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まおじゃらん

着物と猫と、ときどき絵画。

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秋単衣。鉄紺色の石下結城紬、平置き妄想コーディネート。

ごきげんよう。

わたくしは未だ旅の空でございます。
訪れた先の画像も食べたものの画像も撮ってないに違いない(笑)

正絹の単衣に陽の目を見せる平置きのコーナーでございます。

10-7源氏車石下結城01

鉄紺色源氏車柄の石下結城紬。

20代、まもなく30になろうかっつーころ、大手着物チェーンでお安く見つけました。わたくし手持ちの石下結城紬(と、はっきりわかるもの)は2枚で、どちらも大手着物チェーンのセールでお安く購入しています。
着物に興味を持って着付けを習いに行ってひとりで着物を着初めて、知識に飢えて、着物雑誌や着物関係書籍などをたくさん買い集めて読み漁ったのち、わたくしが結論したのは、『結城紬には絶対に手を出さないようにしよう』ということでした(爆)
産地は同じなのに、お値段はピンキリ過ぎる(><)今でいうユネスコ世界遺産に属するものは、作業工程も織る機械も違うし、高価なのはよくわかりました。生地を見て触ってわかりやすいのもこちら。雑誌で特集を組んでいるのはそちらに属するほうです。
でも現実には、奥さんがたもご存知のように、もっとリーズナブルなものもたくさん流通しています。お値段の違い、段階が、とてもたくさんあるのです。ですが当時、それをわかりやすく解説してくれるヒトが、わたくしの周りにはいませんでした。
わたくしの石下結城紬は、売り手がはっきりと、
「これは石下で、セールでもこのお値段で出せるんですよ(2万円前後)」
と言ってくれたので逆に安心できたのでした。
(この売り手さんのど直球な感じがとても気に入って、このお店とはしばらくお付き合いしました。売り手さんが店舗を転勤になったとき、お付き合いも消滅した)
同じようなランクのものは、お馴染みの日本橋馬喰町の着物問屋さんではほぼ扱いません。
生産現場では、日常に着物を着るヒトが激減して、お安い『普段着』に属するものの生産も減ったのでしょうか。よく存じ上げないんだけれども。

ただ、当時若気の至りで、いくら地味好みだったからといって、こちらははっきり申し上げて、わたくしには背伸びし過ぎでありました。
顔映りは良かったのですが、手持ちの帯がどれも、まったく似合わなかったのです。
仕立ても、単に目先の可愛さだけで、八掛を、表地に彩度を合わせたピンクにしたのも、若気の至りです(笑)40代になったら、八掛から似合わなくなりました(><)
ちょうど、中年太りのお年ごろに差し掛かっていました。
ですけど、八掛を今の気分の色に替えて仕立て直すのは妙に悔しい。
あれこれぐるぐる考えて、到頭、洗張りに出し、今のマイサイズに仕立て直して単衣の着物になったのでした。
何度も水をくぐったら、とても軽くて柔らかい着物になりました。
結城紬が軽くて柔らかいって、こういうことなのねーーー。んで、世界遺産級の、地機で織ったものは、もっと軽くて柔らかいのだろうなあ。。。買えないけど!!!
やっぱり、結城紬には、これからも手が出そうにありません。

わたくしの母方の曽祖母は、結城紬の織り子だったそうです。
代々農閑期に結城紬を織って暮らしたそうなのです。
ただわたくしの母方の祖母が、とても早くに亡くなっているので(わたくしは顔も知らない)、母方の曽祖母の一族とはとうに縁が切れていました。
わたくしが15歳くらいのとき、母親に連れていかれた先は、曽祖母が暮らす家でした。どんな家だったか、どんな人たちが居たか、まったく覚えておりません。大人の事情もわかりませんでした。
曽祖母は、早くに死んだ娘(祖母)が唯一残した孫娘(母親)とひ孫(わたくし)にそのとき初めて会ったのです。手を握り、頭を撫でてくれて、そっと涙を零しました。
あの手は、ずっと、結城紬を織り続けたのだと、あとになって知りました。
あのとき曽祖母はもう100歳近かったのです。亡くなった知らせは届きませんでした。
母親の箪笥には、嫁に行く娘(祖母)のために曽祖母が織ったという結城紬が1枚、入っています。母親はそれを、死ぬときに棺に入れて持たせて欲しいと言いました。
。。。やっぱりわたくしは、結城紬は買えそうにありません。
辛気臭くなってごめんね(苦笑)


オリエンタル風景柄八寸名古屋帯。
おーく損にて1200円で落札。藤色のくすんだ色加減が好き。
白地にカラフルドット柄帯揚げ。
ゆっち先輩からのいただきもの。
紅色の帯締め。


10-7源氏車石下結城02

グレイ地パンダ柄100均手ぬぐい付け帯。
赤紫色×ビリジアングリーン源氏車柄スカーフ帯揚げ。
タンタンさんからのいただきもの。
源氏車繋がり(笑)
ビリジアングリーン丸組帯締め。

いつも読んでいただいてありがとうございます。



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Comment

また、台風のニュース 

藤色の帯良いですね〜
着物は20〜30代で買われたとしたら本当によほどの着物通では…。売る方も話が伝わる相手と手ごたえ?たまさんらしいスタートエピソードですね!帯揚げも素敵で紅色帯締めでピシッと仕上がりですね。
大好きパンダ帯🐼❤️、タンタン氏チョイスの帯揚げは着物と源氏車リンク、帯締めの色とリンク。
石下結城紬、帯や帯周りの景色を楽しめる画家たまさんのキャンバスみたいな良い着物です。

近年の機械技術の発達で私たちの感覚もかなり変わって来てますよね。私は亡父に祖母が羊を飼って背広の生地を織ってくれたと聞いてます。
小さい頃は周りに蚕農家もありました。
今はいろんな物の生産過程は身近になく、いきなり製品として向き合うことが普通になりました。
モノの価値も知識も分断されて、もったいないと思います。
ので、ブログからたくさん学べるのはとても楽しく有り難いです😊
  • posted by 三匹のはは 
  • URL 
  • 2019.10/07 19:10分 
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NoTitle 

棺に入れてほしい着物。
そんなに思い入れがあるものを持っているということがなんだか素敵ですね。
そういや私の友人のおばあちゃん(鬼籍に入っている)が和裁士だったそうで友人の手持ちの着物のほぼすべてがそのおばあちゃんの仕立てによるものなんだそうです。
でも全然着ない。お茶もやっていたのに全く着ない。着たいけど着る機会がないというので誘ってみてもやっぱり着ない。
どうやらお母さんが着付けの先生でいろいろダメ出しをされるから着なくなっちゃったんだそうで。
どうしてくれよう。
と、少しずれた話を思い出してしまいました。
長々とすんまへん
  • posted by ほあかばりきるま。 
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  • 2019.10/09 19:35分 
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曾祖母様が! 

たま様の中に脈々と素晴らしい着物を求める血が受け継がれていたのですねぇ。
でも曾祖母様の記憶があるなんて羨ましいです。私は父方祖父母は生まれた頃には鬼籍に入っており、母方も皆肺病などで若くして亡くなりました。祖母の江戸時代生まれの祖父(私から言えば何?先祖でいい?)は両親を幼くして亡くして手元に引き取っていた祖母が拭き掃除する時にたすき掛けせず袂を帯に突っ込んでやってるのを見ては「お、おぬしはおなごとしてのたしなみが~」とよく怒っていたそうです。今から思えば10才位の女の子がたすき掛けで毎日拭き掃除やらされてたと言うのも哀れなのですが当時は当たり前だったんでしょうね。祖母は身内の分長生きして6人のひ孫を見てから96で老衰で亡くなりました。でもおぼろげにでも当たり前に毎日着物を着ている人が身近にいたおかげであんまり着物恐怖症にはならずにすみました。感謝です。
  • posted by 亜雅紗 
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  • 2019.10/09 22:19分 
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Re: また、台風のニュース 

> 三匹のははさん。自分が子供のころって、結構なんでも手作りしてたなーーーと考えると感慨深いです。
短期間にすげー発達した分野があって生活も様変わりしましたねーー。
失くしたものも多いのだけれども、ネット環境の発達はマジで助かるなあ。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2019.10/20 15:11分 
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Re: NoTitle 

> ほあかばりきるま。さん。なんか母親の呪いって大きいですよね。母親ってのは結構、娘に呪いをかけるもんですね。そんな呪いは跳ね返せばいいのに、跳ね返せないと次は自分が呪いをかける側になってしまうというのに。
ご友人ももったいないですねーー。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2019.10/20 15:15分 
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Re: 曾祖母様が! 

> 亜雅紗さん。それはどうでしょうか。母親も伯母もプロの仕立て士でしたが、私は手仕事がめっちゃ苦手でその血は受け継がなかったですし(苦笑)自分の場合はただファッションが好きなだけ、な気がします(^^;)
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2019.10/20 15:25分 
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