FC2ブログ

まおじゃらん

着物と猫と、ときどき絵画。

Entries

おーく損危険。訪問着を落札した。

ごきげんよう




奥さん、世の中には、
「何故?」
ってなことが多いと思いませんか。
世の中みたいに大きなくくりじゃなくても、着物の世界にも「何故」は多うございますね。
わたくしはあまり深いことを追求したくないと常々考えておりますので、「何故?」と一瞬は思いはしてもすぐに「そーいうこともあるよね」と流してしまいます。ストレスを溜めない生き方に憧れているんですよねーーー。
日頃そういう訓練を積んでいるので、例えば、「百合柄の袷」とか「紫陽花柄の袷」とかを見ても、何とも思いません。花の季節に沿った姿はそれなりに美しいけれども、季節じゃなくても意匠としてアリだよね、と考えておりますわ。すべてはデザイン次第なり。
しかしその姿勢は時として危険です。
とーってもヒマぶっこいてるひきこもりのある日(本当にヒマなのではなく、やらねばならないことをやりたくないが故のヒマである)、おーく損(@ほあかばりきるま氏。オークションへの様々な感情を余すところなく表現している)を覗いていたわたくしは、それを見つけてしまった。







なんだコレ。ホントになんだコレ。
最初、おーく損の画面で見つけたとき、枯れ木の柄だと思いましたわ(爆
変な柄だな。。。と思ってよーーくよーーーく見てみると、慣れぬ丸ペンでカリカリ描いたような線が麗しいタチアオイの花でした。
漫画やイラストを描いたことある方ならご存知でしょうが、丸ペンは細くて堅い線が味ですよね。わたくしはGペンよりカブラペンよりずっと好き。線に強弱入らないところがとても好きなんです。。。って、ペン先の好みを語ってどうする。
 



作家ものだな。こんな変なの(失礼)、作家さんしか描かないであろう(再び失礼)。
。。。大当たりでした。
どこのどなたか存じませんが(落款あり。読めない
)、わたくしの琴線に触れる草花の描き方なんですわーーー。
そうしてわたくしはおーく損を追い続け、終了間際に出先から(禁断の。わたくしは自分に、外で入札してはいけないときまりを科している)辛抱できなくて入札してしまいました。
1100円也で、無事落札しました。




画像ではわかりにくいのですが、ブルーグレイの地色です。そこに堅いペン画の雰囲気で、墨色で、タチアオイの花が、訪問着の柄付けで描かれてます。タチアオイのところどころに、ほんのり紅色がにじませてあって、ペン画の上から水彩絵の具で軽く彩色した感じです。
まず紙に水だけをひと刷けして、乾き切る前に少しだけ絵の具を載せます。滲み具合が綺麗ですよ。。。って、水彩画を説明してどうする。
そーいえばタチアオイは、初夏に咲く花じゃありませんか。
作家さんって、花の本来の季節を無視するパターン多くないですか。ま、いいんですけども。すべてはデザイン次第ですから。


こうしてわたくしは、ただただ柄に惹かれて(お値段もお安かったので)訪問着を手に入れてしまいました。それもクセのある訪問着を。柔らかものなどほとんど着ないくせに。
(。。。そうそう、着物好きとひと括りにしても、括りきれない細分化された趣味カテゴリがありますわね。着るものなのだから、そしてすべてのアイテムの形が同じなのだから、当たり前っちゃ当たり前ですわ。そうしてわたくしはそんな着物好きの中でも、徹底した紬好きでございますゆえ、柔らかものは基本的に、着る必要がないと着ません。そーいうのってホントにヒトそれぞれヒトの好みの数だけこだわりがありますわねーーー)
さあどうする。
この訪問着はおめでたいところに向いてる気がしないし、礼装にはならなさそう。庶民には縁のないちょっとしたパーティーにも、あまり向いてる気がしませんわ。それこそ帯合わせに依るのでしょうが、その手のおされはわたくしの苦手な分野です。
おされ着、おされなお出掛け着として着るのがいいのでしょう。
。。。
。。。取り敢えずなけなしの手持ちのブツを合わせて、まずは撮影してみようか。
わたくしはこの訪問着を着ての撮影プランを練りました。
良さげなロケ地も埼玉県所沢市に発見。小道具も考えて、画角も大体決まり、ついでにA4レイアウトとキャプションまで考えてしまい、脳内プレゼンテーションはバッチリです。モデルがわたくしなのはしょうがないとして、後は実際に撮影に挑むのみ、なのですが。。。根っからひきこもり体質な上に動きも鈍くフットワークも重いわたくしは、撮影のいいタイミングを逃してしまったようなのです。だってもう春、花粉がキツくてそれどころじゃござんせん。花粉が終われば、もう袷の季節じゃないんですよね(当社比)。。。ああ、室内で着て撮影したものと、ロケ地を合成すればいいのか。
っつーか、もうやる気が薄れて投げやりな気分になってきましたよ。
てな訳で、いつかやるかもしれない撮影よりも、先に訪問着の画像を公開しとくことにしました。
このまま死蔵しないように本気で頑張りたいですが、もうわざわざ撮影には行かない気がしてますわ。もう終わってるな。わたくしはフットワークが決定的に重いのよーーー

それにしてもね、奥さん。
おーく損では、必要のないものでも、今まで欲しいとも思わなかったものでも、何となく欲しくなるから不思議ですわ。1100円で済んで良かった。っつーかさ、必要もないのに「訪問着」カテゴリとか見ちゃうんです。華やかで見てるだけでおもしろいし、どんなにお買い得でも絶対買わない自信があったからです。だって必要ないし欲しくなかったからねーーー。でも、時としてこういう罠が(罠じゃない)あるから、おーく損って危険。それがいちばんの問題だと思います。
バクチもほどほどにしたいと思いました。(←子供か)


いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/




比較的お安かったのは、若干クセのある柄のせいだけでなく、わかりにくいですが小さい汚れがたくさんあったからかも知れません。
大きな色褪せなどはありませんが、生地としては全体によく着られた形跡があります。
汚れは、上前の膝のあたりにたくさんあるので、これをお持ちだった方は、よほどお気に入りでたくさん着たのであろうと思われます。背中に縫いでひとつ紋がついているので、お茶をやってらした方かな。
いいなあ。
先人に敬意を表します。


スポンサーサイト



Comment

No title 

こんにちは、たまさん
訪問着カテゴリー、罠が一杯そうで私も覗くのに、一呼吸
置きますですよー。「買わない買わない、家には着てもらうのを
待ってる着物がたーんとあるのよ」と言い聞かせます。

それにしても、不思議なタッチの訪問着ですね。
芙蓉じゃなくて立葵なのですね?区別がつかない私ですが
真夏に燦々と日を浴びて、パカーンと咲いているビスカスもどき
かなぁ?それにしても、鼠色系統で落ち着いてますよ。
花粉が落ち着いたら、是非着姿にチャレンジお願いしますね。
楽しみにしています。
  • posted by ちっく 
  • URL 
  • 2016.03/26 08:57分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

遠目に見ると エッチングの作品のよう見えました
素敵ですわ~~(≧∇≦)

かなりレアなお着物ですが、これはきっとご縁があったのですね♫
  • posted by てんてん 
  • URL 
  • 2016.03/26 11:26分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

たまさん、こんにちは

>死蔵

ドキッとしました。手に入れたものの、日の目を見ないモノってことですよね。失敗したってのは別として、そういうのがほとんど。でも縁があって手元にあるのだから、一度は袖を通したいものです。

タチアオイの花。花の見分けがつかないものには未知の花ですが(汗)、いかにも手描きって感じで味がありますね。袷で初夏の花なのですか。花柄のお着物を見ると混乱します。単衣か、袷か、季節はどうか、いつ着ればいいか解らなくて。

これは愛用されていた感があるお着物なのですね。気に入られて活躍したのでしょうね。たまさんはどのようなコーデで合わされるのか、楽しみです(^^)
  • posted by ふでぺん 
  • URL 
  • 2016.03/26 13:24分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

ensyuuさまナイスありがとうございます。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.03/26 22:51分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> ちっくさま。危険でしたわーーーちょっといいなと思うとお高くなるので、買う気遣いはないと思ってましたよ。
ウチのご近所ではタチアオイをたくさん咲かせるところがあるんですわ。
高さ2メートルくらいになる本体を、前柄に横に3分割して描いたところが、この作家さんの面白いとこだと思います。。。っつーか、いくら面白くても買ってどうする。何とか着てキチンとネタにします(苦笑
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.03/26 22:59分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

みっこちゃんナイスありがとうございます。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.03/26 23:00分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> てんてんさんそういえばエッチングも硬筆で描きますね。
私は銅版画も好きだし。。。自分なりにスジが通ってましたわ(笑
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.03/26 23:05分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> ふでぺんさんこんにちは。
後に託せる身内がいらっさると死蔵するという感じはあまりないのでは?着物との付き合い方は人生色々ですよ。
私は自分の着物は自分で管理運営するしかないのと持ってるだけがストレスになるので、手元に置く着物の数と種類にはかなり厳密ですわー今までに何度も売ったり譲ったり処分したりしてますしねー。そこで初めて、着ないかもしれないコレを買ったシマッタ。。。ってなるんですわ。お買いもの素直に楽しめない嗚呼因果
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.03/26 23:19分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

何とも珍しい風合いの色柄ですねえ❤
訪問着なると更に不思議に感じます。
立葵であるという事も横を向いていると云う事も絵のタッチも何もかも。
出逢ったのが運命と思って着てください
たまさまらしいコーディネートの着姿を楽しみにしています~(^ω^)
  • posted by ほあかばりきるま。 
  • URL 
  • 2016.03/27 09:43分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

おもしろいですね~。昭和3~40年代でしょうか?
大正から30年代くらいは結構いろんな柄・画風のものがあって楽しいですね。

先行きとしては、私の光悦(風)の鶴の袋帯とトントンかな?お値段も似たようなものですね。
大好きなんですが、すでに2年くらい棚に収まってます。一度は締めねば。
私の鬼門は、袋帯カテです。
唐織とか箔とか豪華で好きで…普段のお出掛け中心で紬しか着ないくせに。柔らかものは年に数えるくらいです。
  • posted by 天鼓 
  • URL 
  • 2016.03/27 13:01分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> ほあかばりきるま。さま。
珍しいってのも危険ですよね~。何のコレクターなんだ自分(爆)着こなせる気がしませんわ~
今、おーく損遊びにかける金額は、送料込みで2000円前後と決めております。すると、ほとんど何も買えません(笑)
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.03/27 17:44分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> 天鼓さん。そんなに古い時代のものじゃなく最近のものみたいですよ。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.03/27 17:48分 
  • [Edit]
  • [Res]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

プロフィール

たま

Author:たま
着物と猫と、ときどき絵画。

最新記事

月別アーカイブ

フリーエリア

右サイドメニュー

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR