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まおじゃらん

着物と猫と、ときどき絵画。

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飛影(ひえい)王子、病院に行ったった(もう大丈夫です)

ごきげんよう。

先週のとある夜、ウチの飛影(ひえい)王子さまが、後ろ脚の感じがヘンだったのでございます。
ソファに乗ろうとして乗れず、トイレで踏ん張るのも苦労して、挙げ句に後ろ脚から崩れてこけてしまいました。
そうして王子は、ダイニングテーブルの下に入って、出て来なくなりました。
猫は、身体の具合が悪いと、本能で隠れようとします。
ウチの王子は仔猫のころから、病気らしい病気をしたことがありません。このような態度は非常に珍しく、よほどの事態なのだと認識できました。
ただ食欲はあるらしくて、テーブルの下を覗き込むと、強く鳴いてアピールしました。
「ここに、飯を持て!」
と命じているのでした。
食べるんかい。。。
ご飯とお水をセットしたお盆を差し出すと、よたよた立ち上がってがつがつ食べます。
たらふく食べて満足すると、また横になる。
少しでも居心地がいいように、敷物を用意して、その夜は様子をみました。

飛影王子はいつも、人間と共に2階の寝室で眠るので、ひとりぼっちで階下に残されるのは不本意だった様子でした。
朝イチでウチの夫が降りていくと、王子はハッキリと大きな声で、
「淋しいだろーーーっっっ早く来てよーーーーーっっっっお腹すいただろーーーーっっっっ飯!飯!飯!」
と要求が激しい。
。。。やっぱりめっちゃ食欲は、ある。
耳を触って確認しても、熱はないようです。
元気そう。でもちゃんと歩けない。
ご飯を食べて、よたよたとトイレを済ますと、またテーブルの下に隠れようとします。
2階で八雲氏のくつろぎ場になっていた猫かまくらを下ろして、中のバスタオルを洗いたてのものにチェンジ、王子に差し出しました。
喜んで入る王子。
やっぱりおかしいのです。
いつもと違う。脚がおかしい。
わたくしたちは、獣医さんがあく時間まで待って、ようやっと飛影王子をキャリーに詰め込みクルマに乗せて、いきつけの獣医さんに向かいました。




今の家に引っ越してから見つけた獣医さんは、彫りが深めで目つきが鋭く(ウチの夫曰く)怖い顔してます。王子はとってもビビりなので、どうやらこの先生が怖いらしい。獣医さんに行くと決して暴れず、動かず、鳴かず、ひたすら時が過ぎるのを待つ構えです。
獣医さんは、王子の歩く様子とか見たかったようですが、ビビり王子はビビって何もしません。痛みをどのくらい感じているか検査しても、ビビり王子はビビって何も言いません。両後ろ足の爪を深爪してわざと血を出して、血流を調べると、通常よりもまるで血がでませんでした。
わたくしたちの説明を聞いた獣医さんは、心筋梗塞を疑っているようでした。王子は15歳と高齢ですし、血栓が、足の付け根の血管に詰まったのではないかと。爪から血が出ないのも疑いを深める要因になりました。もしかして今、王子が動けるのは、詰まった血栓が流れたせいかもしれません。
でも、現在進行形で心筋梗塞だったら、ご飯なんか食べられないしもっと様子がおかしいはず。
獣医さんは、ここではこれ以上調べる機材が揃ってないので、もっと大きな病院に紹介するので、そちらに行って欲しいと言いました。もし心筋梗塞があったとしたら、手当は早いほうがいいし、検査して違っていれば安心です。

獣医さんからの電話予約と、それまでのカルテを共有することで、飛び込みよりも早く予約が取れました。ウチからクルマで30分以上かかります。一旦自宅に戻って、おいてけぼりの八雲氏にご飯を出して行きましょう。
自宅に戻ると、飛影王子はもうこれで嫌なことは終わりだと思ったらしい。今日は注射もされなかったし、早く終わって良かった、という風情です。安心してご飯をばくばく食べました。トイレもして、さあまたテーブルの下でくつろごうかというとき、ウチの夫に、キャリーに詰められました。
「えーーーーっっっ聞いてないよーーーーっっっっ」
抗議の声が上がる。
八雲氏は野次馬なので、
「阿仁さんどこいくんでぇ?」
と、キャリーのまわりをぐるぐるする。
それが余計カンに触るらしくて、飛影王子は怒る怒る。
玄関ホールで、ぽつんと見送る八雲氏を残して、また家を出ました。

