2018.04/21 [Sat]
ウチの義妹、義母の大島紬で
ごきげんよう


。。。ああやっと、先週末のお出掛けの激疲れが解消したのでございます。
年々、体調が戻るまでの時間が長くなるお年ごろでございますれば。
お天気も安定したようで何よりですわ。ちょっとくらい暑くても(当社比)お出掛けしてみたくなるっつーもんではないでしょうか。
さて約2週間まえ、ウチの義妹と吉祥寺の木綿展に行ったったときの、義妹が着た着物が、ウチの義妹らしからぬ着物で、珍しいので奥さんに見てもらいたくて。
それもそのはず。この着物は、義母(義妹の実母)が若いころ仕立てたものなのですわ。ほっそりすらりキリッとした初々しい義母と、まだ小さいウチの夫が写ったモノクロ写真を見たことがございます。
龍郷柄の大島紬。
胴裏は赤、八掛は濃い赤。くどいですが、これも時代よ、奥さん(笑)
義母はこれに、絵羽の総絞りの羽織を組み合わせて、軽いお出掛け着にしていた様子です。ええもちろん、羽織丈は高度成長期らしく75センチほどでございます。とてもいい色合いで義妹にも似合うんですけど、今はちょっと着にくいなあ。残念なり。
さて義妹が若いころ、義母は自分の娘に、この着物を着せたことがあったんでした。確か、わたくしとふたり、着物で、友人の個展に行ったった。。。今も写真が残っております。そのころの義妹は、柔らかもので色柄派手派手な感じが良く似合うタイプだったので、江戸っ子の義母好みの龍郷柄の大島紬は、若干キビシく感じられました。義母は非常にがっかりして、それ以来この着物を義妹に着せるのは封印したんでした。
そんな義母が亡くなって早18年になろうとし、義妹もいい加減いいトシぶっこいて、若いときよりも似合う着物の種類が格段に増えたように思います。っつーか、母親というイキモノは、自分の娘がいくつになっても娘で、娘らしく装ってもらいたい希望を持っているのだと思います。なので、その娘がいいトシぶっこいて、どう考えても年増の域に達したとしても、中々そのような姿をさせたくない。母親の性格とかもあるでしょうが(苦笑)これはあくまで、ウチの義妹のとこの話ですよ。義妹も案外、いろいろな雰囲気のものが似合ったのだと思うのですが、義母健在のときはそれが許されなかったっつーか(^^;)母親には徹底的に逆らって生きてきたわたくしなどから見ると、そういう母娘の姿は驚きでもあり、眩しくもあり、ですわ。
でもそろそろ。。。本当にそろそろ、義母が残した龍郷柄の出番ではないでしょうか。
それにしても、ですね、我が家では「元祖がらがら」と密かに呼ばれていた義妹が、龍郷柄のガラガラヘビ、じゃねえハブの背模様を模した龍郷柄大島紬を着ると、もっとがらがらさせてしまうという、素晴らしいがらがら具合。がらがらがらがらうるさくてすみません。実際ここだけの話ですが、わたくしがあすか師匠を初めて拝見したとき(10年くらいまえ)、ウチの義妹よりがらがらしてるよなんだすげーーーなこのヒト!!!(爆)と驚いて、義妹に報告したもんですわ(^^;)以来目が離せず。
いやでも、わたくしにはマジで、このような組み合わせはできないよ。思い付かないし、わたくしには似合うとも思えない。わたくしだったら、無難に無地の帯など合わせそうです。でも義妹は、それでは淋し過ぎると感じたんですよね。
着物ってのはホント、個人の資質が出る衣装だと、つくづく思います。

紫色ちりめん地に辻が花染めの洒落袋帯。
リサイクルで購入してますが、どういう訳か40センチほどぶった切られてる。長さが中途半端で、それはそれで締めにくいらしいです。
赤紫色×生成り市松柄帯揚げ。
着物も帯もがらがら、そこに帯揚げまでがらがらにする、これが義妹スタイルですわ。帯揚げで息を抜こうとか思わない。いっそ清々しい。
赤紫色冠組帯〆。

サーモンピンク地に絵羽で紅型風柄付けの長羽織。
羽織紐は白。
半襟も白。
今回、うっかりして、着姿画像はこれだけです。
奥さんにも、いただきものやお下がり着物などで、好きだし、それなりに想い出も思い入れもあるけど、どうやら自分には似合わないようだ。。。と感じている着物があるんではないでしょうか。
そういうのは、無理矢理自分方向に寄せて着るといいと思いますよ。
脳裏にはきっと、美しいきもの雑誌などの、美しいモデルさんの着姿がよぎるのかもしれませんが。。。個性っつーか、自分スタイルってのは絶対ある。ウチの義妹のこの姿、わたくしにはマネできない、とてもおもしろいな!と思うのでした。
いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/ranking.html
おまけ。27年くらいまえの、証拠画像。
眉毛が太いのよ、奥さん!!!(←ここでうなずけるヒトはバブルを経験したね?爆)
んでもって、帯や小物類の赤いとこに、若さ、っつーか時代を感じるわーーー(笑)



