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まおじゃらん

着物と猫と、ときどき絵画。

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ベランダ野良猫の系図

 アンがベランダにやって来た。
 今年に入って半年以上のご無沙汰だった。
 

 去年は丸々と太って、毛艶も良かったのに、久しぶりに会うアンは、ひどく痩せていた。
 鼻詰まりがひどく、鼻水が出ている。
 
 牛乳に抗生剤を溶かし、苦いと困るのでマタタビを加える。それにかりかりをたっぷりまぜて、急ぎ食べさせる。
 アンの家系は牛乳を好んで飲んで、お腹をこわさない。
 
 
 
 

 この夏どうしていたのか、今の寝床はどこなのか、アンは近づくことを許さない。
 
 ベランダを訪れる猫は、みな生粋の野良猫一族だ。
 しかしその素性ははっきりしている。
 
 たまが、ここに住み始めたのは17年前、彼らとかかわるようになったのは15年前になる。
 2階勝手口に通じる外階段を通って、パーティションを抜けて、そっとやって来る。
 逃げ場がなくなるので、野良にとってはとても勇気がいる行為だ。
 
 我が家の先代猫の、おてんばで好奇心旺盛な娘・真魚が、友達を作って連れて来たのが最初のかかわりになる。

 
 アンはちび茶の伯父にあたる。
 ちび茶の母親トロアは、アンの妹なのだ。
 
 ちび茶は生後2ヶ月半頃、母親トロアに連れられてベランダにやって来た。トロアは乳離れする子供たちをそのまま放置して自分の棲家に帰ってしまい、以後、自分の子供たちを認識することはなかった。
 
 その後トロアと子供たちの間で、烈しい縄張り争いに発展する。それはお互いに噛み噛まれ、仲裁に入ると大怪我する事態に発展した。
 

 
 
 
 兄妹で暮らしていた頃。
 
 彼らは他に行き場はない。このベランダが彼らの棲家だからだ。しかし強い者が良い餌場を得るのは自然の習いである。
 身内が、ベランダの所有権を狙って戦う事態である。
 
 この段階で、猫の捕獲ができなかったかとお考えの方もいらっしゃると思う。もちろん試みた。特にアン・ドウ・トロアは生後3ヶ月ぐらいから、母親ベージュに連れられてウチに来ていた。
 しかしすぐにアンとドウは姿を見せなくなり、トロアだけが毎日通って来た。アンは、今のように年に数回訪れるが、ドウはその後の消息は不明だ。
 どの位長い間野良猫一族だったのか、人間にまったく心を許さない猫たちであった。
 
 
 
 ちび茶の兄、ちび黒は、ある朝瀕死の状態でベッドにいた。捕獲して病院に運び込むべく準備した。しかし、まだまだ余力があったのだ。たまの手を蹴り、牙をむいて去った。痛恨の失敗であった。
 その後、ちび黒の姿は見ない。
 
 ちび茶は、ベランダベッドで出産しているところに遭遇。子猫を保護したいが、近づくと子猫をくわえて逃げてしまう。ボランティアで猫の避妊去勢活動をしている知人に連絡、おとなしく油断させて、できるかぎり母乳で育てる方針を決める。が、今までも、2ヶ月ごろには人を避けるようになってしまったので、相談の上、少し早いが1ヶ月で子猫たちを捕獲してしまった。すぐに動物病院に送り込む。
 同時に罠用キャリーを借り、ちび茶も捕獲、避妊手術とワクチンをしてもらった。
 
 15年かかった、ベランダ野良猫一族の家猫化計画は、とりあえず終りを見た。
 ウノ・ドス・トレスは、ボランティアの方のお宅で生後3ヶ月まで面倒を見てもらい、無事全員里親に引き取られて行った。元気に暮らしているそうである。
 ウチのベランダにはちび茶が残った。絶対触らせてもらえないどころか1メートルい以内に近づけないが、(アップ写真は望遠で撮っているのだ
)ウチのベランダに住む限りはご飯と寝床が保障されている。
 そして、時々やって来る、アン。
 
 野良猫の人生は短い。この冬も無事乗り越えて欲しい。
  
 
 
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Comment

No title 

アン ドウ トロア/ウノ ドス トレス
名前最高!気に入ったわよ~7あなた
  • posted by マルコのママ 
  • URL 
  • 2011.01/07 17:36分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

すみません、褒めてもらえるのは、これだけ。
あとはヲタな名前ばかりなり~。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2011.01/07 20:07分 
  • [Edit]
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