さあ新しい病院です。
府中にある、動物救急センター。甲州街道沿い。
大勢の獣医さんが働いています。
飛影王子の担当になったのは、若くて細くて可愛い感じのイケメン獣医さんでした。
面談&問診され、体温も平常、そうして部屋に王子を放って、歩く様子を診ました。
今度は、ちゃんと歩けました。
わたくしはそのとき、ふと、思い付いたのです。
その若い獣医さんは、ウチの甥っ子に顔と雰囲気が似ていて、ソフトな感じです。飛影王子は他所のヒトが怖いのですが、特に怖いのはウチの義妹(声が嫌い)と、年配の男性です。若いオンナのコ若いオトコのコは、王子にとってはあまり怖い存在ではありません。もしかして王子は、獣医さんが若いので、舐めてんのか。。。?だからもう緊張してないのか。。。?

その後、王子は獣医さん預かりになって、わたくしたちは待合室で待機になりました。血液検査のための採血、心臓を含む内蔵のエコー、レントゲンに約2時間ほどかかります。
MRIやCTスキャン検査は、全身麻酔が必要になるので、その検査が必要かどうかを確認するためにもまずは、エコーとレントゲンが必須とのこと。わたくしとしては、検査のための全身麻酔は、受けたくありませんでした。身体の小さい犬猫の全身麻酔がどれほど危険かは承知しております。大昔、全身麻酔で飼い猫を死なせたことがあるのです。あのころとは技術も薬剤も向上しているとはいえ、やっぱりやりたくない。わたくしは自分自身が難病なので、病気が治ることには懐疑的です。痛くなくて苦しくなければ、治らなくてもいいや、と体感しております。ウチの猫にも、ただただご機嫌さんで暮らして欲しい。

その病院は24時間態勢の病院でした。
全体に緊迫感がありました。
ゲージが並ぶ入院室は犬用とそれ以外に分かれていて、壁は腰から上が全部、透明で、隅々まで見渡せるようになっています。ある犬は吠えまくりある猫は不満だらけの声で鳴き叫んでおりました。
そこに、新しい患者さんが入ってきました。
ちょっとシェパードっぽい顔した雑種の中型犬。なんと以前、夫の実家で飼っていた中型犬にそっくりです。お母さんとお姉さんに連れられてます。わたくしたちの向かいに座る。
奥から聞こえる鳴き声、病院の匂い。犬は、アタマがいいのだなあ。自分が於かれた状況が理解できて、少し先の将来も予測できるのか、そのコはそのうちぶるぶる震えだしました。可愛い。じゃねえ可哀想だ(笑)お姉さんもツッカケ履いて普段着ですし、散歩だと思ってウキウキ歩いて来た様子。なのに病院なんだもん。心中お察します。ウチの夫は、両親のかつての愛犬そっくりのそのコに、手を差し伸べて、スキンシップしてました。穏やかないいコでした。
奥の検査室から、今度はウチの王子さまの、
「やーーーめーーーーれーーーーーっっっっ」
と叫ぶ声が聞こえました。いろんな音が交差する中、ウチの猫の声はハッキリわかる。これって凄いことです。あとで知りましたが、仰向けにされてお腹の毛をごっそり剃られていたのです。毛刈りの窓(@「動物のお医者さん」)です。ミケだったら暴れるところでしょうが、ウチの王子さまは叫ぶ以外は非常におとなしくさせるがままで、あとで獣医さんにお褒めの言葉をいただきました。
「こんなに協力的でラクな患者さんは珍しいです!」
協力的っつーか、単にビビりが過ぎるだけでしょうが、褒められていい気分です(親馬鹿)
わたくしのほうは待合室で急に疲れが出てしまい、低血糖で気絶しそうになりました。ウチの夫が慌てて外に走るも、近くにコンビニがない。自販機でオレンジジュースを買って戻り、わたくしは少しだけ息がつけました。すぐ近くにマクドナルドがあるので、急ぎ何か食べものを調達に行きました。
マックシェイクを飲むと、甘さでエネルギーは補給されますが冷たくて体温が奪われます。難儀やのう。
ようやく検査の結果が出て、診察室に呼ばれました。
懸案だった心筋梗塞の可能性は、かなり薄まりました。念のため血液検査を外部機関にゆだねますが、もし治療になっても投薬だけで済みそうです。全身麻酔が必要な検査も、する必要はないそうです。それよりも、脚がおかしかったのは、しっぽと後ろ脚の付け根の骨の部分が炎症を起こしていたせいのようでした(馬び症候群)。後ろ脚の膝も、人間で言うところの年寄りの膝関節のように、軟骨が少なくなって関節炎の症状が見受けられました。
飛影王子は最盛期、体重が7キロ近くありましたし、骨格も太くて大型の猫です(今は5.8キロ)それが年を取って、下半身に負担が増えて、関節に痛みが出るようになったと思われます。
。。。嗚呼、おじいさんなのだなあ。今までとなんら変わらず可愛い顔だけれども(親馬鹿)、充分におじいさんなのだなあ。
今後は、痛みがヒドいようなら、痛み止めを。ただし痛み止めは腎臓を傷めるので、使用には注意が必要です。サプリメントを採る必要があるかもしれません。それらも含めて、主治医と相談するように、とのことでした。緊急性がなくなったのでホッとしました。
エコー画面、レントゲン画像を入れたDVDを手渡され、その他カルテのデータは病院からかかりつけ獣医さんにメールされます。
キャリーに戻された飛影王子は。。。お腹の毛を剃るとき消毒液をたっぷり使われたらしくて、お腹びっしょりです。臭いも、猫にしてみれば最悪でしょう。相当ご機嫌斜めでした。顔を見ようとして名前を呼んでも、キャリーの隅に顔を埋めて、こっちを見てくれません。
帰り道は早かった。
すっかり遅くなったので、八雲氏は待ちくたびれてました。玄関に飛んで来ます。可愛い野次馬ちゃんなので、
「阿仁さん、何の臭いだい?すげー臭いでさぁ」
と騒いでぐるぐるしました。
ちょーお怒りの飛影王子は、キャリーから飛び出ると(もう後ろ脚を引きずってもいないし、普通に歩いていた)八雲氏に八つ当たりして(いきなり殴りつけた)、ご飯を食べて、トイレして、猫かまくらに潜り込みました。
ひとまず、安心。
その後の飛影王子は、抱っこをせがんで、とにかく甘えて甘えて、八雲氏が僻むほどです。抱っこで運んでもらえるので、2階の寝室で一緒に寝たり(階下に降りたくなったらひとりで勝手に降りる)、抱っこで家の中を散策させたり。痛かった記憶が残っていたのか、しばらくは猫かまくらで寝ておりましたが、そのうちひとりでキャットタワー最上段にも登れるようになりました。いつもと同じ行動がまたできるようになった。
何もないことこそが平穏の証なのだと、肝に命じましょう。
いつまでもいっしょに居られるような気持ちでも、現実には、わたくしたちには必ず、お別れのときがやってきます。そのときがいつになっても、後悔しないように、思い出したら頬が緩むような想い出ばかりが残るように。どうかいつまでもご機嫌さんでいてくれるように。




さて動物病院の料金ですが。。。ヒトの、健康保険で3割支払いだとすると、約1万8000円ほど。検査内容を考えると妥当なお値段でしょう。でもウチの猫らには保険がない(><)総額約6万円は、カード払いにしました。
猫も後期高齢者になると医療費がかかりますね。ウチの猫らのご機嫌さんのために、ウチの夫には頑張って働いてもらいます。
読んでいただいてありがとうございました。


鼻ちゅう

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Comment

王子の災難に思わずコメントをば・・・ 

王子、おいたわしや・・・
どうぞお大事になさって下さい
そして、穏やかに皆を和ませてください
そして、ご主人様お仕事お励み下さい
  • posted by みっこちゃん 
  • URL 
  • 2019.06/03 17:43分 
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おうちが一番 

思いがけず王子様緊急搬送?の記事、淡々と進む状況説明でハラハラしました。
王子様落ち着かれたようで安心されましたね。
流石にたまさん はことばが通じるくらい理解されていて素晴らしいです。
我が家にも年齢不詳(子連れでうちに来てすでに11年)の雌と4歳の雌がいますが
本当に健やかに過ごしてくれたらと思います。
たまさん も王子もお大事に!
  • posted by 三匹のはは 
  • URL 
  • 2019.06/03 17:45分 
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NoTitle 

…出だしの足を引きずるってところで『心臓か!?』と危惧いたしましたよ。いやあ、一刻を争う一大事でなくて本当によかった。
ええ、もう猫も保険は大事。
今、おだん様が絶賛通院中なんですがね、飼い主3割負担の高い保険に入ってるおかげで、場合によっては580円とかですよ、窓口払いが(笑)…あたしの病院代より安いわっ!
この4年で払い込んだ保険料の元を取りましてございます。
しかしCTとか撮らなくてよかったですわあ。…6万かかったもん。でも一日上限14000円しか保証してくれないから、この時ばかりはクラクラしましたわ。
  • posted by あすか 
  • URL 
  • 2019.06/03 20:59分 
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NoTitle 

たまさん、こんばんは。
王子、とりあえず落ち着いて良かったです。
たまさん、旦那さんもお疲れ様でした。
何もないことこそ平穏の証し、人間にも当てはまりますね。おっしゃる通りです。
  • posted by かしわ 
  • URL 
  • 2019.06/03 23:38分 
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たま様も王子もお疲れ様でした。 

心臓じゃなくて本当に良かった!でも一度帰ってきてホッとしてるのにまたキャリーケースに詰め込まれた王子の怒りを思うとかわいそうやらおかしいやら(王子ごめん)無事に毛刈りの窓も開けてもらって怖い病気じゃないのが確かめられて良かったです。

人間も猫も年を取ってくると少しでも体が不調だとヒヤヒヤしますよねぇ。我々夫婦も持病持ちなので地味~に年金生活が圧迫されておりますわ。
  • posted by 亜雅紗 
  • URL 
  • 2019.06/04 02:19分 
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Re: 王子の災難に思わずコメントをば・・・ 

> みっこちゃん。ああ、どうもありがとうございますーーー。
おかげさまで、王子はもうすっかり通常運転で過ごしております。
ご機嫌さんで長生きして欲しいですねーー。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2019.06/04 14:19分 
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  • [Res]

Re: おうちが一番 

> 三匹のははさん。ほんとにねーーー、健やかに長生きして欲しいですわ。健康のありがた味が身に染みます。これから益々年寄りになる訳ですが、ご機嫌さんが何よりです。どうもありがとうございます。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2019.06/04 14:21分 
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Re: NoTitle 

> あすか師匠。さすがですね!私は心臓は、まるでアタマになかったです。その後の外部機関での血液検査で、心筋梗塞で血栓ができてが可能性はほぼなし、の結果が出ました。まずは安心。どうもありがとうございます。
でもこれからそうなっても不思議はないですよね。何かあっても、今回の教訓が活きて、もっと迅速に動けるはずですわ。
慢性病があると、通院も長いし、保険の元が取れそうですね。でも上限14000円だと?うーーーん、やっぱり悩むところです。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2019.06/04 14:29分 
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  • [Res]

Re: NoTitle 

> かしわさんこんにちは。
どうもありがとうございます。
おかげさまで、もうすっかり通常運転になってます。
「今」を大切にしないと、ですよねーーー!
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2019.06/04 14:31分 
  • [Edit]
  • [Res]

Re: たま様も王子もお疲れ様でした。 

> 亜雅紗さん。どうもありがとうございますーー。
猫はヒトと違って、具合が悪ければ正直ですので、わかりやすいっちゃわかりやすいのですが、何処が具合悪いと言えないのでわかりにくいっちゃわかりにくい(爆)
上手な先生だったので、毛刈りの窓は、大きいけどひとつだけ(爆)何ごともなくて本当にありがたいです。
健康なのが何よりですわーーー。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2019.06/04 14:36分 
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  • [Res]

動物病院 

たまさん、こんばんは
回復されたとのこと、安堵ですわ~。ウチも1匹減って3匹(犬2猫1)おりますが、病院代がかかる子とかからない子の差は歴然です。十数年前はこんなに動物の医療費がかかるなんて思ってもなく保険も手軽に入るものではなかったと思います。CT?MRI?いずれにせよ1回10万~ですわ(爆)
  • posted by ふでぺん 
  • URL 
  • 2019.06/05 02:19分 
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  • [Res]

Re: 動物病院 

> ふでぺんさんこんばんは!
どうもありがとうございますーーー。
前は八雲氏のほうが頻繁に病院に行きましたが。。。王子も寄る年波に勝てず(><)
まあでも出来る限りのことはしてあげたいですもんねーー。キビシい苦しいといいつつ、人間よりいいものを食べさせたり(爆)
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2019.06/06 20:56分 
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