FC2ブログ

まおじゃらん

着物と猫と、ときどき絵画。

Entries

べにお亭年の瀬合宿vol.4付け帯の解剖図

ごきげんよう


西の方は大変なんですねーーー。東京は、晴れ。めっちゃ晴れ。土日の雪予報すら吹っ飛ばして、晴れ。そしてキンキンに冷えてます。

前回までのあらすじ



べにお亭にて密かに行われる合宿。それは魅惑の食空間&猫まみれ空間&着物絡みの何やら修行めいた行為を楽しむ時空間である。今回のミッションは、2反5000円也で落札した阿波しじらの水通しと、洒落袋帯を付け帯にすることであった。合宿は順調に進む。
。。。いつになく真面目なあらすじである。


海大(かいた)にいちゃんLOVE





べにお亭でべにお先生に手取り足取り教えていただいた付け帯の作り方ですが、今まで年に2本か3本、トータルではもう何本作ったことか、わたくしはその都度作業工程を忘れてしまい、いざその帯を使おうとすると締め方も忘れてしまい、何も覚えてないていたらくだったのでございます。おのれの呆けっぷりがおとろしいほどでした。
しかしやはり、繰り返しは偉大なのですわ。
同じ行為を繰り返すことによって(その都度言語でも解説される。オトナには理屈で覚えさせるのが効果的)しっかりアタマに根付くのです。
友人『黄色い娘の母は○~た』にピカチュウ帯を作ってもらうために寸法やら各部品の用途やらを説明していたら、自分でもしっくり来てすとんと飲み込めました。ようやく完全に理解したっつーことですね。遅かったわーーー(爆)
今回のべにお亭合宿では、洒落袋帯を付け帯にしました。


さてわたくしの解説が通じるのかどうか。。。名古屋帯の場合で、説明します。
名古屋帯を切り離すとき、たいていは三角に折られたところで切り離します。でももしお太鼓柄で、出したい柄が決まっている場合は、実際に帯に帯枕を当てて帯枕がくるめる程度の余裕をもって切り離してオッケーです。

ファブリックなどの布で作る場合は、お太鼓部分に相当するところを、仕上がり幅30センチから31センチ、長さ(図ではa)95センチほどあると安心のお太鼓が作れます。








 


 



折り込み線を作るためのアイロンはがんがん当ててください。今まで、当て布が必要だったことはありません(当社比)。お太鼓柄に繊細な刺繍があったり帯の色目が薄かったりした場合、表に出る部分には注意が必要かと存じます。



 



て先は50センチほどで切り離します。
それをお太鼓を切り離した胴に、継ぎます。そのとき「わ」の側に紐を縫い付けます。紐の長さは50センチ以下で大丈夫のようです。て先の方を向けて縫い付けます。
ファブリックの場合は、て先は図ではcになります。c=50センチ。胴体に巻くとき下になる方に、紐を縫い付けます。b部分は200センチ以下、胴体に2巻きするより少ない長さでも大丈夫です。布がたっぷりあって全体に柄がある場合は何も悩むことなく、もし布に制限がある場合は、cとの境目から100センチだけ柄があるといいようです。ちなみに帯の幅は仕上がり16センチあるとよろしいかと。





 



帯を胴に巻くときに下に来る帯の端っこは、斜めに縫うのをお勧めします。

ってなようなことを、べにお先生とちょこちょこやる訳ですよ。
いやはや、静止画像と文章だけで説明するのは、やっぱり難しいなーーー。これを読んでよくわからなかった奥さん、奥さんが悪いんじゃないのよ、わたくしが悪いの。できれば電話してくださいよ。口頭で説明する方がまだマシみたいだから(は○~たには電話解説しました)。
世間で売られている二部式の簡易帯というのを手にしたことがございます。これは正直なところ、わたくしにはめっちゃ使いにくいですわ。他にも2分式帯というのを他所さまのところで何種類か見たことがあるのですが、ああいうのは個人が自分の使い勝手がいいように作るので、本当にいろいろな作り方があるようですねーーー。
わたくしが思うに、べにお亭の付け帯の優秀なところは、締めるヒトの体型も帯の種類もまったく選ばないところです。べにお先生は、ご自身のお母さまが作った付け帯を見て、使いよく簡単に縫えるようマイナーチェンジをして今の形態におさまりました。
でもあまり広くは普及しなさそう、とも感じます。帯枕で背負うだけ、とはいかず、お太鼓を作るのもてを通すのも、本当の帯を結ぶように仮紐を使って背中でやらなくてはなりません。帯を自分で結べて理屈がわかっているヒトじゃないと使いこなせない(であろう)と思えるからです。
ただ、わたくしにはとても使い易いやり方だと感じております。
それにしても、最初に考えたヒトはよく思い付いたなーーー。しみじみ思いますわ。何でもそうですけれども最初に考え付くヒトってスゴイですよね。もっと手早くやりたかったのか面倒くさかったのか真意は不明ですが、作業を「よりよく」しようと考えるその姿勢が素晴らしい。悪いけど、わたくしは絶対そういう風には考えない。「よりよく」とか「もっとラクに」とか、考えられないんですよね。ルーティンワークが死ぬほど好きなの。
科学の発展は、わたくし以外のそういう方々の手、じゃねえ脳みそにかかっているのでしょう。頑張ってください。

合宿2日目昼以降、べにお亭で食べたもの以下。


和菓子と抹茶でティータイム。






ウチの夫用に考えられた、特製鍋。締めはうどんでしたが、のちにべにお先生のブログで、締めは蕎麦の方が美味しかったと知り、非常に悲しがったウチの夫でした。

これにて年の瀬合宿レポ終了します。
お付き合いいただいてありがとうございました。
ひゃーーーー長くかかった!もう1ヶ月も前!
今年に入ってからの着姿もそろそろたまりつつある。。。それでも大きな宿題が終わってホッとひと息ですわ。
コメントのお返事が遅れ気味ですが、どうぞご容赦ください。

いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/








次の合宿では、いよいよ阿波しじらを積もって裁ちますわ。
いつかな~~~


 





スポンサーサイト



Comment

No title 

たまさん、こんにちは
解りやすいですー。帯が大好きで(中でも作り帯がお安く出てるとつぃつぃ買ってしまう)いくつかありますが、この形のも持ってます!い~な~、加工しておくと使いやすいですもんねー。

数年前、とっても素敵な袋帯があって奮発して購入した(リサイクル)のですが、芯が固くて締められんやろ、これ!ってのがあるんですよ。いずれ解いて芯を抜いて(あるいは入れ替え)と思ってるんだけど、なんか大変そうで。そんなことってないですか?ネットだと手触りを確認できないんで、そんな失敗がしばしありまする
  • posted by ふでぺん 
  • URL 
  • 2016.01/26 08:47分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

べにお先生式付け帯の作り方、図を見てなんとなく分かりました!
ありがとうございます♪
装着する時は、お太鼓をしょってから、胴を巻いて手先を通すで正解でしょうか?
ただ自分は、納得するとそれで気が済んでしまうタイプなので、作れる気がしません…

私は、阿波しじらの断ちだけみてもらって、時間がある時自分で縫おうとしているうちに、冬を2回越してしまいました。
たまさんたちに便乗して、今年こそは縫い遂げる決意です。
  • posted by さのっち 
  • URL 
  • 2016.01/26 08:52分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

私も最初の頃はせっせと切り離した箇所を縫い、締めやすいように紐を縫い付け。
なんて作業を行っておりましたが、最近では二つか三つにぶった切ったままで身に着けるようになってしまいましたよ。←あすかさんが同じことをされていると知り開き直りました
しかし紐をBとCの間辺りに縫い付けるってのは思いつきませんでした。
ちゃんと紐をつけていた頃でも両端に付けてましたもん。
  • posted by ほあかばりきるま。 
  • URL 
  • 2016.01/26 12:49分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

あら、懐かしい。この亜土ちゃん帯ってば、初めてたまさんが付け帯加工したものだわね~。そして現在は拙宅にあるという…(笑)。
たまさんの説明は丁寧だわ! 図解までしてあって、分かりやすいっす!
あ、業務連絡~。和裁講座、全5回でカリキュラムを組みましたよぉー。宿題を含みますがね、このカリキュラムで来月から月イチで合宿ができれば、6月には完成するはず…。ま、遅くとも夏には間に合うと思いますわよ♪
  • posted by べにお 
  • URL 
  • 2016.01/26 20:14分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

……あたしゃもう、何もかもぶった切ったままの人でなしでさあ。…変に後から後から糸が出てくる場合に限り縫うことにしております。
  • posted by あすか 
  • URL 
  • 2016.01/27 13:55分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

とっても解りやすいです~
頂き物のキランキランな名古屋が固くて固くてどうしようもない代物なんですが、芯を抜いて付け帯にすればいいのかもしれません!
う~ん、あとは鋏を入れる勇気があるかどうかかも・・・
  • posted by sorasora 
  • URL 
  • 2016.01/27 14:16分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> ふでぺんさこんにちは。
袋帯の芯が薄く軽くなったのは割と最近ですわ。昔のは厚くて重いんですよね~。私ならば絶対!自分でやったりしませんわ(だって面倒)プロに洗いついでに仕立て直しも頼んでしまいます。ご自分で直す人エラいですよ~。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.01/27 18:42分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

さのっちさま。
先に胴体に巻いて、お太鼓枕を背中に留める器具(トンボ。もしくはお太鼓揚げ)を装着してお太鼓を背負う形です。そこにて先をお太鼓に通すと、ホントに結んだお太鼓らしくなる、という
私も、そばでべにお先生に見張られてないとできませんわ~阿波しじらはいっしょに頑張りましょう!(笑)
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.01/27 18:46分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

うちかなさまないすありがとうございます~
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.01/27 18:46分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

しほねいさまないすありがとうございます~
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.01/27 18:47分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> ほあかばりきるま。さまもあすか師匠方式なのーーー!?
すげーーーっ(笑)あれには勇気をもらいましたよ。いざとなれば大丈夫だ、という。
て先をお太鼓に縫い付けてしまうなら、紐は胴巻きの両端でいいと思いますわ。べにお先生のやり方は、背中でお太鼓を作るために、て先が必要になる。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.01/27 18:50分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

みっこちゃんないすありがとうございます~
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.01/27 18:50分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

みかりんさまないすありがとうございます~
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.01/27 18:51分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> べにお先生、私はやっと、誰かに説明できるくらいに飲み込みましたわ。結び方も覚えた。はま~たにピカチュウ帯を作ってもらったのがこうして実を結んだんですよ。自分のためには何も記憶できなかったのに、エラいなあ。。。
阿波しじらも頑張ります~。まずは次の合宿が楽しみですね。ご飯は何にしようか。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.01/27 18:56分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> あすか師匠、私もいつかその位置にたどり着けると思ってますよ(笑)ウチの義妹はマネする気、気合いも充分です(爆)
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.01/27 18:58分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> sorasoraさま、その帯あすか師匠なら、切ったまま縫わない(爆)
私も最初にハサミを入れるのは勇気が要りました。でも大丈夫、使わないより切って使った方が、ずっといいですわ~。
ないすもありがとうございます~
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.01/27 19:02分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

ちっくさまないすありがとうございます~
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2016.02/01 22:00分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

すのうさまナイスありがとうございます。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2017.10/19 23:38分 
  • [Edit]
  • [Res]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

プロフィール

たま

Author:たま
着物と猫と、ときどき絵画。

最新記事

月別アーカイブ

フリーエリア

フリーエリア

PVアクセスランキング にほんブログ村

右サイドメニュー

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR