2018.06/10 [Sun]
友人★の5月末のお出掛け&伝統芸能の家元はどうにかしてもらえないかと思うこと
ごきげんよう





台風ですって???@首都圏西部。
気圧の変化でぐだぐだですーーー(><)

作品展の受付当番の途中ですが、わたくしの友人★が5月末にお出掛けした画像が届いたので、お見せしたく候。
っつーか以前も着た着物ですけど。
紺色地に縞&エジプトヒエログリフ柄の小紋。
ポリエステル袷。茶道の先生にいただいたものをマイサイズに仕立て直しています。
生成り色正絹紬地に藍染めの糸で刺し子風幾何学柄の八寸名古屋帯。
西荻窪のリサイクルショップ(青いぶどう)で購入。
黄色みのある正絹綸子帯揚げ。
黄色い帯〆。

この日はお天気に恵まれてとても蒸し暑い日でした。
都心の大きな会場で所属する茶道の流派の大きな集まりがあって、友人★は、社中の先生と共に出席することになったのです。
この集まりは、以前わたくしと義妹が出席していたころはここまで徹底していなかったのですが、数年まえから、着物着用必須と決まりになりました。先細りの着物業界(←失礼)の救世主のごとく、伝統芸能の世界が、またひとつ業界に借りを作ったと言えましょう(ってわたくしが言った。爆)
今年は季節が前倒し甚だしくて、花でも何でも2週間かそれ以上早く巡って来ます。わたくしなど4月ころから早々と単衣を満喫しているので、友人★に何を着ていけばいいか相談されたときも、5月末のこの集まりは文句なく単衣の着物であろう、と考えました。
でも生憎、友人★の単衣の着物(縫い紋でひとつ紋付きの江戸小紋。お茶に特化している)は、同じ社中の若いお嬢さんに譲ってしまって、その後は単衣を用意してなかったんでした。
オーマイガッっっっ
もうおーく損で落札してる時間はありません。
友人★手持ちの単衣は、カラフル伊勢木綿しかないのですが、さすがにそれは遊び過ぎてマズいであろう。わたくしのを貸し出すか?身幅が相当大きくて友人★には着づらいだろうけど。。。
。。。で、ふと、気になった。
「アナタのとこの先生は、何を着て行くの?」
「。。。えっと、聞いてないですわ」
「大至急聞いて。もしかして先生は、この暑さでも袷を着るかもしんない。すぐに確認するのよっっ」
そう、友人★の社中の先生は、細かいことも揺るがせにしたくない性格のかたなのでございます。着るものにもうるさい。そういった四角四面のキビシさは、いいときもあり困るときもあり(笑)いざ当日ダメ出しされるよりも、最初から着るものを指定してもらったほうがええわ。わたくしと義妹の先生はこういうとこ若干ユルいですが、伝統芸能の世界は、直接ついた先生のキャラとか先生が所属する更に上の雰囲気とかが、いろいろなことを左右します。ピラミッド構造なのですわ。
問い合わせると、先生の答えは、
「単衣は駄目。まだ5月なのだから、袷にしなさい。でもとても暑いと思うから、着物の下の暑さ対策はきちんとしたほうがいいですよ」
まさかの、やっぱり、そうだったか。
慌てて新しいの買わなくて済んだけれども。
。。。っつー訳で、大汗かいても直ぐに洗えるポリエステル袷と、せめて帯くらいは涼感が欲しいという、微妙なラインで決着したのでありました。本来、暑さ寒さにフレキシブルに対応できるのは、木綿やポリよりも正絹なのですが、このように明らかに汗みどろになって直ぐにお手入れに出すのがわかり切っているときは、なるべく正絹は着たくなかったのでございます。
会場には、袷着物を着たご婦人が大多数、たまに単衣だったり、薄ものだったり(それはそれで気が早くないか。よほど暑かったのだなあ)カジュアルに大島紬などでいらっさるかたも(もちろん袷)。
袷着物ばかりだったので、単衣はとても少なくて逆に目立ってしまったと言います。
でもね、この集まりは、京都から流派のエラいヒトがやって来て、講習会したり生徒を持つかたがたが上からの指示を得るための会なのです。着るものはお茶事のときほど格式にとらわれる必要はないので、ほとんどのヒトが小紋だったり洒落っ気のあるかたは紬のおされ着だったりするのですが。。。もちろん袷。だって5月だから。そういう衣替えの決まりが出来上がっているから???
例え冷房が入っても暑くて暑くて、友人★などすっかり体力を奪われてしまいました。友人★はうっかりさんなので、長襦袢を麻にするのを思い付かなくて(阿呆や)余計に暑い思いをしたのでした。
茶人は健康で元気だとはいえ、長生きのヒトが多いので、いいトシぶっこいて相当なお年寄りだって多数いらっさる。そもそも教授会に出るようなヒトは誰もが若くないのでございます。暑さで脱水症状も出るだろうし、命に関わるんじゃねえの???
わたくしは思った。
もう家元が御自ら、記者会見でもして、
「地球温暖化、ヒートアイランド現象等を鑑みて、これからは5月は単衣を着ましょう」
と言ってはくれまいか。もし単衣が決まりになって、もし寒かったら、袷の長襦袢など、下着で調整するようになるでしょ?
そんな、着るものくらいみなさん体感に相応しい格好をご自分で選べばいいでしょう、と、家元は考えてるかも知れない。茶道では着るものは格に相応しければ良くて、もっと大事なのはお手前やお道具だしね!とか。事実だろうけど。
でも、シモジモは、自分のアタマで判断しないものなのでございます。フレキシブルに考えるのが誰にもできれば、そしてそれが許されるなら、ニッポンは根底から違う国になっているはず。出る杭は打たれる、それは悪しき伝統なれど、ニッポンのDNAに深く刻まれているのです。家元はトップだから、好きな格好をすればよく(平安時代と同じで、身分のあるヒトほどカジュアルな格好をする)流派を構成するピラミッドの底辺のシモジモは、上から睨まれたくないのです。意味不明な言いがかり付けられたりしたら怖いもん(笑)
ああでも、表千家単独じゃ無理かな。
他の流派が、「ウチとこにも相談してくれなきゃ困ります」と言いそう(爆)んで、話し合いが持たれるんだけど、全然決められないの。ありそうだなーーー。
だから、お願い。
もう自分のとこの流派の構成員だけでもいいから助けて欲し。
家元もしくは執行部が記者会見して(お正月に門人に送られる冊子で教示しても駄目ですよ。隅々までは行き渡らないもんですわ現実問題として。友人★なんか読んでないんだぜ。爆)、
「5月は単衣を着ることに決めました」
と言って欲しい。そしてNHKがニュースで取り上げるの(爆)
「表千家では、6月から単衣になると言われる和装の衣替えの決まりを、5月に前倒しすることになりました。他の流派はもとより、華道、香道、その他、また着物業界への影響が懸念されます」
(爆笑)
もしそんなことになったらさぞや騒ぎになっておもしろい、じゃねえ、ステキだろうなあ。。。(笑)ああでも今まで1枚でやりくりできた単衣(お茶事用のね)がもう1枚くらい必要になりそうだなあ。ブーイングが出そう。でもわたくしなどそうしたらちょっといい感じの、単衣のひとつ紋付きの付け下げなんかを仕立てに走っちゃうなあ(爆)そういうヒト案外多いと思うんだけどなあ。
もう今は、利休が生きてた時代じゃないし、江戸時代でもない、明治時代でもないのです。
。。。ついついココロの叫びを書いてしまいました。
だってもう袷の時期に夏日、みたいなとき、お茶席はぜーーーんぜん楽しくないし、身の危険すら感じるから欠席ですよ。顰蹙覚悟で(爆)
世の中にはもちろん異論をお持ちのかたがたくさんいらっさるだろうけど、わたくしと義妹と友人★のぶっちゃけ本音なのですわ。あんまり本気で目くじら立てないでくださいね(笑)
どうせ家元にはこの声は届かないのはわかってるし!何しろピラミッドの底辺だからねえ(苦笑)
いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/ranking.html






台風ですって???@首都圏西部。
気圧の変化でぐだぐだですーーー(><)

作品展の受付当番の途中ですが、わたくしの友人★が5月末にお出掛けした画像が届いたので、お見せしたく候。
っつーか以前も着た着物ですけど。
紺色地に縞&エジプトヒエログリフ柄の小紋。
ポリエステル袷。茶道の先生にいただいたものをマイサイズに仕立て直しています。
生成り色正絹紬地に藍染めの糸で刺し子風幾何学柄の八寸名古屋帯。
西荻窪のリサイクルショップ(青いぶどう)で購入。
黄色みのある正絹綸子帯揚げ。
黄色い帯〆。

