2015.10/27 [Tue]
伊勢木綿着物耐久戦・紅型名古屋帯
ごきげんよう


東京も木枯らしが吹き始めましたのね。どうりで。。。日が落ちるとイッキに寒くなってきましたわ。
暑がりのわたくしではありますが、そろそろ袷を始める時期だなーーーと感じます。
実はつい先日ウチの夫の叔母が、患いのあとで亡くなったのですが、わたくしはかなりの風邪っぴきですので、昨日のお通夜は遠慮させていただきました。この忙しいときに、じゃねえ、具合の悪いときに、身内の死者まで出るという
よほどお通夜で風邪菌をばらまいて来ようかと思いましたが、夫に思いとどまらせられ、自宅でウチの猫らと留守番しておりました。来月アタマには、楽しい楽しいお出掛け予定が詰まっているのです。今、こんなところで(失礼。何気に失礼)気力体力を使い果たしてはいけない。。。ウチの夫の心遣いをありがたく受け取る妻でありました。この妻は肺が1/4ほど機能しておらず、風邪を引くとなに気に重篤化してしまうのです。気をつけねば。難儀やのお。
さて病気愚痴はこのくらいにして、先週の『伊勢木綿着物耐久戦』について書きます。
深緑×カーキ色×ベージュ大格子伊勢木綿。(染織こだまさん)
わたくしの安いデジカメでは微妙な色目が表現しにくくて、どなたももれなく大きな縞柄だと思われ、説明を読んで「格子!?」と目を凝らしてくださるのでしょう。申し訳ない。
21センチ×19センチほどの(左右は縫い込み分含まず)、4色の、大きな四角の柄なのです。実際にそばで見てもしばらく気がつかないらしいので(気がつくととても驚いてくれる)、元々相当微妙な色の違いだと言えましょう。
生成り色地紅型染め名古屋帯。
元は小紋の反物を、おーく損で手に入れて、いつもワガママをお願いする着物問屋の担当さんに、名古屋帯に仕立ててもらったブツ。よく見ると、几帳(きちょう)に渡された布?着物?がカラフルに染められています。わたくしは長いこと紅型染め名古屋帯を探していたのですが、本紅型などはリサイクルで状態があまり宜しくないものでも結構お高くてもっとリーズナブルなものを求めても好みの色柄が見つけられない。。。で、いっそ小紋や振袖を名古屋帯に仕立て直せばええのでは?と思い立ち、デッドストックものの小紋用反物で見つけた次第です。総柄なので柄出しなどのストレスなく結べるのも気に入っておりますわ。
半襟は江戸小紋を長襦袢に仕立て直した残り布。紅(くれない)色の鮫小紋。
紋綸子地草色帯揚げ。
草色×クリーム色ぼかし帯〆。
カーキ×茶色ブロックチェック柄たびっくす。ワンポイントは赤い椿。こちらはべにお先生からのいただきもの。
わたくしは半襟遊びが好きで、刺繍や柄つきやらいろいろな半襟を使いますが、特にこの、江戸小紋の残り布を半襟にしたものは、色が強くなく肌馴染みが良いのが好きですわ。
で、これはわたくしの、本当に単なるイメージなのですが。。。赤い半襟には、江戸時代の浮世絵の雰囲気が漂っている印象があります。
最近、浮世絵展などが盛んだなーーーと感じますわ。美術館に出向くのがほとんど女性であることを思えば、教養以上に感性としての江戸風物が好まれ見直されているのでしょう。おもしろいですね。
浮世絵(この場合は直筆ではなく大量生産としての木版画)の時代、ご存知のように、色は天然顔料でつけられました。天然顔料は今でも相当高価なものですが(日本画の岩絵の具など、目の玉飛び出るほど高い)、当時は尚更でしたわ。着物好きの方ならご承知の通り、赤は紅花から採られます。
庶民が買って楽しむ浮世絵は、売れてナンボの世界。美人画を描いても売れない絵師には使う絵の具が限られます。申し訳程度に、口紅にちょぼっとだけ、赤が許されます。採算が悪いからです。有名売れっ子絵師だった初代・歌麿などは、描けば描くほど売れるので、口紅は当然、蹴出し(裾よけ)も赤いし着物の柄にも赤が多用されて、バストがチラッと見えていれば乳首も赤い、そして半襟も赤かったりするのです。
わたくしは大昔ニューヨークの美術館で、その美術館所有の大量の歌麿を見たのですが(特別展示中だった)それがよほど印象深かったのだなあ、と思い出します。100年以上を経て、天然染料は自然に色褪せていくようでしたが、かなり枯れた味わいの赤がそこそこに散った様子、枯れてもその赤は紅花の赤で、日本人の着物好きDNAには艶かしさすら感じられました。
。。。って、小難しいことを書いてしまいましたが。
わたくしの紅(くれない)色の江戸小紋が紅花染めのはずはないのです。当然ですわ。ただこういう赤い半襟を、『48茶100鼠』と言われた時代にも似た色合いの木綿着物に合わせると。。。気分はもう江戸っ子です。もちろんわたくしは美人でもなければ若くもなく、長屋で洗濯しているオバちゃん(もちろん額には膏薬を張っている@あすか師匠表現)のレベル、もしくはそれ以下だと認識しておりますが(爆)気分ですわ、奥さん。気分は大事です(笑)
出掛けた先は、市の美術協会の作品展。受付当番でした。当番が3人以上いればひとりくらいは休めるのですが、この日は違った
終了時間になったとき、わたくしが居ないと会場を閉められない。
お客さんもそこそこ来場でした。
わたくしの風邪菌が移ってくれたでしょうか。だったらいいけど。いいんかい。
いずれにしろノーメイクなので、仕方なくマスクを外しませんでした。
いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/



東京も木枯らしが吹き始めましたのね。どうりで。。。日が落ちるとイッキに寒くなってきましたわ。
暑がりのわたくしではありますが、そろそろ袷を始める時期だなーーーと感じます。
実はつい先日ウチの夫の叔母が、患いのあとで亡くなったのですが、わたくしはかなりの風邪っぴきですので、昨日のお通夜は遠慮させていただきました。この忙しいときに、じゃねえ、具合の悪いときに、身内の死者まで出るという

よほどお通夜で風邪菌をばらまいて来ようかと思いましたが、夫に思いとどまらせられ、自宅でウチの猫らと留守番しておりました。来月アタマには、楽しい楽しいお出掛け予定が詰まっているのです。今、こんなところで(失礼。何気に失礼)気力体力を使い果たしてはいけない。。。ウチの夫の心遣いをありがたく受け取る妻でありました。この妻は肺が1/4ほど機能しておらず、風邪を引くとなに気に重篤化してしまうのです。気をつけねば。難儀やのお。
さて病気愚痴はこのくらいにして、先週の『伊勢木綿着物耐久戦』について書きます。
深緑×カーキ色×ベージュ大格子伊勢木綿。(染織こだまさん)
わたくしの安いデジカメでは微妙な色目が表現しにくくて、どなたももれなく大きな縞柄だと思われ、説明を読んで「格子!?」と目を凝らしてくださるのでしょう。申し訳ない。
21センチ×19センチほどの(左右は縫い込み分含まず)、4色の、大きな四角の柄なのです。実際にそばで見てもしばらく気がつかないらしいので(気がつくととても驚いてくれる)、元々相当微妙な色の違いだと言えましょう。
生成り色地紅型染め名古屋帯。
元は小紋の反物を、おーく損で手に入れて、いつもワガママをお願いする着物問屋の担当さんに、名古屋帯に仕立ててもらったブツ。よく見ると、几帳(きちょう)に渡された布?着物?がカラフルに染められています。わたくしは長いこと紅型染め名古屋帯を探していたのですが、本紅型などはリサイクルで状態があまり宜しくないものでも結構お高くてもっとリーズナブルなものを求めても好みの色柄が見つけられない。。。で、いっそ小紋や振袖を名古屋帯に仕立て直せばええのでは?と思い立ち、デッドストックものの小紋用反物で見つけた次第です。総柄なので柄出しなどのストレスなく結べるのも気に入っておりますわ。
半襟は江戸小紋を長襦袢に仕立て直した残り布。紅(くれない)色の鮫小紋。
紋綸子地草色帯揚げ。
草色×クリーム色ぼかし帯〆。
カーキ×茶色ブロックチェック柄たびっくす。ワンポイントは赤い椿。こちらはべにお先生からのいただきもの。
わたくしは半襟遊びが好きで、刺繍や柄つきやらいろいろな半襟を使いますが、特にこの、江戸小紋の残り布を半襟にしたものは、色が強くなく肌馴染みが良いのが好きですわ。
で、これはわたくしの、本当に単なるイメージなのですが。。。赤い半襟には、江戸時代の浮世絵の雰囲気が漂っている印象があります。
最近、浮世絵展などが盛んだなーーーと感じますわ。美術館に出向くのがほとんど女性であることを思えば、教養以上に感性としての江戸風物が好まれ見直されているのでしょう。おもしろいですね。
浮世絵(この場合は直筆ではなく大量生産としての木版画)の時代、ご存知のように、色は天然顔料でつけられました。天然顔料は今でも相当高価なものですが(日本画の岩絵の具など、目の玉飛び出るほど高い)、当時は尚更でしたわ。着物好きの方ならご承知の通り、赤は紅花から採られます。
庶民が買って楽しむ浮世絵は、売れてナンボの世界。美人画を描いても売れない絵師には使う絵の具が限られます。申し訳程度に、口紅にちょぼっとだけ、赤が許されます。採算が悪いからです。有名売れっ子絵師だった初代・歌麿などは、描けば描くほど売れるので、口紅は当然、蹴出し(裾よけ)も赤いし着物の柄にも赤が多用されて、バストがチラッと見えていれば乳首も赤い、そして半襟も赤かったりするのです。
わたくしは大昔ニューヨークの美術館で、その美術館所有の大量の歌麿を見たのですが(特別展示中だった)それがよほど印象深かったのだなあ、と思い出します。100年以上を経て、天然染料は自然に色褪せていくようでしたが、かなり枯れた味わいの赤がそこそこに散った様子、枯れてもその赤は紅花の赤で、日本人の着物好きDNAには艶かしさすら感じられました。
。。。って、小難しいことを書いてしまいましたが。
わたくしの紅(くれない)色の江戸小紋が紅花染めのはずはないのです。当然ですわ。ただこういう赤い半襟を、『48茶100鼠』と言われた時代にも似た色合いの木綿着物に合わせると。。。気分はもう江戸っ子です。もちろんわたくしは美人でもなければ若くもなく、長屋で洗濯しているオバちゃん(もちろん額には膏薬を張っている@あすか師匠表現)のレベル、もしくはそれ以下だと認識しておりますが(爆)気分ですわ、奥さん。気分は大事です(笑)
出掛けた先は、市の美術協会の作品展。受付当番でした。当番が3人以上いればひとりくらいは休めるのですが、この日は違った

終了時間になったとき、わたくしが居ないと会場を閉められない。
お客さんもそこそこ来場でした。
わたくしの風邪菌が移ってくれたでしょうか。だったらいいけど。いいんかい。
いずれにしろノーメイクなので、仕方なくマスクを外しませんでした。
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- at 17:10
- [着物着ました2015・2016]
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No title
って隠し絵じゃないんですが(笑)
紅型は好きなんですが、着物にすると私には柄が煩く映り(平たく言えばより一層デブに見える)帯を探せば たまさんと同じ事情で手に入らない‥
私もいずれその方法で帯を入手したいものです。(≧∇≦)