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まおじゃらん

着物と猫と、ときどき絵画。

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初釜・わたくしの着物。

ごきげんよう。

今のご時世、「嫁入り道具としての着物」ってのはどのくらい有効なんでしょうかね?
そういったジャンルは現実に存在するんだろうか。
「ちょっとしたパーティーに着ていくドレス」くらい、業界とマスコミが作り上げた幻想の産物かもしれないと思うのですが如何でしょう。
そんな風に感じるのは、わたくしの世代がすでに、「嫁入り道具としての着物」を持って結婚したヒトって少ないからでございます。家具も婚礼箪笥とかじゃなくてもっとカジュアルな感じ。地域に依るのかもしれませんので一概には言えないことは承知しておりますけれども、わたくしの周りには「嫁入り道具の着物」を持ってない友人のほうが多いですわ。
でもわたくしの母親は、ギリ「嫁入り道具に着物を持たせないと」と考える世代でありました。
それでもなんつーか、戦前のように、出入りの呉服屋さんが「嫁入り道具としての着物」を婚礼に向けてきっちり揃える時代ではなくなっていたので、母親が思うがままときには勧められるままに買うそれらは、品揃えに偏りがあったんですよね。着物はあれども合わせる帯はないし、黒紋付(喪服ともいう)も袷は作ったけれども夏の絽のは忘れてるとか(爆)
わたくしの母親は、多分おそらく絶対に、娘のためとは言いながら、買いたいから買ったのだと思われます。自分の買いものをするより娘のために買うほうが大きな買いものをしても罪悪感がなくて楽しかったのでありましょう。
そういう訳で、24歳で結婚したわたくしは、母親の予想を外れ過ぎてて(わたくしは結婚しないタチだと思われていた)着物の用意が間に合わず、結婚してから慌てて、わたくしに無断で(←ここ重要)自分の趣味全開の着物を数枚作って送って寄越したのでした。
そしてそれ以降は、母親としては早く結婚するであろうと思っていた実妹の分を作り出したんでした。夫(わたくしたちの父親のことね)と喧嘩すると大きな買いものして憂さ晴らしするとかしていたらしく、かなりしょうもないんですけど(苦笑)ちょっと冷静になったときも「娘の嫁入りのために着物を買ったのだ」と思い込めて、良かったのでしょう(笑)
でも実妹は、誰もの予想に反して、中々結婚しなかったのです。結果、早くに結婚したわたくしの倍以上の着物になったんでした(爆)
うーーーん、なんか腑に落ちない。理不尽を感じます(爆)
文句のひとつも言いたいところですが、まあ母親の気持ちも慮ることはできるのです。わたくしは好みがうるさいので、母親が気持ちよく好きなように買いものできないのでつまんなかったから、だと思う。結婚したとき、母親がわたくしに着物を作ったと聞いて、わたくしは怒ったのです。んなもの、勝手に買うなと。成人式に振袖を買うかと訊かれて、要らないから現金で寄越せと言ったわたくし、根っこのところはまったく変わっておりませなんだ(爆)わたくしはとにかく、ヒトから与えられる(押し付けられる)のが嫌なの(爆)
なのに今現在、まあこのように、実妹に作ったものまで全部引き取って、こうして着物を楽しんでいる姿は、母親にとっては見慣れぬ異次元に落ちたかのような不思議。
買ったときにはその先は考えもつかなかったでしょうが。。。結果オーライですわ奥さん。
いいトシぶっこいた娘が性格が丸くなった訳ではありません。わたくしは知った。ウチの母親は、娘のために娘に着て欲しい娘に着せたい着物を買ったんではないのですわ。母親自身が、好きで欲しいものを買ったのです。だから母親が作ってくれた着物はどれも、若いときよりも、選んだ当時の母親の年齢になった、今のわたくしのほうがしっくり着られる。。。多分そういうことなんじゃないのかな。
深いんだか浅いんだかわからないオチになっちゃいました(爆)


1-21濃紺訪問着01

濃い縹色(はなだいろ)から紺青色(こんじょういろ)への暈しちりめん地に雪輪に松竹梅仙頭刺繍の訪問着。
母親が実妹に買ったものの1枚。
過去記録を確認したら、これを初めて着たのは3年まえ、お正月休みにウチの愛機ステルスタンタンがお泊まりに来て、一緒に訪問着遊びしたときでした。
そのとき以来、しまいっぱなしっす。面目ない(^^;)
それにしてもさ、この色目はトシとったヒトに似合う色目じゃない???

白地砂子綴れ地蘇州刺繍袋帯。
この帯はわたくしが自分で気に入って買ったもの。
刺繍大好きの面目躍如でございます。
具象柄じゃないのがわたくしにはとても合わせやすいのでした。

1-21濃紺訪問着02

薄黄色総絞りの帯揚げ。
高麗組の帯締め。
偶然ですが。。。着物と同じ色目だった!
別々の時期に別々の場所で買ってるのだけれども。。。この色は好き。使いやすいと思ったんですよね。
あんなにクサした母親の趣味と、実は同じだったんでは???
信じがたいけれども。。。
お母さんごめんなさい!(爆)


1-21濃紺訪問着03

着物の下のしつらえは、木綿さらし&正絹長襦袢&木綿すててこ。
ネル裏の白足袋。


1-21濃紺訪問着04

ミックスツィードの着物コート。
新宿伊勢丹オリジナル。当時はなんとか買える値段だった(当社比)
最近は10万円超え20万円超えばかりで驚きます。



ムンクさん。





1-21濃紺訪問着05

ポリエステル塩瀬地に紅梅の刺繍半襟。
洗濯機で洗いますが、乾くとしわしわになります。仕方ないのでアイロンを掛けます。めんどくさいけれども、基本的に年に1回のことなので、なんとかやれてます(笑)
ひめ吉さんちの刺繍半襟がちりめん地メインで、洗ってもアイロン要らずなのは、本当に着物が好きで着物を着るヒトの考えた仕様なのだと思いますわ。


1-21濃紺訪問着06
おまけ画像。
お薄点てるの大好きです。でも自分で飲むのは好きではない(爆)
んで気がつく。
この日着た着物も長襦袢もどちらも実妹のものだったのに、右の長襦袢の袖口だけが出てしまうのでした。こんなの久しぶりだなーーー(笑)

いつも読んでいただいてありがとうございます。



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Comment

眼福 

お母様の思い、いろんな紆余曲折を経て結果どなたも考えなかったようなところへ着地?いえいえ、それが母娘なのかもですね〜

とても初釜の緊張と清々しさ華やかさある佇まいの大好きショットです。
着物を通してたまさんの家族のことをあれこれと想像し楽しく読ませて頂きました。
そして連日拝見させて頂いたお社中(皆さま素敵ですが特に先生💕)、義妹様の着姿、お点前の写真の締めにたまさんのお点前の写真。心に一服目に眼福でした。たいへん美味しく頂戴いたしました。
  • posted by 三匹のはは 
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  • 2020.02/06 15:19分 
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ワタクシはたま様より6つ歳上 

そしてたま様が美しい花嫁になってらした頃は、30歳で家族から「早く嫁に行け」と散々言われながらも「うるせぇ!いきたくなったら50でも60でもいってやる!」と啖呵切ってガツガツ働き、海外旅行だ、タップダンスだ、ドイツ語会話だと好き放題やってた。
しかも結婚したのはその5年後。つまりいわゆる適齢期に結婚した同級生が和箪笥いっぱいの着物を持って嫁に行った10年後、私は回りからなにも言われず堂々と振り袖と七五三の着物もっての嫁入り。そして今は皆様にご教授頂きなから着物を楽しんでる。

着物のタイミング的にはグッドでしたが、このオッサンと結婚してなかっらなぁーと思ってしまうことがとっても多い今日この頃。

そんな時に救いとなるのは漫画家西原理恵子さんの名言
「あいつと結婚してなかったらもっと変なのつかんでる」

着物に詳しいお母様が誂えたものは皆上質なものとお見受けいたします。大切にたま様がお召しになってるのをご覧になって妹様もお喜びのはず。いつかお点前を拝見して色々教えて頂きたく思います。
実母も少しは手ほどきしようとしたんですがねぇ、棗の代わりのザーネの瓶、ふくさの代わりの眼鏡拭き、何がなんだかで中止になったきりでございます。
  • posted by 亜雅紗 
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  • 2020.02/06 22:32分 
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NoTitle 

振袖作るくらいなら・・・と、同じクチの私。短期留学という名の海外旅行を強行させてもらいましたわ。可愛げのない娘の結婚が決まった瞬間に、訪問着を作りに引き摺り回されました。娘に着物を。。。という行為がやりたかっただけだと思う。
無駄に華やかで高価な訪問着で、着られる機会はほとんど無く、実家のタンスに静かにお眠り中でございます。
嫁入り道具に着物・・・そんな時代は、今や昔ですわね〜。今の若い方々の方が、よっぽど金銭感覚シビアですもの〜。

Re: 眼福 

> 三匹のははさん。おかげで私は自分では1枚も礼装を買ったことがないので良しとしますわ(笑)私の性格では、滅多に着ないものに大金をはたくのは嫌(爆)
そうなんです、ウチの先生、とてもいい先生ですーー。長くやってこれたのも先生のお人柄のおかげです。
  • posted by たま 
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  • 2020.02/09 23:20分 
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Re: ワタクシはたま様より6つ歳上 

> 亜雅紗さん。着るものも結婚もご縁ですよねーー。
着たいと思ったとき着られる着物があればいいですわ。自分たちのときは、時代の過渡期だったかなーーと思います。
サイバラは男運悪すぎだと思う(爆)でもご本人の実力は見事に花開いた訳で。芸の肥やしにした。業が深いわ(爆)
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2020.02/09 23:29分 
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Re: NoTitle 

> だしこんぶさん。そーそー。嫁入り道具を取り揃えたのは本来、嫁入り道具が唯一の資産分けだった時代だったからですもんね。昭和以降時代は変化したのに、肝心のヒトの意識は中々変化しないものですねーー。
それにしても今の若い方々、大変だなーーと思います。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2020.02/09 23:36分 
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NoTitle 

たま様の着姿はいつもたいていお部屋の中で立ってらしてるものだから、こうして自然に動いている姿を切り取ったような写真はすごく新鮮。素敵💛
お茶をたてる姿ってきれいなんですね~。←何も知らない素人ですんまへん。
お母さまがあつらえたお着物。
どう見ても嫁入り道具の一つには見えませんがとてもお似合いなのはわかります。
喧嘩の腹いせだろうが妹さんのであろうが結果的にはめっちゃ良かったですねi-278
  • posted by ほあかばりきるま。 
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  • 2020.02/10 06:26分 
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Re: NoTitle 

> ほあかばりきるま。さん。
私がお茶を始めたのは着物を着たときの所作が身につくように、と思ってのことでしたが。。。うまくいったのかわかりません(爆)
ただ背筋は伸びますね!
  • posted by たま 
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  • 2020.02/21 12:10分 
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