。。。ああやっと、先週末のお出掛けの激疲れが解消したのでございます。
年々、体調が戻るまでの時間が長くなるお年ごろでございますれば。
お天気も安定したようで何よりですわ。ちょっとくらい暑くても(当社比)お出掛けしてみたくなるっつーもんではないでしょうか。
さて約2週間まえ、ウチの義妹と吉祥寺の木綿展に行ったったときの、義妹が着た着物が、ウチの義妹らしからぬ着物で、珍しいので奥さんに見てもらいたくて。
それもそのはず。この着物は、義母(義妹の実母)が若いころ仕立てたものなのですわ。ほっそりすらりキリッとした初々しい義母と、まだ小さいウチの夫が写ったモノクロ写真を見たことがございます。
龍郷柄の大島紬。
胴裏は赤、八掛は濃い赤。くどいですが、これも時代よ、奥さん(笑)
義母はこれに、絵羽の総絞りの羽織を組み合わせて、軽いお出掛け着にしていた様子です。ええもちろん、羽織丈は高度成長期らしく75センチほどでございます。とてもいい色合いで義妹にも似合うんですけど、今はちょっと着にくいなあ。残念なり。
さて義妹が若いころ、義母は自分の娘に、この着物を着せたことがあったんでした。確か、わたくしとふたり、着物で、友人の個展に行ったった。。。今も写真が残っております。そのころの義妹は、柔らかもので色柄派手派手な感じが良く似合うタイプだったので、江戸っ子の義母好みの龍郷柄の大島紬は、若干キビシく感じられました。義母は非常にがっかりして、それ以来この着物を義妹に着せるのは封印したんでした。
そんな義母が亡くなって早18年になろうとし、義妹もいい加減いいトシぶっこいて、若いときよりも似合う着物の種類が格段に増えたように思います。っつーか、母親というイキモノは、自分の娘がいくつになっても娘で、娘らしく装ってもらいたい希望を持っているのだと思います。なので、その娘がいいトシぶっこいて、どう考えても年増の域に達したとしても、中々そのような姿をさせたくない。母親の性格とかもあるでしょうが(苦笑)これはあくまで、ウチの義妹のとこの話ですよ。義妹も案外、いろいろな雰囲気のものが似合ったのだと思うのですが、義母健在のときはそれが許されなかったっつーか(^^;)母親には徹底的に逆らって生きてきたわたくしなどから見ると、そういう母娘の姿は驚きでもあり、眩しくもあり、ですわ。
でもそろそろ。。。本当にそろそろ、義母が残した龍郷柄の出番ではないでしょうか。
それにしても、ですね、我が家では「元祖がらがら」と密かに呼ばれていた義妹が、龍郷柄のガラガラヘビ、じゃねえハブの背模様を模した龍郷柄大島紬を着ると、もっとがらがらさせてしまうという、素晴らしいがらがら具合。がらがらがらがらうるさくてすみません。実際ここだけの話ですが、わたくしがあすか師匠を初めて拝見したとき(10年くらいまえ)、ウチの義妹よりがらがらしてるよなんだすげーーーなこのヒト!!!(爆)と驚いて、義妹に報告したもんですわ(^^;)以来目が離せず。
いやでも、わたくしにはマジで、このような組み合わせはできないよ。思い付かないし、わたくしには似合うとも思えない。わたくしだったら、無難に無地の帯など合わせそうです。でも義妹は、それでは淋し過ぎると感じたんですよね。
着物ってのはホント、個人の資質が出る衣装だと、つくづく思います。

紫色ちりめん地に辻が花染めの洒落袋帯。
リサイクルで購入してますが、どういう訳か40センチほどぶった切られてる。長さが中途半端で、それはそれで締めにくいらしいです。
赤紫色×生成り市松柄帯揚げ。
着物も帯もがらがら、そこに帯揚げまでがらがらにする、これが義妹スタイルですわ。帯揚げで息を抜こうとか思わない。いっそ清々しい。
赤紫色冠組帯〆。

サーモンピンク地に絵羽で紅型風柄付けの長羽織。
羽織紐は白。
半襟も白。
今回、うっかりして、着姿画像はこれだけです。
奥さんにも、いただきものやお下がり着物などで、好きだし、それなりに想い出も思い入れもあるけど、どうやら自分には似合わないようだ。。。と感じている着物があるんではないでしょうか。
そういうのは、無理矢理自分方向に寄せて着るといいと思いますよ。
脳裏にはきっと、美しいきもの雑誌などの、美しいモデルさんの着姿がよぎるのかもしれませんが。。。個性っつーか、自分スタイルってのは絶対ある。ウチの義妹のこの姿、わたくしにはマネできない、とてもおもしろいな!と思うのでした。
いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/ranking.html
おまけ。27年くらいまえの、証拠画像。
眉毛が太いのよ、奥さん!!!(←ここでうなずけるヒトはバブルを経験したね?爆)
んでもって、帯や小物類の赤いとこに、若さ、っつーか時代を感じるわーーー(笑)
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No title
龍郷柄と言うのですか。ワタクシこの柄大好きですわ!いやいや、あすか大明神のがらがらどんに比べればごく普通に大島を美しくお召しになってるなぁと思うだけで、ちょっと振り返って見たくなる美しくもなよやかな人妻でいらっしゃいます。(あすか様の美人度はグイグイくる別物)
ワタクシなんぞU-カリン様が参加なさった猛獣コラボの時に「亜雅紗さんもきっとお似合いよー」と言われて「うん、性格的にも似合うと思う。龍とか虎とか」と自分で納得しちゃいました。こちらの大島に龍の帯なんかで猛獣コーデ参加した日にゃ(何にももってないけど)「おお、コブラと龍で蛇つながり?」と喜ばれてしまうだろうなぁ。義妹様がお召しになると南国の花を控えめに表現したんだと皆様思われることでしょう。 ……たま様、見た目って大事ですわね!!