この日はお天気に恵まれてとても蒸し暑い日でした。
都心の大きな会場で所属する茶道の流派の大きな集まりがあって、友人★は、社中の先生と共に出席することになったのです。
この集まりは、以前わたくしと義妹が出席していたころはここまで徹底していなかったのですが、数年まえから、着物着用必須と決まりになりました。先細りの着物業界(←失礼)の救世主のごとく、伝統芸能の世界が、またひとつ業界に借りを作ったと言えましょう(ってわたくしが言った。爆)
今年は季節が前倒し甚だしくて、花でも何でも2週間かそれ以上早く巡って来ます。わたくしなど4月ころから早々と単衣を満喫しているので、友人★に何を着ていけばいいか相談されたときも、5月末のこの集まりは文句なく単衣の着物であろう、と考えました。
でも生憎、友人★の単衣の着物(縫い紋でひとつ紋付きの江戸小紋。お茶に特化している)は、同じ社中の若いお嬢さんに譲ってしまって、その後は単衣を用意してなかったんでした。
オーマイガッっっっ
もうおーく損で落札してる時間はありません。
友人★手持ちの単衣は、カラフル伊勢木綿しかないのですが、さすがにそれは遊び過ぎてマズいであろう。わたくしのを貸し出すか?身幅が相当大きくて友人★には着づらいだろうけど。。。
。。。で、ふと、気になった。
「アナタのとこの先生は、何を着て行くの?」
「。。。えっと、聞いてないですわ」
「大至急聞いて。もしかして先生は、この暑さでも袷を着るかもしんない。すぐに確認するのよっっ」
そう、友人★の社中の先生は、細かいことも揺るがせにしたくない性格のかたなのでございます。着るものにもうるさい。そういった四角四面のキビシさは、いいときもあり困るときもあり(笑)いざ当日ダメ出しされるよりも、最初から着るものを指定してもらったほうがええわ。わたくしと義妹の先生はこういうとこ若干ユルいですが、伝統芸能の世界は、直接ついた先生のキャラとか先生が所属する更に上の雰囲気とかが、いろいろなことを左右します。ピラミッド構造なのですわ。
問い合わせると、先生の答えは、
「単衣は駄目。まだ5月なのだから、袷にしなさい。でもとても暑いと思うから、着物の下の暑さ対策はきちんとしたほうがいいですよ」
まさかの、やっぱり、そうだったか。
慌てて新しいの買わなくて済んだけれども。
。。。っつー訳で、大汗かいても直ぐに洗えるポリエステル袷と、せめて帯くらいは涼感が欲しいという、微妙なラインで決着したのでありました。本来、暑さ寒さにフレキシブルに対応できるのは、木綿やポリよりも正絹なのですが、このように明らかに汗みどろになって直ぐにお手入れに出すのがわかり切っているときは、なるべく正絹は着たくなかったのでございます。
会場には、袷着物を着たご婦人が大多数、たまに単衣だったり、薄ものだったり(それはそれで気が早くないか。よほど暑かったのだなあ)カジュアルに大島紬などでいらっさるかたも(もちろん袷)。
袷着物ばかりだったので、単衣はとても少なくて逆に目立ってしまったと言います。
でもね、この集まりは、京都から流派のエラいヒトがやって来て、講習会したり生徒を持つかたがたが上からの指示を得るための会なのです。着るものはお茶事のときほど格式にとらわれる必要はないので、ほとんどのヒトが小紋だったり洒落っ気のあるかたは紬のおされ着だったりするのですが。。。もちろん袷。だって5月だから。そういう衣替えの決まりが出来上がっているから???
例え冷房が入っても暑くて暑くて、友人★などすっかり体力を奪われてしまいました。友人★はうっかりさんなので、長襦袢を麻にするのを思い付かなくて(阿呆や)余計に暑い思いをしたのでした。
茶人は健康で元気だとはいえ、長生きのヒトが多いので、いいトシぶっこいて相当なお年寄りだって多数いらっさる。そもそも教授会に出るようなヒトは誰もが若くないのでございます。暑さで脱水症状も出るだろうし、命に関わるんじゃねえの???
わたくしは思った。
もう家元が御自ら、記者会見でもして、
「地球温暖化、ヒートアイランド現象等を鑑みて、これからは5月は単衣を着ましょう」
と言ってはくれまいか。もし単衣が決まりになって、もし寒かったら、袷の長襦袢など、下着で調整するようになるでしょ?
そんな、着るものくらいみなさん体感に相応しい格好をご自分で選べばいいでしょう、と、家元は考えてるかも知れない。茶道では着るものは格に相応しければ良くて、もっと大事なのはお手前やお道具だしね!とか。事実だろうけど。
でも、シモジモは、自分のアタマで判断しないものなのでございます。フレキシブルに考えるのが誰にもできれば、そしてそれが許されるなら、ニッポンは根底から違う国になっているはず。出る杭は打たれる、それは悪しき伝統なれど、ニッポンのDNAに深く刻まれているのです。家元はトップだから、好きな格好をすればよく(平安時代と同じで、身分のあるヒトほどカジュアルな格好をする)流派を構成するピラミッドの底辺のシモジモは、上から睨まれたくないのです。意味不明な言いがかり付けられたりしたら怖いもん(笑)
ああでも、表千家単独じゃ無理かな。
他の流派が、「ウチとこにも相談してくれなきゃ困ります」と言いそう(爆)んで、話し合いが持たれるんだけど、全然決められないの。ありそうだなーーー。
だから、お願い。
もう自分のとこの流派の構成員だけでもいいから助けて欲し。
家元もしくは執行部が記者会見して(お正月に門人に送られる冊子で教示しても駄目ですよ。隅々までは行き渡らないもんですわ現実問題として。友人★なんか読んでないんだぜ。爆)、
「5月は単衣を着ることに決めました」
と言って欲しい。そしてNHKがニュースで取り上げるの(爆)
「表千家では、6月から単衣になると言われる和装の衣替えの決まりを、5月に前倒しすることになりました。他の流派はもとより、華道、香道、その他、また着物業界への影響が懸念されます」
(爆笑)
もしそんなことになったらさぞや騒ぎになっておもしろい、じゃねえ、ステキだろうなあ。。。(笑)ああでも今まで1枚でやりくりできた単衣(お茶事用のね)がもう1枚くらい必要になりそうだなあ。ブーイングが出そう。でもわたくしなどそうしたらちょっといい感じの、単衣のひとつ紋付きの付け下げなんかを仕立てに走っちゃうなあ(爆)そういうヒト案外多いと思うんだけどなあ。
もう今は、利休が生きてた時代じゃないし、江戸時代でもない、明治時代でもないのです。
。。。ついついココロの叫びを書いてしまいました。
だってもう袷の時期に夏日、みたいなとき、お茶席はぜーーーんぜん楽しくないし、身の危険すら感じるから欠席ですよ。顰蹙覚悟で(爆)
世の中にはもちろん異論をお持ちのかたがたくさんいらっさるだろうけど、わたくしと義妹と友人★のぶっちゃけ本音なのですわ。あんまり本気で目くじら立てないでくださいね(笑)
どうせ家元にはこの声は届かないのはわかってるし!何しろピラミッドの底辺だからねえ(苦笑)
いつも読んでいただいてありがとうございます。


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No title
慣習を守るのは大事なれど 言葉や法律も日々変わっていくのに 時に健康をも左右する衣更えは根本から変わるべきだっ!
ピラミッド 本当にそうですわ~ 鶴の一声っていうか
家元とか幹部の人がポソッと言った一言でも下々の民は大騒ぎですわよ
何年か前に笛の発表会が9月の20日過ぎくらいにあったとき
その年はもう単衣で寒いくらいの気候だったのに あくまでも夏のおさらい会という名目だったのと 単衣物を持ってるお弟子さんが少ないっていう理由だけで浴衣着用だったもんなあ‥
襦袢着るのも憚られたから寒かったのなんの‥(;´Д`A
お座敷ではどうか知らんけど 芸妓さんの街着は結構フライング気味でフレキシブルどっせ♫
私は芸妓さん方の着物をお見かけすると必ず着始めのタイミングにしとりますわ(;^_^A