2018.11/02 [Fri]
お茶会の裏方!友人★の色無地。
ごきげんよう


からりと晴れた秋らしいお天気が続く@首都圏西部。
もう10日ほど前になってしまいましたが、東京・護国寺で開催された表千家の秋のお茶会。
最終話になります。
わたくしの友人★は、またもや水屋のお手伝いに駆り出されていたのでありました。
伸び伸びとお客さまができない友人★(^^;)難儀やのう。
数々の準備のために、裏方が護国寺に入るのは早朝です。
友人★は旦那さまを無理矢理繰り出して、まだ陽が登る前からわたくし宅へ。以前ならばお互いの住まいは徒歩5分圏内で、着付けをするほうもされるほうも簡単で気楽でしたが、今は電車に乗る距離です。もちろん友人★もまったくひとりで着られない訳ではありません。お客さまであれば、自装した姿で出向けるのです。でも裏方でがっつり1日中立ち働くためには、安心が欲しい。ヒトの手でしっかり二重太鼓を結んでもらって、安心して備えたいのでございます。重いものを持ち、立ち働き、あるときは這いつくばり、汚れ仕事を厭わない友人★は、とってもいい裏方(爆)最後には本当にヨレヨレになってしまうのだけれども、それは1日働いた証です。もし最初から何処か、ちょこっとでも着付けで気になるとことがあったりすると、気が散って、落ち着いて水屋ができません。ヘンなミスして何ごとかあっちゃなんねえ。他装着付けは、そのような友人★の「お守り」なのでした。
山吹色の色無地。
ひとつ紋付きの色無地は、お茶事で裏方の水屋仕事を担う友人★にとって、仕事着と同義です。友人★にも若いときに反物から仕立てた色無地もありましたけれども、何度も水をくぐってすっかり歴戦の勇姿、もういい加減見飽きたというか着飽きたというか、何年か前にお役御免にして、まだお茶に入門したてだった同じ社中の若いかたに、気負わずに着られる色無地として譲ったのでした。
その後はわたくしがおーく損(@ほあかばりきるま。氏)で色やサイズが合いそうなブツを落札して、友人★の次なる仕事着にしてもらっていたのです。
今回のこの黄色いのもその一環で、新宿京王デパート今昔きもの市で、1080円(税込み)だったので飛びついたもの。わたくしからのクリスマスプレゼントにした(笑)あまり生地は厚くないし、地紋もおとなしめ、元々リーズナブル系統の色無地だと思われましたが、共八掛でしつけ糸がついて着られた様子もありませんでした。ひとつ紋の家紋はもちろん、友人★の実家の紋でも誰の所縁の紋でもありません。紋がついているとどうしてもカジュアルに着づらくなるため、リサイクル市場では人気がありませんので、状態が良くても売れないこと多々ございます。
でももうこういうのでいいのです。サイズが合っていればいい。とにかく仕事着、だから(笑)

黒地におめでたい系の柄が詰まった唐織りの袋帯。
友人★が若いとき購入のブツ。小紋に合わせたり訪問着に合わせたりと何かと便利でしたが、ここ数年は帯の柄が若い???気がして、箪笥で眠っておりました。今回は、黄色と黒のコントラストが懐かしい気がして採用しました。
薄水色ぼかしの帯揚げ。
水色ぼかしの高麗組み帯〆。
たんす屋さんの金券の消費期限が迫っていて(9月末日だった)慌てて最寄りの店舗に駆け込んだところ、良さげなセットが見つかりました。良かった!お茶で着物を着る機会が多い友人★には、こういったセットが使いやすいのです。金券は、わたくしが無理矢理握らせたもの(わたくしにはたんす屋さんで買うものがないんですわ…^^;)
白襟&白足袋。
いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/ranking.html
友人★がちょっとだけ表に出てきたところを、ウチの義妹が激写しました(^^;)
わたくしと義妹はお客さまで、からりと晴れ渡った空、気温もさほどでもなく、ご機嫌に1日過ごせたのですけれども、早朝から忙しく立ち働き、陽がとっぷり暮れるまで後片付けに奔走した友人★、冷や汗を含む大汗をたくさんかいて、よろよろと帰宅したのでございます。
着物を脱ぐと、汗は着物から帯に至っていました。

。。。あら(^^;)
。。。まあ(^^;)
この黒い唐織の袋帯は、今まで何度もお茶会に使っていますが、こんな風に色移りしたことなんてないのだけれども!
汗をかき過ぎて、背中に真っ白に塩が噴くことは多々あったけれども!
長い長いお茶人生、友人★にとっても、ここまでひどい色移りは本当に初めてです。
それにしても、もしお気に入りの着物、それなりに高価な着物だったら、相当ショックですよねえ。
いやマジで、今まで白っぽい帯に色移りしたことなければ、白っぽい着物に色移りしたこともないんですよ。単に幸運だっただけなんでしょうか。それとも今回が不運だっただけなんでしょうか。今回はたまたま、着物の色目や着物の生地と帯の相性がそうさせた?
まあとにかく、仕事着ってのは、こうなるもんですわ奥さん。抹茶の粉を浴びることもありますしね(^^;)洗いに出しても中々取れないの(苦笑)こういった場面で着る場合は、ある程度の覚悟は必要ですね。
わたくしの友人★の肉体の過酷さが片鱗でも伝われば幸いにございます。
本当に1日、ごくろうさま。
どうもお疲れさまでした。
着物も、すげーお気に入りだったり、元がいいものだったら、ちゃんとお手入れに出すでしょうが、これはもう今回でオシマイにします。汗抜きして丸洗いして残ったシミ汚れを落としてもらったら、諭吉が何人も去って行くはずです。それはちょっとキビシい。着捨てるみたいで本当に申し訳ないけども、ご縁があって1080円で友人★の手元に行き、お茶会デビューを果たしたのです。もうこの着物はやることやり切ったと考えていいんじゃないか?
茶室に美しく映える姿を想い出にして(爆)
っつー訳で、まず解いて、自宅で洗ってみて(アク○ンとかエ○ールなどで。伸子張りとかはしません。伸子、持ってない^^;)縮んだ分はがっつりアイロンかけて伸ばし、キレイなところを使って嘘つき袖でも縫おうと考えております。友人★の分と、わたくしの分くらいできそうです。紬などからちらりと覗いたら、きっと可愛いうそつき袖になると思うんです。
わたくしの友人★には、またお安く仕事着を見つけて差し上げたい。色移りしにくい白っぽい袋帯も用意しといたほうがいいんじゃないかしら。友人★は、リサイクルに割と多いサイズでイケるんですよ。ありがたいねえ。



からりと晴れた秋らしいお天気が続く@首都圏西部。
もう10日ほど前になってしまいましたが、東京・護国寺で開催された表千家の秋のお茶会。
最終話になります。
わたくしの友人★は、またもや水屋のお手伝いに駆り出されていたのでありました。
伸び伸びとお客さまができない友人★(^^;)難儀やのう。
数々の準備のために、裏方が護国寺に入るのは早朝です。
友人★は旦那さまを無理矢理繰り出して、まだ陽が登る前からわたくし宅へ。以前ならばお互いの住まいは徒歩5分圏内で、着付けをするほうもされるほうも簡単で気楽でしたが、今は電車に乗る距離です。もちろん友人★もまったくひとりで着られない訳ではありません。お客さまであれば、自装した姿で出向けるのです。でも裏方でがっつり1日中立ち働くためには、安心が欲しい。ヒトの手でしっかり二重太鼓を結んでもらって、安心して備えたいのでございます。重いものを持ち、立ち働き、あるときは這いつくばり、汚れ仕事を厭わない友人★は、とってもいい裏方(爆)最後には本当にヨレヨレになってしまうのだけれども、それは1日働いた証です。もし最初から何処か、ちょこっとでも着付けで気になるとことがあったりすると、気が散って、落ち着いて水屋ができません。ヘンなミスして何ごとかあっちゃなんねえ。他装着付けは、そのような友人★の「お守り」なのでした。
山吹色の色無地。
ひとつ紋付きの色無地は、お茶事で裏方の水屋仕事を担う友人★にとって、仕事着と同義です。友人★にも若いときに反物から仕立てた色無地もありましたけれども、何度も水をくぐってすっかり歴戦の勇姿、もういい加減見飽きたというか着飽きたというか、何年か前にお役御免にして、まだお茶に入門したてだった同じ社中の若いかたに、気負わずに着られる色無地として譲ったのでした。
その後はわたくしがおーく損(@ほあかばりきるま。氏)で色やサイズが合いそうなブツを落札して、友人★の次なる仕事着にしてもらっていたのです。
今回のこの黄色いのもその一環で、新宿京王デパート今昔きもの市で、1080円(税込み)だったので飛びついたもの。わたくしからのクリスマスプレゼントにした(笑)あまり生地は厚くないし、地紋もおとなしめ、元々リーズナブル系統の色無地だと思われましたが、共八掛でしつけ糸がついて着られた様子もありませんでした。ひとつ紋の家紋はもちろん、友人★の実家の紋でも誰の所縁の紋でもありません。紋がついているとどうしてもカジュアルに着づらくなるため、リサイクル市場では人気がありませんので、状態が良くても売れないこと多々ございます。
でももうこういうのでいいのです。サイズが合っていればいい。とにかく仕事着、だから(笑)

黒地におめでたい系の柄が詰まった唐織りの袋帯。
友人★が若いとき購入のブツ。小紋に合わせたり訪問着に合わせたりと何かと便利でしたが、ここ数年は帯の柄が若い???気がして、箪笥で眠っておりました。今回は、黄色と黒のコントラストが懐かしい気がして採用しました。
薄水色ぼかしの帯揚げ。
水色ぼかしの高麗組み帯〆。
たんす屋さんの金券の消費期限が迫っていて(9月末日だった)慌てて最寄りの店舗に駆け込んだところ、良さげなセットが見つかりました。良かった!お茶で着物を着る機会が多い友人★には、こういったセットが使いやすいのです。金券は、わたくしが無理矢理握らせたもの(わたくしにはたんす屋さんで買うものがないんですわ…^^;)
白襟&白足袋。
いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/ranking.html
友人★がちょっとだけ表に出てきたところを、ウチの義妹が激写しました(^^;)
わたくしと義妹はお客さまで、からりと晴れ渡った空、気温もさほどでもなく、ご機嫌に1日過ごせたのですけれども、早朝から忙しく立ち働き、陽がとっぷり暮れるまで後片付けに奔走した友人★、冷や汗を含む大汗をたくさんかいて、よろよろと帰宅したのでございます。
着物を脱ぐと、汗は着物から帯に至っていました。

。。。あら(^^;)
。。。まあ(^^;)
この黒い唐織の袋帯は、今まで何度もお茶会に使っていますが、こんな風に色移りしたことなんてないのだけれども!
汗をかき過ぎて、背中に真っ白に塩が噴くことは多々あったけれども!
長い長いお茶人生、友人★にとっても、ここまでひどい色移りは本当に初めてです。
それにしても、もしお気に入りの着物、それなりに高価な着物だったら、相当ショックですよねえ。
いやマジで、今まで白っぽい帯に色移りしたことなければ、白っぽい着物に色移りしたこともないんですよ。単に幸運だっただけなんでしょうか。それとも今回が不運だっただけなんでしょうか。今回はたまたま、着物の色目や着物の生地と帯の相性がそうさせた?
まあとにかく、仕事着ってのは、こうなるもんですわ奥さん。抹茶の粉を浴びることもありますしね(^^;)洗いに出しても中々取れないの(苦笑)こういった場面で着る場合は、ある程度の覚悟は必要ですね。
わたくしの友人★の肉体の過酷さが片鱗でも伝われば幸いにございます。
本当に1日、ごくろうさま。
どうもお疲れさまでした。
着物も、すげーお気に入りだったり、元がいいものだったら、ちゃんとお手入れに出すでしょうが、これはもう今回でオシマイにします。汗抜きして丸洗いして残ったシミ汚れを落としてもらったら、諭吉が何人も去って行くはずです。それはちょっとキビシい。着捨てるみたいで本当に申し訳ないけども、ご縁があって1080円で友人★の手元に行き、お茶会デビューを果たしたのです。もうこの着物はやることやり切ったと考えていいんじゃないか?
茶室に美しく映える姿を想い出にして(爆)
っつー訳で、まず解いて、自宅で洗ってみて(アク○ンとかエ○ールなどで。伸子張りとかはしません。伸子、持ってない^^;)縮んだ分はがっつりアイロンかけて伸ばし、キレイなところを使って嘘つき袖でも縫おうと考えております。友人★の分と、わたくしの分くらいできそうです。紬などからちらりと覗いたら、きっと可愛いうそつき袖になると思うんです。
わたくしの友人★には、またお安く仕事着を見つけて差し上げたい。色移りしにくい白っぽい袋帯も用意しといたほうがいいんじゃないかしら。友人★は、リサイクルに割と多いサイズでイケるんですよ。ありがたいねえ。
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- [茶道・お茶事の記録と着物]
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まぁ、秋らしいコーデ❤️と思っておりましたらご友人★様の1日の働きぶりがよくわかる結果となってしまいましたね。経験の浅い私なら「ギャー!」と悲鳴をあげるだけですが、さすが立ち直りも早く、嘘つき袖になさるのですか。確かにこう言う華やかな色が、チラリとのぞくのも風情がありそう。
ご友人★様。お疲れ様でした。お茶をたてておられるお姿、とても凜としてお美しいです。