FC2ブログ

まおじゃらん

着物と猫と、ときどき絵画。

Entries

紬の色掛け大作戦

ごきげんよう









まずは着物の来歴からお話しますわ。
生成り色地麻の葉柄の石下(いしげ)結城紬でございます。
昔・昔・大昔、わたくしが20代のころ、大手着物チェーンの店頭にある特売ワゴンを掘り返していて発掘。反物1万円台で購入しました。石下結城紬はこのようにリーズナブルなので、好みの色目があるとお買い得だったのです。
若かったので、八掛は表地の赤を引いて、紅色を選びました。わたくしはこの紬が着やすくて、帯の色も、黒地緑色地青地赤地等々、様々なコーディネートであちこちに参りましたさ。
義妹の結婚が決まったとき、付き添いのためにこの着物で出向いて、式場のヒトから花嫁さんだと勘違いされたのもいい想い出(←いいんかい)。。。
さて、これを最後に着たのは4・5年ほど前になります。そのころからいいトシぶっこいて若いときとはサイズが激変してしまい、着物類も脇出ししないと着にくくなっていました。いいトシぶっこいてもオノレにキビシイヒトは若いときの体型を守れるのでしょうが(体質で、痩せるヒトもいらっさる)、生憎わたくしはオノレに易い人間ですので、安易に太ってそのままになりました(号泣)。
それでも好きな着物が着たかったので、大好きでかつ元手がかかっている(←ここ重要)泥大島紬から先に、脇出ししてサイズを変更して、ついでに八掛を今の好みに替えて、箪笥の肥やしとせずに回転させてきたのです。
そう、わたくしが考えるに、わざわざ仕立て直しなり部分直しなりしてサイズを着やすいものに変更するのは、元の金額が決して安くなくてでも今後も着る機会が多い着物から手をつけるのがよろしいんじゃないでしょうか。「大好きでとても似合う着物だけれども直すのはもったいないので二番手三番手で我慢しようそして痩せたら着よう」というのは、わたくしのような性格の者には向きません。
そもそもわたくしは無神論者のように『たられば』を信じませんので、「ステキな服、痩せたら似合うだろう」とはどうしても考えられません。「ステキな服だけれど、苦労して痩せたころには流行は終わっているであろう」と物ごとを悲観的に考える者でございますれば。
あ、サイズ変更の心配が要らない方には無縁のお話でしょうからどうぞ流してくださいませ。
。。。っつー訳でですね、長いことかけて、お気に入りの紬は全部、洗い張り仕立て直しをするか脇出しだけするかついでに八掛を変えたりして、今のわたくしが着やすいようにバージョンを変えておりますが、イマイチ熱心になれなかったブツだけが、取り残されておりました。
どなたかに差し上げたくても、リサイクルでも似たようなブツはたくさん(それも安く!)出回っているし、元々それほど高いものでもないし。。。売っても二束三文で手間もかかる。。。でも捨てちゃうのはイヤねえ。。。箪笥にしまったままでも確実に場所は取るしねえ。。。みたいなぐるぐるした気持ちがあって後、ようやく、これに手をかけるときがやって来たのでした。
わたくしは解いて洗い張りした後、思い切って、全体に色掛けしてみることにしたのです。細かいところはいつものお馴染み日本橋の着物問屋の担当さんと相談して決めておりますわ。お店のキャンペーンなどを酷使して、洗い張り代も色掛け代も通常より若干お安くできました。
で、ターコイズを掛けてもらったのが、こちらです。






赤とグレイで麻の葉柄が織り出されていたのですが、ターコイズブルーが乗っても、麻の葉柄は黒っぽいグレイとして残っているようです。なるほど。地色は紬としては珍しい色目になりました。
そして八掛ですが、染め上がった色に合わせて新しいのを買うと、今までのが無駄になってしまうのと、八掛も良いモノはそうお安くはない。。。という訳で、元の八掛を表地と同じ色に染めてもらいましたの。
元の八掛は、白っぽい紬の裏につけるために、ぼかしの八掛にしておりましたので、白い部分が多いのですわ。そこにターコイズブルーを掛けて、仕立てるときには八掛の上下を替える(色が残った紅色のところは、着物の胴体の方に入る)。仕立ての関係上、紅色がちょこっと見えてしまうところが出るので、着付ければ帯の下ではありますが、そういうのが気になる方にはお勧めできません。
正直なところ、洗い張り代に4500円ほど、全体の色掛けに4000円ほど、八掛の色掛けに2000円ほどかかっているのです。胴裏は前のがそのまま使えるからいいとして、そうしてこれから、袷の紬仕立て代がかかる。でもあのまま何もしなければ、サイズが合わないので着られなかったのは事実ですが。。。好きじゃないとやってられないよね。。。などとつくづく思うのでした。
更に言い訳させてもらうなら、わたくしはこの5年以上、洋服を1枚も買っておりません。新しく何か買う代わりに若いときの着物を甦らせた。。。そう思えば着物は息の長い衣類だ、とも言えます。決してお得だとは申しませんけれども。だって昨今のリサイクル事情を見れば、おーく損でお安いのを見つければ、1枚の着物を甦らせる金額で10枚くらい余裕で買えるかもね


などと、ちょっと遠い目にもなっちゃうんでした。
いずれにしても、必要だと思うヒトには必要で、必要じゃないヒトには限りなく必要ない、そういうたぐいのお話でございます。
ようやく仕立て代が捻出できたのでゴーサインが出せましたが、仕立て上がったこれを着るのは次の袷のときまでおあずけですわ。


いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/


難儀な時代やのお。
スポンサーサイト



Comment

No title 

まぁ~綺麗な色に染め上がったんですね~。なかなか無いお色だと思います。袷の時期でも爽やかに装いたい時期にぴったり~。私は洋服も買いますが、本当に消耗品に近いな~って感じますわ。こだわった質の良い物でもいつまでも着られないし、けっこうトータルで計算するとお高い!あれ、あの欲しかった帯が買える~とか思いますもの。着物は一緒に生きている感覚がありますね。
こういったことを地道に丁寧にされているからこそ、次の機会にお袖を通されるのが楽しみですね~。しっかり覚えておきます
  • posted by passionpiano 
  • URL 
  • 2016.04/07 11:35分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

うふふ、こういう記事は大好きですわ~。
元の色も好きですが(たぶん自分ならまだそのまま着ちゃう)、染め上がりもいい色ですね~。
ぼかしの八掛を外したものを持て余していましたが、このやり方があるのですね~!!
真似させていただきます。
おーく損でゲットしたもので、胴裏が黄ばんでいるものは基本外して、新しいもので仕立て直しをするため、胴裏が溜まってきてしまいました。
いしきあてなどに使ってはいますが、増える一方なので、染めて裂き織りにでもすべきか、と悩んでいます。(でも自分、そんなにマメじゃない)
  • posted by 羽衣 牡丹 
  • URL 
  • 2016.04/07 13:01分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

いいですね~!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
好きな色です!
初夏の装いにピッタリではないですか♫

八掛の色のコンビがまたドンピシャですね
なんというか 中近東の民族衣装の趣きのある不思議な感じです

早く着姿を見たいです~☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
  • posted by てんてん 
  • URL 
  • 2016.04/07 15:28分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

きれ~い
ステキな色ですね~♡瑠璃色っぽい感じでしょうか?
実物を拝見したいです。
私もそろそろ安物買いの銭失いを卒業して手持ちの着物をうまくやりくりして着ていきたいなあと思います。いや、ほんとに。
  • posted by ほあかばりきるま。 
  • URL 
  • 2016.04/07 20:05分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

あらま、ずいぶんと思いきった色に染めましたね。…基本、色掛けって『この出てきたシミをどうやって隠せば…』とかですから、なんだか元の色より暗く、濃く汚い色になりがちですよね(笑)
これはまたずいぶんと垢抜けた感じです。
  • posted by あすか 
  • URL 
  • 2016.04/08 11:48分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

ensyuuさまナイスありがとうございます。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.04/08 18:27分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

みっこちゃんナイスありがとうございます。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.04/08 18:30分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> passionpianoさまありがとうございます~。帯合わせで結構いろいろと着やすいのではないかと思ってます。着物はいっしょに生きてる感!!!確かにありますね~。そしてその方がきっと大切にするしいつまでも身の回りに置きたいと思う。いいことおっさるな~。
ナイスありがとうございます~。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.04/08 18:33分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> 羽衣 牡丹さま
生地がよくて傷んでなければ、シミなど汚れがあっても染め替えして使えるみたいですね。私は今までそこまで考えなくて、古い胴裏も紬の八掛もずいぶん捨ててしまいました~(^^;)
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.04/08 18:38分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> てんてんさん
白い紬って色を掛けると雰囲気がガラリと変わるので、そういう楽しみもありますね~。私はサイズがもう合わないので解いて染めましたが、全体を染めるとトータルでは若干お安くなりますし。こういうのも着物の楽しみ(&苦しみ…爆)
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.04/08 18:42分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> ほあかばりきるま。さま、ホントに良い色に染まってくれました。どうもありがとうございます~。普通にターコイズブルーです。トルコ石の色。
以前どなたかが、白大島紬に薄く色掛けして着やすくなったとおっさってるのを拝見したんですよ。良い考えだな~と思って、でも実行する機会はなかった(笑)私はもう新しく買えないので、何とかやりくりして行きますわ~。ホントは買いもの大好きなんですけれどもね~。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.04/08 18:48分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

みかりんさまナイスありがとうございます。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.04/08 18:50分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

すのうさまナイスありがとうございます。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.04/08 18:51分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> あすか師匠。買うときは好きで買うんですけど、数が増えると、白い紬ばかり何枚も要らんだろ、とか考えまして(笑)白いの染め替えるのは結構自由自在ですわ~。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.04/08 18:54分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

sorasoraさまナイスありがとうございます。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.04/08 18:55分 
  • [Edit]
  • [Res]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

プロフィール

たま

Author:たま
着物と猫と、ときどき絵画。

最新記事

月別アーカイブ

フリーエリア

フリーエリア

PVアクセスランキング にほんブログ村

右サイドメニュー

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR