2019.02/27 [Wed]
最近読んだ本・2月
ごきげんよう


花粉症の薬ががっつりと効き過ぎて、眠いのです。14時間寝続けて起きると更にうたたねすらするのです。寝過ぎだっつーの。昨年から花粉症の処方薬を担当医さーやと相談して別のものに変えたのですが、くしゃみも鼻水も目の痒みもいっさい抑えられてるけれども、眠くてしょうがないのです。こんなに眠いならいっそ花粉症のほうがいいんじゃね。。。?などという考えがよぎる。いやいや、そんな訳ない。花粉症のほうがもっとつらくてヒドいんだよだから強いお薬に変えたんだってば。
とまあ、毎日逡巡しておりますわ。難儀やのう。
嗚呼、春はこれだから嫌い。新学期も新生活も大嫌い。夏は苦手だけど、暑いときはエアコン効かせてればいいんだもんね。思えば花粉の季節よりずーーーっとマシよ。っつーか、幸福の基準がこのようにただ下がりしているのでした。生きてるだけで儲けもんとは知ってはいても、ヒトは生きていれば生活の質つーもんを重視したくなるのです。煩悩果てしない。菩薩(賢者でも勇者でも弥勒でも。っつーか何のゲームww)への道は遠い。。。
さて恒例の今月本でございます。
一部の奥さんにとても喜んでいただける今月本(笑)
この3年近く、自分では本を買っておりませんゆえ、読んでいるのはすべて図書館で借りたものでございます。読み終わるとどんどん返却してしまうので、中には画像を撮らなかったものも多数、出版社なども記録しておりませぬ。どうぞご容赦を。

『京都、パリ この美しくもイケズな街』
井上章一&鹿島茂
どこかの書評で見掛けて、興味を持ち、今回借りるに至ったんでした。京都出身の井上氏とパリ在住だった鹿島氏の対談。
結論、両者似てるところはない(爆)っつー解釈でよろしいですかね。都市の歴史は同じくらい長いとはいえ、その成り立ちも住民の気質もまるで別モノ。井上氏が京都とはいえ洛中外の出身であることに引け目やら劣等感を感じて育ったそうで、つくづく、京都という街には特殊な結界があるように感じます。
わたくしのような東夷(あずまえびす)にとっては、パリのほうがよほど住みやすいと思いますわ(笑)

『祝言島』
真梨幸子
イヤミスとは、読んだあと「嫌な気持ち」になるミステリーを称してるらしいですね(笑)わたくしはこんな名称ができるまえから、読後感が悪ーーい本を好んでおりました。イヤミス大好き人間っつーことですわね(笑)
さてわたくしが特に推奨する、真梨氏の読後感の悪い本は、ベストセラーになった『殺人鬼フジコの衝動』は基本として抑えていただくとして、『深く、深く砂に埋めて』ですねーーー。なんかもう最悪。悪気のない女ってのは本当に厄介です。
『パリ黙示録1798』はイヤミスとしてではなく、時代考証なども含めておもしろく読めます。

『くちぬい』
坂東眞砂子
東日本大震災のあと、放射能を恐れて東京を離れた夫婦が、縁もゆかりもない土地で始める生活。
まあお察しのように上手くいかない訳ですよ。そこを坂東氏お得意の地方に根ざした風習を絡めて読後感悪く仕上げてくれてます。
最近、他所の土地からの移住者が、地元自治体に受け入れられなくて生活の不便をかこち、裁判沙汰にもなっているようですが、そのヒトの場合は確か、地縁があったはずで、縁があっても上手くいかないこともあるんですね。更に無縁の土地に移住しようなんて、地方都市出身のわたくしなどには無謀だとしか考えられませんわ。一極集中が進む訳ですわね。

『なんにもない部屋のもの選び』
ゆるりまい
この著者のデビュー作『わたしのウチには、なんにもない』はBOOK OFFで買いましたよ。図書館になかったから仕方なく。んでまたBOOK OFFで売ろうとしたら、ウチの夫に資源ゴミで捨てられてた(爆)
ええ持ってっても50円くらいになればいいほうですけどねっっっ売りたかったんだよっっっ
このヒトの家の中、ホントになんにもないので、こういうの嫌いなヒトはホントに嫌いだろうと思うけれども(苦笑)わたくしはこういうある種の突き抜けたヒト、好きです(笑)マネはしませんが(笑)
『奇面館の殺人』
綾辻行人
文庫になって上下巻に分かれたもの。
この著者が『十角館の殺人』でデビューしたときは鮮烈でしたねーー。新本格という惹句はこのヒトからだったっけ?同じような年頃の作家が次々とデビューしたっけなあ。古今東西のミステリーファンには何やらいろいろ言われたみたいですが…わたくしは元々、密室トリックとかアリバイトリックとかあまり得意じゃなくて(苦笑)誰が犯人でもいいのでヘンな殺し方が好き(語弊があったらすまない)という大きな声で言えない者でございますれば(爆)綾辻氏の著作は結構、好きですわ。リリカルな描写は気恥ずかしくて(笑)妻で作家の小野不由美氏のほうが理論的な感覚でよほど男らしいと思う(爆)
以前のわたくしの書庫にはほとんど全部揃っていると思ってましたが、これは比較的新しく、持ってなかったですね。死ぬヒトも少ないし(←そこ?)館の造りもあまり複雑ではないので、割とすぐに読めます。っつーかわたくしは、殺人事件の舞台となる妙な館の平面図が大好きで(笑)どうして建物の間取り図はこんなに楽しいのかしら♡わたくしは不動産広告も大好物なんでした。
人間嫌いの偏窟ものが辺鄙なところに建てた建造物、のはずが、必ず大勢のお客が宿泊できるのが前提になってるとことかツッコミどころ満載です。どう考えても、お客がいないときは使いづらいだろう間取りなのですわ(笑)どこで冷暖房を区切るか?とか、配電はどうするか?とか、考えるのも楽しい。
密かな愉しみです(莫迦)

『十和子道』
君島十和子
あはははははは(≧▽≦)
好きかと問われれば、嫌いじゃない(爆)なんつーか、明らかに別世界の住人なんですが、このヒトからは妙にヲタの匂いがするんですよね(笑)わたくしはヲタが好きなんですわ。ヲタも極めると仕事になるんだよねえ(笑)
こういうの見て、使ってる化粧品とか着てるものとか住まいのインテリアとか、出版社はそういう作り方するけれども、参考にしたらあかんのよ奥さん。参考にすべきはヲタな心持ち。自分ヲタは、自分もまわりも幸せにしますね。

『怨霊診断』
最東対地
著者はホラー大賞受賞でデビューしたらしいですね。新しい作家さん。正直、怖いもの大好きなわたくしには全然もの足りませんが、軽く読めるので暇つぶしにはいいかもしれません。ああでも怖いの苦手なヒトはこんなのでも怖いんだろうか。。。
2000年末におこった世田谷一家殺害事件(未解決)が重要なネタとして使われています。不愉快なかたは避けたほうが無難。

『忌物堂鬼談』
三津田信三
やっぱりこのヒトのホラーものは好きです。性に合うというか。もちろんあまり好きじゃないのもありますよ。探偵のタイプが好みじゃないとか(爆)
引っ越すまえは三津田氏の著作は全部持ってまして、ハードカバーも買い放題だったけど(^^;)どうしても手放しがたいものを文庫で数冊残して全部売ったった。その基準は、怖さと探偵の好みでした(爆)
こちらは再読できるおもしろさだったので、買ってもいいかも。

『異形のものたち』
小池真理子
ソフトなホラー短編集。怖くないです。
小池氏は直木賞を取るまでは、ちょっと都会的な雰囲気のミステリやサスペンスを書いてて、結構好きでしたよ。ウチの実妹が持っててたまに借りました。
氏の場合、恋愛もので直木賞を取った後はもうすっかり恋愛ものばかりになってしまいました。書く側もそっちの方向に行きたかったのだろうし世間から望まれるから書くのでしょうが、おかげで自分の趣味嗜好と離れてしまうこと多々ありますねーー。
ホラーやミステリ、SFよりも、恋愛もののほうが、世間でははるかに需要があるのだなあ。まあいいけど。。。このヒトのマジもんのホラーはホントに上手かったので(『墓地をみおろす家』)わたくしとしては非常に残念です。
いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/ranking.html



花粉症の薬ががっつりと効き過ぎて、眠いのです。14時間寝続けて起きると更にうたたねすらするのです。寝過ぎだっつーの。昨年から花粉症の処方薬を担当医さーやと相談して別のものに変えたのですが、くしゃみも鼻水も目の痒みもいっさい抑えられてるけれども、眠くてしょうがないのです。こんなに眠いならいっそ花粉症のほうがいいんじゃね。。。?などという考えがよぎる。いやいや、そんな訳ない。花粉症のほうがもっとつらくてヒドいんだよだから強いお薬に変えたんだってば。
とまあ、毎日逡巡しておりますわ。難儀やのう。
嗚呼、春はこれだから嫌い。新学期も新生活も大嫌い。夏は苦手だけど、暑いときはエアコン効かせてればいいんだもんね。思えば花粉の季節よりずーーーっとマシよ。っつーか、幸福の基準がこのようにただ下がりしているのでした。生きてるだけで儲けもんとは知ってはいても、ヒトは生きていれば生活の質つーもんを重視したくなるのです。煩悩果てしない。菩薩(賢者でも勇者でも弥勒でも。っつーか何のゲームww)への道は遠い。。。
さて恒例の今月本でございます。
一部の奥さんにとても喜んでいただける今月本(笑)
この3年近く、自分では本を買っておりませんゆえ、読んでいるのはすべて図書館で借りたものでございます。読み終わるとどんどん返却してしまうので、中には画像を撮らなかったものも多数、出版社なども記録しておりませぬ。どうぞご容赦を。

『京都、パリ この美しくもイケズな街』
井上章一&鹿島茂
どこかの書評で見掛けて、興味を持ち、今回借りるに至ったんでした。京都出身の井上氏とパリ在住だった鹿島氏の対談。
結論、両者似てるところはない(爆)っつー解釈でよろしいですかね。都市の歴史は同じくらい長いとはいえ、その成り立ちも住民の気質もまるで別モノ。井上氏が京都とはいえ洛中外の出身であることに引け目やら劣等感を感じて育ったそうで、つくづく、京都という街には特殊な結界があるように感じます。
わたくしのような東夷(あずまえびす)にとっては、パリのほうがよほど住みやすいと思いますわ(笑)

『祝言島』
真梨幸子
イヤミスとは、読んだあと「嫌な気持ち」になるミステリーを称してるらしいですね(笑)わたくしはこんな名称ができるまえから、読後感が悪ーーい本を好んでおりました。イヤミス大好き人間っつーことですわね(笑)
さてわたくしが特に推奨する、真梨氏の読後感の悪い本は、ベストセラーになった『殺人鬼フジコの衝動』は基本として抑えていただくとして、『深く、深く砂に埋めて』ですねーーー。なんかもう最悪。悪気のない女ってのは本当に厄介です。
『パリ黙示録1798』はイヤミスとしてではなく、時代考証なども含めておもしろく読めます。

『くちぬい』
坂東眞砂子
東日本大震災のあと、放射能を恐れて東京を離れた夫婦が、縁もゆかりもない土地で始める生活。
まあお察しのように上手くいかない訳ですよ。そこを坂東氏お得意の地方に根ざした風習を絡めて読後感悪く仕上げてくれてます。
最近、他所の土地からの移住者が、地元自治体に受け入れられなくて生活の不便をかこち、裁判沙汰にもなっているようですが、そのヒトの場合は確か、地縁があったはずで、縁があっても上手くいかないこともあるんですね。更に無縁の土地に移住しようなんて、地方都市出身のわたくしなどには無謀だとしか考えられませんわ。一極集中が進む訳ですわね。

『なんにもない部屋のもの選び』
ゆるりまい
この著者のデビュー作『わたしのウチには、なんにもない』はBOOK OFFで買いましたよ。図書館になかったから仕方なく。んでまたBOOK OFFで売ろうとしたら、ウチの夫に資源ゴミで捨てられてた(爆)
ええ持ってっても50円くらいになればいいほうですけどねっっっ売りたかったんだよっっっ
このヒトの家の中、ホントになんにもないので、こういうの嫌いなヒトはホントに嫌いだろうと思うけれども(苦笑)わたくしはこういうある種の突き抜けたヒト、好きです(笑)マネはしませんが(笑)
『奇面館の殺人』
綾辻行人
文庫になって上下巻に分かれたもの。
この著者が『十角館の殺人』でデビューしたときは鮮烈でしたねーー。新本格という惹句はこのヒトからだったっけ?同じような年頃の作家が次々とデビューしたっけなあ。古今東西のミステリーファンには何やらいろいろ言われたみたいですが…わたくしは元々、密室トリックとかアリバイトリックとかあまり得意じゃなくて(苦笑)誰が犯人でもいいのでヘンな殺し方が好き(語弊があったらすまない)という大きな声で言えない者でございますれば(爆)綾辻氏の著作は結構、好きですわ。リリカルな描写は気恥ずかしくて(笑)妻で作家の小野不由美氏のほうが理論的な感覚でよほど男らしいと思う(爆)
以前のわたくしの書庫にはほとんど全部揃っていると思ってましたが、これは比較的新しく、持ってなかったですね。死ぬヒトも少ないし(←そこ?)館の造りもあまり複雑ではないので、割とすぐに読めます。っつーかわたくしは、殺人事件の舞台となる妙な館の平面図が大好きで(笑)どうして建物の間取り図はこんなに楽しいのかしら♡わたくしは不動産広告も大好物なんでした。
人間嫌いの偏窟ものが辺鄙なところに建てた建造物、のはずが、必ず大勢のお客が宿泊できるのが前提になってるとことかツッコミどころ満載です。どう考えても、お客がいないときは使いづらいだろう間取りなのですわ(笑)どこで冷暖房を区切るか?とか、配電はどうするか?とか、考えるのも楽しい。
密かな愉しみです(莫迦)

『十和子道』
君島十和子
あはははははは(≧▽≦)
好きかと問われれば、嫌いじゃない(爆)なんつーか、明らかに別世界の住人なんですが、このヒトからは妙にヲタの匂いがするんですよね(笑)わたくしはヲタが好きなんですわ。ヲタも極めると仕事になるんだよねえ(笑)
こういうの見て、使ってる化粧品とか着てるものとか住まいのインテリアとか、出版社はそういう作り方するけれども、参考にしたらあかんのよ奥さん。参考にすべきはヲタな心持ち。自分ヲタは、自分もまわりも幸せにしますね。

『怨霊診断』
最東対地
著者はホラー大賞受賞でデビューしたらしいですね。新しい作家さん。正直、怖いもの大好きなわたくしには全然もの足りませんが、軽く読めるので暇つぶしにはいいかもしれません。ああでも怖いの苦手なヒトはこんなのでも怖いんだろうか。。。
2000年末におこった世田谷一家殺害事件(未解決)が重要なネタとして使われています。不愉快なかたは避けたほうが無難。

『忌物堂鬼談』
三津田信三
やっぱりこのヒトのホラーものは好きです。性に合うというか。もちろんあまり好きじゃないのもありますよ。探偵のタイプが好みじゃないとか(爆)
引っ越すまえは三津田氏の著作は全部持ってまして、ハードカバーも買い放題だったけど(^^;)どうしても手放しがたいものを文庫で数冊残して全部売ったった。その基準は、怖さと探偵の好みでした(爆)
こちらは再読できるおもしろさだったので、買ってもいいかも。

『異形のものたち』
小池真理子
ソフトなホラー短編集。怖くないです。
小池氏は直木賞を取るまでは、ちょっと都会的な雰囲気のミステリやサスペンスを書いてて、結構好きでしたよ。ウチの実妹が持っててたまに借りました。
氏の場合、恋愛もので直木賞を取った後はもうすっかり恋愛ものばかりになってしまいました。書く側もそっちの方向に行きたかったのだろうし世間から望まれるから書くのでしょうが、おかげで自分の趣味嗜好と離れてしまうこと多々ありますねーー。
ホラーやミステリ、SFよりも、恋愛もののほうが、世間でははるかに需要があるのだなあ。まあいいけど。。。このヒトのマジもんのホラーはホントに上手かったので(『墓地をみおろす家』)わたくしとしては非常に残念です。
いつも読んでいただいてありがとうございます。


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