FC2ブログ

まおじゃらん

着物と猫と、ときどき絵画。

Entries

ウチの義妹に似合う着物ってどんなの?

ごきげんよう


よく晴れて、風若干強し@首都圏西部。

先日歯医者に行ったら(定期検診)歯周病になりかけてるのがわかりましたわ。だから白血球が激増してたんだなーーー!!!ダルくて具合がイマイチだったのも、元は歯ぐきから来てたのか。人体は実に微妙なバランスで成り立っているのだなーーー。奥さんも気をつけてね。
取り急ぎハミガキを練習し直して、2週間後の診察に備えるのであった。真面目だから(笑)っつーか、これがおさまらないとダルいの治らない

わたくしのかかりつけ歯医者さんは、元は口腔外科医です。訳あって現在は開業歯科医。
(わたくしは外科医って好きなタイプの人種が多い。内科とはずいぶん違うと思います。診る病気でキャラ分けされちゃうものなの?それともそういうキャラのヒトが集まるの?どーでもいい疑問。笑)
先生は筋金入りのどう馬鹿(「水曜どうでしょう」好き過ぎてしょもないヒトのことをこう呼ぶ@藤村D)です。でもお医者さんは、患者さん放り出して出掛けるのが難しいのでイベントにも行けないそうですよ。泣いてる。わたくしがお土産にグッズを買っていくととても喜んでくれます。








ウチの義妹にどんな色柄の着物が似合うのか。。。それは長年の謎でした。
義妹は、自分で着物を選んで買ったことがありませんでした。いつも姑(ウチの夫と義妹の実母)が選んで、コーディネートを考えて、着せ付けていたのです。3人で、和室で取っ替え引っ替えするファッションショー遊びも楽しかった。たまにわたくしの着物と義妹の着物を取り替えっこすると、お互いにガックシくるほど似合わなくて笑った。
17年前、姑が亡くなったのち、義妹には長い長い「着物スランプ」が訪れました。
そうしてやがて、子育てもひと段落して、ふと気がつくと、義妹は吃驚するほど姑に似てきました。親子だから似るもんだと思うけれども、亡くなったかたは記憶の中でトシをとらないから、余計そう感じる。若いときは絶対無理そうに見えた、姑が残した着物が、しっくりするのです。
ホントはウチの義妹にはどんな着物が似合うのか。。。わたくしはずっと疑問に思っていました。展示会のような大きなところで、いろいろ羽織らせて探してみたかった。ずっとそうしてみたかったのです。今回、とてもいいチャンスがやって来たのでした。
義妹と友人★と連れ立ってお出掛けできたのです。このチャンスを逃してなるものか。

『美展』の会場では、京友禅・加賀友禅・東京友禅がジャンル分けされて置かれています。
まずは義妹の好みの感じを探すために、会場内をぐるりと1周。ウチの義妹はあまりハッキリしたビジョンを持ってなかったので、また1周。そうしてとりあえず、京友禅の中から訪問着を当ててみることにしました。あまりクセの強くないのが揃ってる印象なのよ。
するとこの場の販売員さんが。。。
「どんな色がお好きですか?」
と、尋ねる。ウチの義妹はこういうとき、ハッキリ答えられません。洋服の好きな色好きなデザインはありますが、着物とは違うのは知っているので余計言えないのです。すると販売員さん曰く、
「奥さまは、今までご自分で着物を選んだことがおありじゃないでしょう。お母さまやお祖母さまが選んだ着物だけ着てらしたでしょう」
「。。。はい。。。そーです」
小さくなっちゃう。
「大丈夫です。絶対お似合いになるものを探して差し上げられますから、まずはどういう柄がいいか、ざっくりと選びましょうか」
そうしてベテランの販売員さんの導きで、古典柄か否か、寒色系か暖色系か、薄い色か濃い色か、大きい柄か小さい柄か、くすみ加減の度合い、あらゆる「イエス・ノー」をくぐり抜けて、結果的に義妹が選んだものは、肌色が限りなく練色に近くなったような、薄ピンクがかったような、非常に微妙な色目でした。柄は大きめの更紗(唐花)が好みだとわかった。



 



画像だとクリーム色っぽく見えるのですが、横にはっきりクリームイエローを持って来ると、この着物がイエローよりピンク色に寄ってるのがわかる。
最初はクリーム系をイメージしていました。実際に似た柄ゆきのものがあったので当ててもらうと、そちらも悪くないけれども、雰囲気は微妙に違います。着物がたくさんあっても、「これが似合う!」という1枚があります。
どういう訳か1枚しかありません。(爆)
不思議ですねーーー。
。。。本当はここに好みが出るんだと思う。自分の見え方がいいと思える方が、自分に似合う色に感じるんだと思います。
もちろん各人によって、ハッキリと肌が映える色とくすんで見える色はありますけどね。今回の場合は彩度は同じで本当に少しの違いで、あとは優しさの風合いがどっちか、ってな感じでした。
帯は濃色(こきいろ。日本の伝統色から。焦げ茶かかった紫色)に銀糸で更紗風の柄。
小物類は販売員さんのこだわりで、薄く水色が暈された帯揚げと、東雲色ぼかしの帯〆。どちらも着物の柄から引いています。

非常に納得です。
こういう感じの着物は、やっぱり義妹にとても似合います。盤石の安定感です。
帯の格を上げてもいいし、着る機会も着る範囲も着る年代も広いと思いました。
この販売員さんはおもしろいことをおっさった。
「もしご予算が10万円だとして、予算内の98000円でお買いものしてはいけません。着物は特にそうです。たとえ1000円でも100円でもいいから、最初のご予算より高いお買いものをなさいませ。101000円のものを買うと、高いものを買ったいいものを買ったという意識が働きます。98000円だと予算内だから当たり前に感じてしまうのです」
このご意見に納得するも反対するもヒトそれぞれですが、わたくしはとても興味深いことを聞いたと思いました。人間心理に通じる何かって感じで。長年この仕事に携わるかたの、正直な感覚なのでしょう。自分の場合はどうだろう?とか、つい思い返してみちゃいましたよ。良く考えたら、わたくしの場合は最初に予算など決めてない。自分で働いて自分で払ってたので、買えるか買えないかの判断しかしたことなかなったです。販売員さん、上手いなーーー(笑)








もう1枚くらい羽織れそうなので、義妹を促して会場をまた1周しました(笑)よく回るよ。
種類が豊富なのは加賀友禅なのですが、義妹がイマイチ食指を動かさないので今回は却下、かなり義妹の雰囲気から離れるように感じましたが、東京友禅に向かいました。
ここで扱う東京友禅の作家さんはふたり、そのうち、鬼シボちりめん地に描く作家さんのものをチョイスします。その方が義妹の普段のイメージ、好みからはかけ離れているのです。担当さんも1枚目を選び出すひと仕事が済んだ形(もちろん商売にはなっていない)で、あとはオマケとおもしろがってくれます。東京友禅のコーナーは枚数は少なくて、着物は10枚ほどの中から選ばなくてはなりません。
最初、からし色ぼかしに七宝柄が飛んだ小さめの柄ゆきを顔に当ててみると、義妹はもっと大きな柄じゃないと嫌だという。なので、平置きのときは本人が躊躇した、濃い紫色の地にしてみました。




本人は「色が黒いから紫色は似合わない」とか言うんですけど。
紫色とひとくちに言っても、バリエーションがあります。似合う紫色はきっとある。
それに、着物に着負けしなければ、それは似合ってることなんじゃないかと思います。
そして、着物は、羽織ってみなければわからない。
とかいつも言ってますけど、でもこのときほど、羽織ってみなけりゃわからないって実感したことはないっすよ(爆)
この着物を着た義妹は、いつもの柔らかい穏やかなイメージからはかけ離れて、
「すごーーーくバリバリ仕事して、できるオンナみたいですよ!!!カッコいい!!!別人みたい!!!」(←かなり失礼)(←友人★談)
「すごーーーい、映えるーーー!!!コスプレ感があるねえ」(←もっと失礼)
凛として、キッパリとして、目を見張るおもしろさでした!!!
似合ってる、似合ってるよ、義妹!!!




(こちらの画像の方が色は近いかな)

江戸紫色に近い濃い紫色の鬼シボちりめん地に薔薇柄訪問着。
帯は華紋がアレンジされたグレイ系。
クリームイエロー系の帯揚げと義妹が選んだ黄緑色の帯〆。
ちなみにぶっちゃけ、着物は230万円、帯は360万円也でした。着物と帯のお値段のバランスってこういうことなんですね(笑)
先ほどの京友禅の訪問着は78万円、帯は28万円也ですよ、奥さん。
ああおもしろかった。
本当におもしろかったです。
好きな色は大切だけれども、イメージの固定概念はなくした方が楽しいと思いました。もちろん着るものにはTPOがあるので、どちらがいい悪いではありません。義妹は、今買えるなら、濃い紫色を選んでみたいと、言いました。そのくらい新鮮で、鮮烈だった。
もし実際に買いものするとしたら。。。最初の1枚を京友禅の方にして、こちらは2枚目3枚目の訪問着。。。ってな扱いでしょうか。って、買えないけどね!!!(爆)
義妹にどんな着物が似合うかというミッションはこうして完了しました。この日はもうタイムアップです。義妹は、こちらの予想を遥かに越えた、美しい姿を見せてくれました。大昔、『女の顔はひとつじゃない』ってな広告コピーがありましたが、まさしくその通りですよ、奥さん!!!是非また別の機会に、たくさん羽織って遊ぼうと思います。


いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/















閑話休題。
この会場には帯のメーカーさんもたくさんあります。わたくしの好みは捨松。とか言って1本も持ってないけど(爆。捨松の黄色い名古屋帯可愛いかった。100万円超え…笑)。。。っつーのは置いといて、担当さんがふと漏らしたのです。
「最近、勝山のお問い合わせが多いんですよね」
「へえ?あそこにある、あれでしょ?」
「そう。今までだって扱ってましたが、何故か最近、お問い合わせ増えた。今回の展示会前にもお問い合わせがあったんですよね」
勝山のコーナーの前では、何人かのお客さんが、着物に合わせたコーディネートを選ぶべく最終段階。平置きして熟考なさってました。
勝山、勝山。。。あら、ちょっと記憶にあるよ???何処で見たっけ???
で、思い出しました。
「。。。もしかして、アタシ、ちょこっと思い当たる」
「何?」
「着物ブログランキングで1位のかたが、勝山の帯がお好きだって、書いてらしたわ」
「へえーーー。もしかして、それの影響。。。?」
「そうなのかな。お問い合わせが最近急に増えたのなら、そうなのかもーーー」
「イマドキはホントに昔風の売り方では駄目だと思い知らされますよーーー」
「ホントかどうか知らないよ。でも毎日大勢のヒトが読んでるブログだし。アタシも覚えてたし。雑誌とか業者さんの広告より、興味持たれるかもねーーー(笑)」
などと遠巻きにして眺めていたら、そちらの販売員さんが、ウサギをおもしろくデザイン化した洒落袋帯を持って近づいて来られた。わたくしたちに?
そんでもって何故ウサギ?
わたくしの猫柄を見たからか?(笑)
っつーのはともかく。
触ってくれと。
おっさるのです。
ありがたくじっくり触らせていただきました。
打ち込みが強くてしなやかでいい帯でしたよ、奥さん(^^)/


水天宮にお詣りしてお茶して帰りました。











スポンサーサイト



Comment

No title 

義妹様に似合う着物を探すミッション、略して妹似会(違うか)、堪能させていただきました。

京友禅の販売員様、流石プロでございますね~(*´艸`*)
着物だと自分の好みがよく分からない方、多いと思うのです。
私も実のところよく分かっていません…( ̄▽ ̄;)
義妹様がお好きそうでよく似合う、長く着られそうなお着物。
なんか正妻っぽい。(笑)
ご予算の話も、何かの際には使わせていただくかも…(^▽^;)

でもこのミッションの真骨頂は、東京友禅でございますね!(*^▽^*)
いや~私も今までの義妹様の着てらっしゃたお着物からは、想像つきませんでしたわ。
でもとってもイイ女っぷりでいらっしゃる。
今の年齢だから似合うのかもしれないですね。

触ってごらん、勝山だよ…てか?(^▽^;)
  • posted by さのっち 
  • URL 
  • 2017.02/03 15:15分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

お顔は存じ上げないけど さすがたまさんセレクト きっとどちらもバッチリお似合いになってると思います!

更紗の方は義妹さんの外見を

紫の薔薇の人(笑)の方は内面のイメージを表しているような気がしてなりません‥;^_^A

だからどちらもしっくりくると思いますわ~♫

と勝手な外野の感想;^_^A
  • posted by てんてん 
  • URL 
  • 2017.02/04 08:40分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

たまさん、こんにちは
わ~見せて頂く側も楽しかったです~~。30年以上前に行ったきり、お着物のそう言う場に行ったことがありません(怖~~い)。洋服でも自分が好きなものと他者が観る目と全く違いますもんね、お着物はもっと違うと思う~。

水天宮工事が終わったのですね、長女が妊娠中に腹帯を頂きましたが、そーいやお礼参りに行ってないわ。。。
  • posted by ふでぺん 
  • URL 
  • 2017.02/04 10:44分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

なるほど、これは似合うわ!
義妹さんといえば、ほんわか淡い色のイメージがこびりついていたので、こも紫は確かに新鮮。でも、お顔を思い浮かべて、うむ似合う!と確信しましたわよ。そうかー、こういう色もいけるんだ~。
また、大柄な柄ゆきもいいんでしょうなぁ。
この紫がお似合いになるなら、ビリジアンあたりも似合いそうな気がします。いかがでしょ?
  • posted by べにお 
  • URL 
  • 2017.02/04 11:26分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

紫の薔薇柄が素敵!帯もゴージャス。
いっそ買っちゃってください!
って思ったらひっくり返るような価格なんですね。
遊びで巻き巻きしてもらうんでも怯みますよ~。
ひっくり返るような値段を聞いてからだと一瞬更紗の値段がお得に感じちゃうからおとろしいですね
  • posted by ほあかばりきるま。 
  • URL 
  • 2017.02/05 20:10分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

内緒さま(^^)ありがとうございます。義妹がビビりつつ(←ここ重要。小心者なので…笑)とても喜んでます。隠れ切支丹だったのか(爆)
私は少佐が好きでした~~
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2017.02/06 21:05分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> さのっちさん(^^)義妹に京友禅が似合うのは予想通りでしたが、東京友禅でこうまで驚かせてくれるとは思っていなかったので、正直嬉しいです。今の年齢だから、というのは非常に納得ですわ。いいことおっさるわ。若いときとはひと味もふた味も加わったってことですかね~~。
勝山は、織りに自信があるんですね。色も柄もオトナの味わいでしたよ(笑)
ナイスありがとうございます。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2017.02/06 21:12分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

jij*k*1114さま
月涙さま
みっこちゃん
ナイスありがとうございます。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2017.02/06 21:13分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> あすか師匠。。。(爆)そうなのネタをどうしようか、どう料理しようかちょっと悩んだ(爆)
義妹は若いときアンティークのヒトだったんですよね。派手系の方がタイプなのかも知れません(笑)
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2017.02/06 21:19分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> てんてんさん(^^)紫の薔薇のひと。。。(爆)(爆)(爆)
東京友禅はホントに予想外でした。これだから羽織って遊ぶのはやめられないですわ。
ナイスありがとうございます。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2017.02/06 21:22分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> ふでぺんさんこんばんは(^^)
水天宮の工事、長かったですね~~。出来上がって吃驚。近代的(笑)義妹もこのときようやくお礼参りしたんですよ。かつて安産祈願してもらった甥っ子がもう大学生ですよ。お礼するの遅くないか(爆)
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2017.02/06 21:27分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

茶太&さくら&げんきママさま
ちっくさま
passionpianoさま
ナイスありがとうございます。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2017.02/06 21:28分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> べにお先生(^^)着物の似合い方ってホントにおもしろいですよね~~。くっきりきっぱりした色も似合うってことですね。生地の良さも重要なポイントかな。染めの善し悪しが影響しそうですわ。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2017.02/06 21:32分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> ほあかばりきるま。さま(^^)宝くじが当ったら買ってあげたいですわ(笑)京友禅がとてもリーズナブルに感じますよね。お値段マジック恐るべし(爆)
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2017.02/06 21:35分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

miy**a0225さま
とめ吉さま
ナイスありがとうございます。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2017.02/06 21:36分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

すのうさまナイスありがとうございます。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2018.01/31 16:40分 
  • [Edit]
  • [Res]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

プロフィール

たま

Author:たま
着物と猫と、ときどき絵画。

最新記事

月別アーカイブ

フリーエリア

フリーエリア

PVアクセスランキング にほんブログ村

右サイドメニュー

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR