FC2ブログ

まおじゃらん

着物と猫と、ときどき絵画。

Entries

新しい帯を締めました&八掛の噂話

ごきげんよう



そんなに引っ張るほどのコーディネートじゃないんですけれども、小紋反物から仕立てた名古屋帯が、思ったのと若干仕上がりのイメージが違ったために、前回は妙に力説してしまいました。
うざかったかしらーーー、奥さん。
ごめんなさいねーーー。
わたくしってば時々、とーーーっても暑苦しくなっちゃうんですよ。
大体当たりまえっちゃ当たりまえなのですが、小紋反物は小紋長着に仕立てられるのを想定して柄付け色付けしているのですよねー
染め帯反物は九寸名古屋帯に仕立てることを想定して染められるはずだし、付け下げは付け下げ、訪問着は訪問着の柄付けのはずなのですわ。
でも、イマドキそうとは言い切れないのは、羽織ものの反物のようです。。。この話はそのうち、羽織もの考として思うところ別項に致しますわ。
今回は、小紋反物を九寸名古屋帯にしたブツ。固有の色が覚えられないからって嫌いになるほどのことじゃありませんわ。神妙にお縄につけ。じゃねえ、新鮮な気持ちで使ってみましょう。



 




デジカメの露出はオートで設定しているので、黒い大島紬に締めると白っぽくなっちゃうんですよ。っつーか、ならば設定を変えろって話ですな。

黒地に鏡紋柄9マルキ大島紬。(地球印か旗印か失念)八掛は墨色ぼかし。
くすんだ藤色系地色に唐花柄の九寸名古屋帯。
山吹色の綸子地帯揚げ。
からし×紫色×辰砂(しんしゃ)の帯〆。
薄いオレンジ色ちりめん地に黒と朱色の丸柄半襟。

なんかちょっと昔っぽい感じがする。。。(当社比)。気のせいかな。それとももしかしてこの帯〆が、自分が大昔に愛用していた小物だからでしょうか。


たとえばファッションの流行は繰り返すと申します。お洋服の流行は様々に変化していきますが、80年代に50'(フィフティーズ)が大体的に流行ったり30'風アレンジのドレスが発売されたりしましたし、21世紀に入って間もなく80'がリバイバルしたのなどは記憶に新しいですわ。
着物にも流行があるはずで、実際あったと思うのですが、今はお洋服ほど一般的じゃなくなって、着物の価値感が個人のあらゆるシーンで止まったまま、大勢が共有する記憶としての流行はもう見受けられません。
さてわたくしは、今回のような大島紬に大昔、八掛はたいてい赤っぽい色目を付けていて、その後自分の年齢(いいトシぶっこき具合)とお財布加減と相談して、八掛を次々と別の色目に変更したのです。なのにおかげで赤い八掛の紬を見ると、わたくし基準の判断では、「古い」と感じてしまうのですわ。わたくしが今より「若く」て「古い」時代のことだからです。
世間的には通用しませんわ。それはあくまでわたくしの事情です。赤い八掛には、決してそのような事実はないのです。暗い色目の中の一筋の赤をポイントカラーにする方もいらっさるし、実際問題として赤っぽい八掛の方が似合う帯合わせしやすい等々の各人の理由があるでしょう。
なのに自分だけが感じる時代感。。。この帯〆も、自分が若いときに散々使い勝手よく使っていたブツ見慣れるほど慣れたブツだったので、「古い」気がしたのでした。
ただ現実には、大勢の方が、
「これは昭和よね」
と言って感覚を共有できるときがあって、その場合の昭和は40年代50年代だったりして、そのとき生まれていたひとも生まれてなかったひとも大体似たように感じるらしい。。。ことに気がつくと、非常に興味深くておもしろく感じてしまいます。着物を着始めるきっかけも年代もひとそれぞれですし、着物の傾向だってひとそれぞれ。なのに共通認識があるっぽいのが不思議でもあり、おもしろかったのですわ。わたくしにはわからないのではっきり言えないのですが、平成の時代人が理解しやすい「昭和」のアイコンがどこかにあるのでしょうか。
個人的には、着物の流行ってあるのかも知れないけれども(振袖とか)ホントはそんなに必要ないんじゃね?とは思っております。業界の事情ってヤツなのでしょう。
この泥大島紬は、数年前に某おーく損にて、証紙つきしつけつきガード加工済みのものを結構お安く手に入れたものです。わたくしの手持ちの大島紬は、実家の親が作ってくれたもの自分が働いて買ったものおーく損で手に入れたもの等々入り乱れていますが、おーく損関係は全部洗い張りしてマイサイズに仕立て直して裏も替えています。でもこの大島紬だけはサイズぴったりだったのと八掛が落ち着いた色だったこともあってそのままでした。
ある日、八掛が墨色ぼかしなのを見た知人の呉服屋女将さんが曰く。
「あらまあ懐かしいわ。15年くらい前に仕立てた?」
「これはおーく損なんですよーーー。リサイクルものですよーーー。でもそのココロは?」
「大島紬の八掛、黒にするのが凄く流行ったのよ!」
「えっそーだったの?」
「そうなのよーーー。大島紬を買う人には片っ端から八掛を黒にしたわーーー(遠い目)
そりゃまた乱暴な(爆)
これは東京都23区内某所の話という実話ですが、現実に他所はどうだったんでしょう???
それにしても。。。その流行りのときは自分で着物を買っていたはずだけれども。。。ちっとも存じませんでしたわ(爆)
そして、知りたくなかったーーー(爆)
ちなみに今は?(女将さんは、都内で展示会専門に今もお店を展開されてます)
「今は、お客さまそれぞれ、好みで違う色をお選びいただいてますよーーー


いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/


ああ、今日も暑苦しかったかも。。。

この着物着るとつい思い出しちゃってさ。



スポンサーサイト



Comment

No title 

帯締めが超かっこいいですね。はじめて見ました。細い3本でどこか後ろの辺りで一つにまとまっているのでしょうか?ナイスです☆
  • posted by みかりん 
  • URL 
  • 2015.11/25 21:00分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

ありますよね~ ファッションリバイバル‥(^_^;)

帯 よいではないですか~(エロ代官かっ)
半襟使いもめっちゃ好きな感じです(≧∇≦)
  • posted by てんてん 
  • URL 
  • 2015.11/25 21:47分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

自分だと、八掛は地味だとなんだか似合わないので、差し色にしてしまうことが多いですが、こういうのもシックですてきですね。
確かに八掛の流行(アンテクのなんでも桃色とか、なんでも弁柄色の時代とか)もありますが、黒ブームっていうのがあったとは。
モリタ・青山系の台頭で、若い人でも渋ーい色の八掛を選ぶ傾向があるみたいですが。
今後おーく損を見るときは、八掛に注目してみよう。
  • posted by 羽衣 牡丹 
  • URL 
  • 2015.11/26 10:30分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

紺系のウールの絣柄のアンサンブル見ると、どんな着物ジャンルの人でも『昭和!!』と認識しますわね(笑)んが、大島でもあるのですねえ。
そう云えば我が家にも黒の八掛が付いてる紬となぜかアンティークお召しがございますわ。きっとその当時に仕立て直したに違いない…
  • posted by あすか 
  • URL 
  • 2015.11/26 12:44分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

この大島良いですねー。帯は着物に合わせると本当に白っぽくなるんですね?小物の色がセンスいいから綺麗に見えます。でもいつものたま様の冴えた色合いの帯ては無い気がします。まだもっと先になったらいいのかな?八掛少し暗めの赤も好きだし。黒も好き。着物とバランスが取れていたらいいと思うけどたまに何故山吹色?とかびっくりするようなのがありますが。今夜は特に寒いですねー。風邪に気をつけてくださいね。
  • posted by passionpiano 
  • URL 
  • 2015.11/27 01:08分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> みかりんさんそーですそーです。3本で普通の帯〆より少し太いくらいで、脇で3本が撚られてます。
ないすありがとうございます~
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2015.11/28 00:53分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> てんてんさん。90年代リバイバルとか00年代リバイバルとかもう自分にはイタ過ぎてできないと思われます(爆)
帯ーーー好きな柄なんですけれどもねえ。自主連しようか(苦笑)
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2015.11/28 00:55分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> 羽衣 牡丹さん。この女将さんは私とはまったく利害関係がなくてぶっちゃけた話が聞けるので楽しいですわ。
八掛を挿し色にしてる方を見るとおされだなーーと思いますわ。お若い方のシブい色目はお若いからいいんですよね。私はもう老け過ぎちゃって、全体が地味色ってもう無ーーー理ーーー
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2015.11/28 01:06分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

みっこちゃんないすありがとうございます~
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2015.11/28 01:06分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> あすか師匠、黒の八掛は当時(とはいえ、もう2000年!)イチオシだったらしいですよ(笑)確かに赤いより帯小物が合わせ易いかも~。
これから先、もう時代色を感じる着物って出ないかもしれませんね。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2015.11/28 01:10分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> passionpianoさん。ネットなど舐めるように見ていると、リサイクルものもアンティークものも八掛の色目に土地柄があるみたいですね!お江戸と京では違うような気がしますよ。
小物合わせなど、夫が決めると自分との違いに驚きますわ。この帯、慣れて来るまで練習しようかと思って(苦笑)
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2015.11/28 01:13分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

ええと、余計なこととは思われますが。。。
黒の大島の場合は、多分、八掛黒にしたのって理由があったかと思います。同じ色の八掛を使うことで、着物の生地を裏にまで使ってて贅沢ないいものなのよ、と見せる傾向があったとか。
それを私行きてたら87歳の小唄の師匠から伺いまして。
ただ、紬はその範疇ではなかったと思います。
あなおそろしや。
  • posted by yaa 
  • URL 
  • 2015.11/28 10:34分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> yaaさん、この着物はリサイクルなので詳細は存じませんが。大島紬の八掛を何でもかんでも黒にして売りまくった張本人の話でございますれば、ここは笑って流すところですわ。どうも失礼致しましたm(__)m
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2015.11/28 12:19分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

へええ。黒い八掛が流行った時期があったのですね。
地域にもよるのかしら。と、自分の手持ちを振り返ってみたらば。
ありましたよ!!リサイクルショップで買った黒地の紬の裏が黒っぽい。
なるほどですね~。
古いの新しいのって自分の生きてきた時代の記憶にもよって変わるのでしょうけれど面白いですね~。
そしてこの帯やっぱり素敵っす
  • posted by ほあかばりきるま。 
  • URL 
  • 2015.11/28 19:20分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

> ほあかばりきるま。さまにこんなに気に入ってもらえるなんて、嬉しいなあーお褒めいただくと私も愛着が湧いてきますよーー。他にどういう着物で合わせられるか、試してみますわ。さらりと使いこなせればいいですわーー。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2015.11/29 14:18分 
  • [Edit]
  • [Res]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

プロフィール

たま

Author:たま
着物と猫と、ときどき絵画。

最新記事

月別アーカイブ

フリーエリア

フリーエリア

PVアクセスランキング にほんブログ村

右サイドメニュー

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR