FC2ブログ

まおじゃらん

着物と猫と、ときどき絵画。

Entries

ひとつのアイテムに引きずられて色を変える件

ごきげんよう


花粉、飛んでますか?
わたくしは、微妙。
でもいい気になってると後で悲しい思いをするので、花粉症用の薬は用意万端です。
まだお世話にならなくてもイケる。だって外に出ないもん。
このまま何ごともなくこの季節が通り過ぎて欲しいです。

週のアタマに、氷雨が降った日の着物。




濃紺地にビリジアングリーンの亀甲柄紬。
クリームイエロー地にグレイの猫柄半幅帯。
帯揚げは小豆色×グレイ×黄色ぼかし。
友人★の道行きコートのハギレ。
薄いオレンジちりめん地に朱色と黒の渦巻柄半襟。キステ3点1080円也。

さてこのような、普段の、おされとも言えない組み合わせのご近所着を特に解説するのは、このとき着付けながら、平置きとは帯〆を変えたのですが、そのときの自分の色の捉え方がおもしろく感じたからでございます。


 



平置きコーディネートでは、帯〆はグレイ×ピンクの丸組でした。
いざ長襦袢を着ようとすると、気温も下がって外は冷たい雨になっていて、肌寒く感じました。半襟が付いている襦袢はこのとき4枚。しかし正絹の長襦袢に付いた半襟は、こちらの薄オレンジ色でした。
すると、このオレンジ色と朱色に含まれる微妙な黄色みがかった赤みが、グレイ×ピンク色の帯〆に合わない気になりました。そして、半襟のオレンジ色に引かれるまま、帯〆を茶色×サーモンピンク色の丸組に変えたのでございます。この時点でとことん半襟に引きずられるつもりならば、帯揚げも変更すべきでした。どうしても中途半端感が拭えず、でも帯結びのときに半幅帯に組み込まれているのと、そこまでやるなら帯も変えてしまえという気持ちになるので、帯に馴染ませて存在を消してしまいました。
わたくし自身はこのような普段のご近所着に、色の組み合わせがどうこう、とか言うほどおされに気を配っているとはとても言えません。それにできるだけそっけなく目立たず頑張らない手近なものを使いたいという希望もある。そしてこの丸組は飾らない普段にぴったんこ。
とはいえ、根底に青みのあるピンク味が含まれたグレイの帯〆と、半襟のオレンジ色の赤みとは明らかに互いの居心地が悪い気がした。こういうとき、半襟を簡単に変更できたら、半襟の方を変えたでしょう。平置きのときと着付けるときに直に変えてしまうのは、あまりやりたくないですわ。
さて、茶色とひとくちに言っても、黄色味が強いシェンナ系と、赤みの強いアンバー系があります。西洋絵画の顔料の名前ですが分類が非常にラク。今回のわたくしの帯〆はシェンナ系ですわ。アンバー系だったら、帯揚げも変える必要があったかもしれません。
奥さんも、何か何処か妙に気持ち悪いなーーーと感じるときは、それぞれのアイテムの色のベースがちぐはぐなのを感じているからではないでしょうか。
自分の直感を信じましょうぜ、奥さん。
髪を留めるシュシュも、グレイ×ピンクから赤に変更。
ああ、もしかして、わたくしは、めんどくさい女だったでしょうか。



 



英語名ミッドナイトブルーと呼べそうなこの濃紺の紬は、額縁のごとく背景のごとく、使い勝手の良いヤツなのでした。濃紺だけれども、主張が激しくて額縁になってくれない着物もある。
色は奥深いですわ。
きちんとお出掛けすると思うと、前もってちゃんと半襟まで合わせて組み合わせを決めるんですけれども。。。なんせご飯の買いものに行くだけだからねえ。。。





いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/



猿人類から人類に進化する過酷な過程で、色を区別できる能力を獲得できたことが、人類(ホモ・サピエンス)の生き残りをを決めた。。。とも聞いたことがあります。某NHKやらBBCやらの番組だったかもしれませんわ。そうして色は人類のDNAに深く刻まれました。
色を美しいと感じることや儚さ脆さ優しさなどの感情にも関与するのは、生まれ育った環境から得る後天的な能力であろうと思われます。
同じアジア文化圏にあって、中世以降の来し方が大きく離れてしまったために、大陸や半島と日本人とは色に対する感覚がまるで違います。なのにフランスやイタリアの現代のモード服飾文化と江戸の四十八茶百鼠が近しいときもある。色とはおもしろいものです。
何やら壮大な話ですよ。
。。。でもわたくしのは、本当に本当に、どうでもいい、話なんでした。
聞き捨ててください






 

 




スポンサーサイト



Comment

No title 

着物における半衿の占める割合(面積)は小さいけれどとても重要ですよね。
私も平置きもしくは頭で考えたコーディネートが半衿によって覆ることが多々ありますよ。
ならば半衿を付け替えればいいのですが時間がなかったり単純に面倒くさかったり。
結果、どうにも気に入らない仕上がりになるんですよね。
近所だからま、いっか。と自分に言い聞かせてもどうにも納得いかない。分かります~
  • posted by ほあかばりきるま。 
  • URL 
  • 2016.02/18 19:54分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

そうそう!
常々私が心で密かに思っていることを言葉にしてくださってスッキリ!です(≧∇≦)
結局買わなかったのですが、おフランスの色合わせの本をそれと知らずチラ読みした時、最初は日本の古典の色かと思いましたわ。

以前行った染色家の先生の展示会でも 照明の発達してなかった時代には鮮やかな色が好まれたって話を聞いてなるほどなあ‥と思ったことがございます
  • posted by てんてん 
  • URL 
  • 2016.02/18 20:28分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> ほあかばりきるま。さま、ああそうですわ~。着物や帯など面積が広いとさすがにどうこうするんですが、半襟だけが違うとか小物だけが違うとか、時に草履だけが違うとか!そんないつもいつも全身フルコーディネートできるかっっっと自分にちゃぶ台ひっくり返したくなりますわ。でも気になる~(笑
こんなぐずぐずぐるぐる言うブログにお付き合い、本当にありがとうございます~。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.02/19 00:16分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> てんてんさん私のたわ言にお付き合いありがとうございます~思うに、ヨーロッパとは文化の洗練の度合いが近しいのかもしれません。封建主義と絶対王政(←だったかな?)を経験して現代に至る国家はヨーロッパと日本だけだと読んだことあります。基本文献失念。
ああなるほど。。。そして時代を経て色が自然に褪せて来る。アンティークの持ち味も意匠だけでなく色にありますもんねえ。現代の色はどういう風に残るんでしょうね。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.02/19 00:39分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

みっこちゃんないすありがとうございます~
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.02/19 00:40分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

聞き捨てならないとても興味深いお話でした。色についてはとても考えることがあって音にも色を感じるし その組み合わせとか言ってたらきりが無いのですが。だからこそファッションは着物にたどり着いたかなぁとも思うし、洋服を着る時もメイクと服と靴やバッグの、色の世界を考えないと変に感じるし。着物だと本当に半襟に合わせる事も多い。前の日に納得して用意した組み合わせが次の日の気分の色と合わないと全く変える事もあり。そうすると半襟を縫ってそして変更した着物や羽織に奥様な嫌いなアイロンですよ(涙)で、帯締めや帯留を終えてやっぱり変えて良かったー。と思うのは自分だけね~。って😅面倒なのがお洒落の楽しみかもしれませんね🌹シェンナとアンバー。覚えましたわ🎵
  • posted by passionpiano 
  • URL 
  • 2016.02/19 01:07分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> passionpianoさま。自分だけの満足でも、そーいうのが大事ですわ~。だって着てて楽しいですもんね( ̄▽ ̄)色は、金額とか関係なくコントロールできるからこそこだわりたいですよね~~~
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.02/19 18:48分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

ちっくさまないすありがとうございます~
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.02/19 18:48分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

しほねいさまないすありがとうございます~
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.02/25 20:18分 
  • [Edit]
  • [Res]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

プロフィール

たま

Author:たま
着物と猫と、ときどき絵画。

最新記事

月別アーカイブ

フリーエリア

フリーエリア

PVアクセスランキング にほんブログ村

右サイドメニュー

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR