのくらい活用できるかはまだわかりませんが(^^;)そのくらいは頑張ってみようと思います。
わたくしは幸か不幸か、アンティークの帯留め沼とかアンティークのかかんざし沼に嵌まり込むことはありませんでした。小さく儚く美しいものは素敵。他所の奥さんがたのコレクションを拝見して、目の保養をさせてもらって良しとしましょう。
先月買ったものの記事は、続きます。
スポンサーサイト
- at 12:10
- [お買いものとかいただきものとか]
- TB(-) |
- CO(10)
- [Edit]
NoTitle
いやあ、でもそのおかげで安い着物とか帯を大量買いしなくなりました。買ったとしても掘り出し物レベル。…結局安物買いの銭失いってこーゆーことなのね、としみじみ体感しておりますわ。
結局少々値が張ってもいいものを買えば、精神的満足度が段違いなので、安物を大量に買わなくても心が満足するっつーか。
まあ、アンティーク界隈は着物と帯に関しては値段があってないようなもので、売られる場所によって値段が100倍くらい違うこともザラなので、サイタマの片隅でお安い掘り出し物を掘るのは結局やめませんが(笑)
しかし帯留め、かんざし等の宝飾品はやっぱり相場があるのかお値段高めでずっと推移してますね。むしろメルカリの普及によって、知識のない人がお安く手放すことが多くなり、こちらとしてはラッキーな状況ですが。
まあ、相場に関してはヤフオクが勉強になりましょう。本当にいいものって1円スタートでも、普通に10万超えたりしますものー!
あ、でもそろそろワタクシのお高い帯留め欲も落ち着いてきて、『お値段関係なしに欲しかったもの』をゲットするようになっております。