2015.11/23 [Mon]
初おろしの帯はいつだってトキメキますよ
ごきげんよう


。。。世間さまは3連休、その最終日ですわ。@首都圏西部、お天気が良かったのは土曜日だけでしたーーー
わたくしは土曜日の午後、とても突発的な楽しいお出掛けがあったのですが、そちらの記事はべにお先生が既に一部アップされてますので(
こちら)、わたくしは時系列に準じて後日に致しますわ
。
先週の木曜日、いいトシぶっこいた主婦がまったり過ごす午後。。。わたくしは友人★に誘われて、カラオケで運動してきたのでございます。
何を着ようっかなーーー
などと思い悩むのは楽しい時間です。
長いこと待ちこがれていた袷の時期。。。わたくしにはひとつの懸念があり、それは夏になる前に仕立てに出した名古屋帯が出来上がっていて、それをいつ何に合わせて着ようか、ってなことでした。
そこでタイトルの『初おろし云々トキメキますよ』になるのですが、その後に「たとえ当初の予定とは若干?かなり?感じが違っていても」と小さく呟かなくてはなりません。
ま、いずれにしても、仕立て上がってきたものはなるべく早く着用すべきなのです、特にわたくしは。初おろしのきっかけを外すと、ついつい面倒くさくなってしまい、この先何年も箪笥で眠らせることになるからです。この心理が自分でもイマイチ説明しにくいのですけれどもねーーー
黒地に鏡紋柄9マルキ大島紬。(地球印か旗印か失念)八掛は墨色ぼかし。
くすんだ藤色系地色に唐花柄の九寸名古屋帯。
山吹色の綸子地帯揚げ。
からし×紫色×辰砂(しんしゃ)の帯〆。
薄いオレンジ色ちりめん地に黒と朱色の丸柄半襟。





。。。世間さまは3連休、その最終日ですわ。@首都圏西部、お天気が良かったのは土曜日だけでしたーーー

わたくしは土曜日の午後、とても突発的な楽しいお出掛けがあったのですが、そちらの記事はべにお先生が既に一部アップされてますので(

こちら)、わたくしは時系列に準じて後日に致しますわ

。
先週の木曜日、いいトシぶっこいた主婦がまったり過ごす午後。。。わたくしは友人★に誘われて、カラオケで運動してきたのでございます。
何を着ようっかなーーー

などと思い悩むのは楽しい時間です。
長いこと待ちこがれていた袷の時期。。。わたくしにはひとつの懸念があり、それは夏になる前に仕立てに出した名古屋帯が出来上がっていて、それをいつ何に合わせて着ようか、ってなことでした。
そこでタイトルの『初おろし云々トキメキますよ』になるのですが、その後に「たとえ当初の予定とは若干?かなり?感じが違っていても」と小さく呟かなくてはなりません。
ま、いずれにしても、仕立て上がってきたものはなるべく早く着用すべきなのです、特にわたくしは。初おろしのきっかけを外すと、ついつい面倒くさくなってしまい、この先何年も箪笥で眠らせることになるからです。この心理が自分でもイマイチ説明しにくいのですけれどもねーーー

黒地に鏡紋柄9マルキ大島紬。(地球印か旗印か失念)八掛は墨色ぼかし。
くすんだ藤色系地色に唐花柄の九寸名古屋帯。
山吹色の綸子地帯揚げ。
からし×紫色×辰砂(しんしゃ)の帯〆。
薄いオレンジ色ちりめん地に黒と朱色の丸柄半襟。


っつー訳でね、奥さん。
この帯は地色の表現が上手くできないんですけれども、藤色のような紫色のような灰色がかったような微妙な色目ですわ。どの着物にするかどんな小物を合わせようか、久しぶりに苦戦したっす。わたくしのアタマの中ではもっとハッキリした紫色系のつもりでいて、たとう紙を開いて現物を見るたびに、驚くの。
「。。。こんな色だったっけ???」



この帯が何故、イマイチピンと来ないかっつーのは理由がハッキリしております。
2・3年以上前にわたくしに突如反物ブームが訪れたんですわ。おーく損にて安くて良さげな反物を落札するっつー楽しい遊びです。その反物で何を作りたいかハッキリしている場合は、指向する素材も色柄も比較的明確です。たとえば長羽織に仕立てたいとか、これは名古屋帯にしよう、とか。なのでその場合はある程度の金額を出すのも厭いません。
でも、ただ「安っっっ」とか「案外いいかも?」くらいのビジョンだと、いざ反物を手にしたときに、
「何になるかな???」
など、ぼや~~~んとした漠然としたイメージしか思い浮かばないのですわ。
この反物は小紋で、おーく損で落札したとき送料入れても2000円以下、ただ柄が結構好み。。。程度でした。生地は綸子でもちりめんでもなくちょっと薄くてあまり正絹の持つしっとり感がなく、身内や友人やらに相談すると、友人▼がキッパリ曰く、
「コートや羽織地にするには軽くてペラペラな感じ。。。やっぱり順当に長着じゃね?」
とのことでした。
そっかー、小紋にするかー。すると胴裏と八掛を手配しなくちゃなーーー。
。。。
。。。
。。。
しかし、わたくしは知ってしまった。
昨年夏のべにお亭棚卸しで、自分の手持ち着物の数を知ってしまったのですわ、奥さん。
そして昨シーズンの『手持ちの着物すべてに袖を通すマイキャンペーン』で、袷の柔らかものなど増やしてる場合じゃないってことも、知ってしまった。
おーく損で再び投げ売りすることも考えましたが、もうちょっとしっとりいい感じのちりめん地などであれば細工ものとか売り物になるであろうけれども、この生地のぺらぺらしたのこれってどうなの?ってな思いがアタマをよぎりまして、おーく損出品を躊躇。柄は好みなのだし、いっそ帯にしてしまえば。。。と、お馴染みの着物問屋の担当さんと相談して、最近とみにお仕立て技術が向上したベトナム人に九寸名古屋帯に仕立ててもらったのでございました。
ちなみにベトナム人にお願いすると、通常料金でも国内仕立ての2/3ほどですが、わたくしはそれから更にキャンペーンで50%オフという、鬼畜の所業で働かせております(爆)
で、今に至る。
夏が終わって仕立て上がってきたときも、
「あれ?こんな色だったっけ?」
と不審に思い、自宅で着物に合わせてみても、
「あれ?これってこんな色だったっけね???」
と不審に思う。
難儀で不憫ですわ。
そしてどんな帯を乗せても我を忘れずにいてくれる安心の黒地の大島紬に合わせてみる。。。やっぱりぼやけてるわーーー


困ったときにはウチの夫にアドバイスしてもらいます。ウチの夫は自称先祖は呉服屋前世はドイツ系アメリカ人でして、前世はどうでもいいんですが、着物の組み合わせ色合わせにはどういう訳かキラリと光るものが見え隠れします。。。って隠れてるんかい。普段滅多に褒めたりしないので、ここではたっぷり褒めておきましょう。ウチの夫は、とにかく悩んだときばっさりと決めてくれるので、とても安心で頼りになるのでございました。
夫が、
「帯の中の柄、そこのオレンジ、もうちょっと明るめのオレンジはないの?」
「ないの
」
「。。。ちっ、使えねーな。じゃあ黄色でいいや」
「黄色はこの色とこの色。。。」
「もっと濁りがないの、ないの?」
「ないの
」
「。。。ちっ、ホントに使えねーな。じゃあそっちの黄色でいいや」
夫よ、我が家は道明さんじゃないのよ。。。と、『召しませきもの』(スタジオクゥ)の台詞を呟いてみる。ウチの夫はもちろん道明さんなど知りません。スタジオクゥさんの本の読者ではありますが、『虫養い』を「はなみずき」と言ってべにお先生を笑わせたくらいです(
こちら)。
そうしてウチの夫に、「しょーがないなー」と作ってもらったのがこちらの組み合わせなのでした。
。。。なんだろ、こんなに苦労するなんて。
そんなに難しかったっけね?
っつーか、見れば見るほど、この色、こんな色だったっけ。。。と今更ながら驚くんですけど。
でもそんなにヘンじゃないよね。。。?とおずおず。
うーーーーん


とりあえず帯にしとけば何にでも使えるだろうと、人生甘くみてましたよ、奥さん。
実際の問題は、実はこの帯ではありません。
脳内イメージと現物イメージに若干の乖離があるところです。わたくしは長年、色の記憶色の再現にそこそこ自信があったので、この色を覚えきれないのがショックでもあるのですわ。
。。。
。。。
。。。慣れるまでちょっと時間がかかりそうです。
長くなってしまったので、着画は次号。
いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/
一番新しい飛影(ひえい)王子のお姿。
この帯は地色の表現が上手くできないんですけれども、藤色のような紫色のような灰色がかったような微妙な色目ですわ。どの着物にするかどんな小物を合わせようか、久しぶりに苦戦したっす。わたくしのアタマの中ではもっとハッキリした紫色系のつもりでいて、たとう紙を開いて現物を見るたびに、驚くの。
「。。。こんな色だったっけ???」



この帯が何故、イマイチピンと来ないかっつーのは理由がハッキリしております。
2・3年以上前にわたくしに突如反物ブームが訪れたんですわ。おーく損にて安くて良さげな反物を落札するっつー楽しい遊びです。その反物で何を作りたいかハッキリしている場合は、指向する素材も色柄も比較的明確です。たとえば長羽織に仕立てたいとか、これは名古屋帯にしよう、とか。なのでその場合はある程度の金額を出すのも厭いません。
でも、ただ「安っっっ」とか「案外いいかも?」くらいのビジョンだと、いざ反物を手にしたときに、
「何になるかな???」
など、ぼや~~~んとした漠然としたイメージしか思い浮かばないのですわ。
この反物は小紋で、おーく損で落札したとき送料入れても2000円以下、ただ柄が結構好み。。。程度でした。生地は綸子でもちりめんでもなくちょっと薄くてあまり正絹の持つしっとり感がなく、身内や友人やらに相談すると、友人▼がキッパリ曰く、
「コートや羽織地にするには軽くてペラペラな感じ。。。やっぱり順当に長着じゃね?」
とのことでした。
そっかー、小紋にするかー。すると胴裏と八掛を手配しなくちゃなーーー。
。。。
。。。
。。。
しかし、わたくしは知ってしまった。
昨年夏のべにお亭棚卸しで、自分の手持ち着物の数を知ってしまったのですわ、奥さん。
そして昨シーズンの『手持ちの着物すべてに袖を通すマイキャンペーン』で、袷の柔らかものなど増やしてる場合じゃないってことも、知ってしまった。
おーく損で再び投げ売りすることも考えましたが、もうちょっとしっとりいい感じのちりめん地などであれば細工ものとか売り物になるであろうけれども、この生地のぺらぺらしたのこれってどうなの?ってな思いがアタマをよぎりまして、おーく損出品を躊躇。柄は好みなのだし、いっそ帯にしてしまえば。。。と、お馴染みの着物問屋の担当さんと相談して、最近とみにお仕立て技術が向上したベトナム人に九寸名古屋帯に仕立ててもらったのでございました。
ちなみにベトナム人にお願いすると、通常料金でも国内仕立ての2/3ほどですが、わたくしはそれから更にキャンペーンで50%オフという、鬼畜の所業で働かせております(爆)
で、今に至る。
夏が終わって仕立て上がってきたときも、
「あれ?こんな色だったっけ?」
と不審に思い、自宅で着物に合わせてみても、
「あれ?これってこんな色だったっけね???」
と不審に思う。
難儀で不憫ですわ。
そしてどんな帯を乗せても我を忘れずにいてくれる安心の黒地の大島紬に合わせてみる。。。やっぱりぼやけてるわーーー



困ったときにはウチの夫にアドバイスしてもらいます。ウチの夫は自称先祖は呉服屋前世はドイツ系アメリカ人でして、前世はどうでもいいんですが、着物の組み合わせ色合わせにはどういう訳かキラリと光るものが見え隠れします。。。って隠れてるんかい。普段滅多に褒めたりしないので、ここではたっぷり褒めておきましょう。ウチの夫は、とにかく悩んだときばっさりと決めてくれるので、とても安心で頼りになるのでございました。
夫が、
「帯の中の柄、そこのオレンジ、もうちょっと明るめのオレンジはないの?」
「ないの

」
「。。。ちっ、使えねーな。じゃあ黄色でいいや」
「黄色はこの色とこの色。。。」
「もっと濁りがないの、ないの?」
「ないの

」
「。。。ちっ、ホントに使えねーな。じゃあそっちの黄色でいいや」
夫よ、我が家は道明さんじゃないのよ。。。と、『召しませきもの』(スタジオクゥ)の台詞を呟いてみる。ウチの夫はもちろん道明さんなど知りません。スタジオクゥさんの本の読者ではありますが、『虫養い』を「はなみずき」と言ってべにお先生を笑わせたくらいです(

こちら)。
そうしてウチの夫に、「しょーがないなー」と作ってもらったのがこちらの組み合わせなのでした。
。。。なんだろ、こんなに苦労するなんて。
そんなに難しかったっけね?
っつーか、見れば見るほど、この色、こんな色だったっけ。。。と今更ながら驚くんですけど。
でもそんなにヘンじゃないよね。。。?とおずおず。
うーーーーん



とりあえず帯にしとけば何にでも使えるだろうと、人生甘くみてましたよ、奥さん。
実際の問題は、実はこの帯ではありません。
脳内イメージと現物イメージに若干の乖離があるところです。わたくしは長年、色の記憶色の再現にそこそこ自信があったので、この色を覚えきれないのがショックでもあるのですわ。
。。。
。。。
。。。慣れるまでちょっと時間がかかりそうです。
長くなってしまったので、着画は次号。
いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/
一番新しい飛影(ひえい)王子のお姿。
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- [ざっくりと着物の話2015・2016]
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私もやったことありますわ、中国人にですけど。
帯、たしかにコレが安く売ってたら飛びついてしまいそうな柄ですな‥
一見優しそうに見えるのに他者をなかなか受け入れないどっかの土地の人のようだわ‥(笑)