2015.07/24 [Fri]
べにお亭図書館から借りた本
ごきげんよう


予約投稿ですねん。
今月のアタマ頃。。。ウチの夫共々、べにお亭で晩ご飯をごちそうになったんですけれども、べにお先生がお作りの美味しい料理の数々は画像もレシピもべにお先生に丸投げすることにして、わたくしはそのときべにお先生にお借りした本について、画像と共に軽く解説したいと存じます。
べにお亭での宴は
こちらから参照くださいませ(全3話)。
べにお先生は着物本をよくお買いになるので、わたくしは借りて済ませます。ありがたいです。
今回お借りした本。

わたくしが着物関係の雑誌を買わなくなって、もう久しいです。大昔は『美しい○○』『○○サロン』などを購入していましたが、あれらは広告ページも多く紙も光ってるし(←光沢紙と言いたい。特に『○○サロン』の紙質は高い)重くて嵩張る。。。でも何となく処分できずに約20年分ほどを溜め込んでしまい、そうなると年に4回の発行でもとんでもない量でしたわ。着物生地の織り方やら産地の解説やら、好きな感じの織柄やらの役に立つ記事もあったのですが、わたくしの性格からしたら、スクラップブックのようなものを作ろうとしても挫折するはず。そう考えて全部資源ゴミに出してしまいました。書庫がスッキリしましたわ。そのうち、あちこちの着物ブロガーさんたちが着物の産地を巡ってレポしてくれ、ネット上では可愛いコーディネート新鮮なコーディネートを披露してくれて、わたくしは雑誌を必要としなくなりました。『美しい○○』『○○サロン』が打ち出す着物の感覚は、老舗の呉服店のような、礼装重視的な、若干今のご時世に沿わない感、っつーよりはわたくしの衣生活には沿わない感を感じていたのですわ。わたくしは年齢とともに、結婚披露宴にも出なくなっていたしお茶席で着る着物はいつも決まっていたし皇居の園遊会に招かれる心配もなく、ユルく楽に着物が着たい。。。だけになっていました。
『七緒』が出始めの頃、世の中は着物ブームだったらしいのですが、生憎わたくしはそれを実感できませんでした。わたくしのまわりには着物を着るヒトがいなかったからです。ネットのおかげで、世の中に案外、結構な着物好きが紛れ込んでいるのを知りましたわ。文章にも写真にも個人が出て、それらは雑誌が作るある程度整った世界よりおもしろかったりするのです。クセのあるブランドもできて個人でネット販売できる。わたくしにとってはおもしろい時代です。ちょっと残念なのは、今わたくしはいいトシぶっこいているので、リアル30代と同じ姿にならないことです。しょうがないですね
さて先生は七緒を定期購読なさってるので、わたくしはいつも1ヶ月か2ヶ月遅れで手にできるのですわ。七緒の立ち位置は、礼装よりも普段に楽しむ着物、着回しコーディネートの提案など、リアルクローズとしての着物なんですねー。どうしても似たような内容になりがちな着物関係雑誌、毎回毎回、特集記事を考えるのが大変そうだなーーーなどと出版業界の内側をおもんぱかる必要は、夏に限ってありません。いつだってこの季節は浴衣特集なのです。先生のツボは、雑誌のスタイリストさんが提案した浴衣と自分が好きな浴衣、どっちを選ぶ?特集でしたわ。先生と意地悪コメントをやり取りしつつ雑誌を眺めるのは、楽しいものです。
『日本の大和言葉を美しく話す』国語教師らしいセレクトですね。わたくしは普段、文語体を投入して話すことが多いので、漢語や熟語など若干固い言葉をセレクトしてしまいます。柔らかい年寄りになってみたいものです。
『カジュアル着物ブック』このイラストレーターさん、男性だーーー。おもしろーい。
比較的若いコ向けの着物のセレクトやコーディネートについて。
『きくちいまが伝えたい!40代からの新・着物生活』
着物を比較的長く着ている人間にとっては大体どれも身近な話で、「ああそうそう、そうよねーーー」とか「ああわかるわかる!!!」など納得できること多数。今まで誰もこういうこと、大きな声で言わなかった(言ってたけど広まらなかった。素人には言える場所も機会もなかった)けれども、こうしてキチンと形にできるヒトが現れてよかったなーーーと思います。。。って若干上から目線っぽいですがどうぞご容赦ください。わたくしの方が年上なのでつい(笑)本音は、わたくしもいろいろ散財したりぐるぐる迷ったりする前にこのヒトに出会いたかったわーーー!って気持ちですの。
これからもっと着物を着たいヒト着物にのめり込みたいヒトたちが着物をどうやってどのくらい生活に溶け込ませるか、などなど、たくさんのお悩みを抱えた後続の方たちにはありがたい本じゃないかなーーー?などと思うのですわ。
もっと言ったってやーーーと、陰ながらエールを送ります(だったら本を買えよ←自分にツッコむ)。
『おひとり様のふたり暮らし』
発売記念に、谷中方面でチンドン屋さんをやると土壇場で告知があって、どうしても参加したかった!
けれども当日はよんどころない用事があって断念したのです。嗚呼、一緒にチンドン屋行列やりたかったよーーー。
ところでわたくしも大学生のとき、同じクラスのコと大学のそばに一軒家を借りて暮らしたことがあるのですが。。。シェアハウスの走りですわ(美術科だったので、アパートより一戸建ての方がアトリエになっていいと考えた。実際は、雀荘扱いであった)。期日が決まっている学生と社会人とは取り組みが違いますねー。
『半幅帯の本』半幅帯の結び方を、系統を分けて解説。わたくしは帯結びの本を、振袖用のものしか持っていませんが、アレも系統を分けて解説してる本がわかりやすくていい本だと思っております。系統が同じならば、途中まで同じ手順なので。オトナにはアタマに入りやすいのですわ。まあもっともわたくしにはもう振袖の帯結びは必要ありませんけれどもねー。
わたくしは半幅帯をよく使う方ですが、基本は文庫を崩したものなんですわ。オトナなのでハッキリした文庫にはしません。それか最近は割り角出し系。リボン返しみたいな。あとは仮紐を使ったぱたぱた結びとか。オトナなので華やかに盛るよりはボリュームを抑え気味にココロ掛けておりますわ。顔に似合ってればノープロブレム。本当は、オトナなので、貝の口などの帯結びが覚えられたらいいなーーーとかなんとか思いつつ幾星霜。そう、どういう訳か、着物歴はいたずらに長いのですが、貝の口系統の帯結びはしたことないのです。覚えることもなかった。
以前べにお亭合宿にて、先生に手を取って教えてもらったのですが、何度かやっても綺麗な形にならず、すぐに忘れてしまいました。このような本で結んでみようとしてもイマイチできない。どうも貝の口系に対しては苦手意識満載なんですけれども。っつーか。この本を読んでも、基本中の基本型が手とカラダとアタマに馴染んでいないのでイマイチ理解できない。。。という、しょーもない事実を発見しました。新しい馴染みのないことは覚えられない。わたくしのアタマが老化しつつあるのでしょうか。カラダが完全に老化する前に、貝の口系のオトナ結びを是非ともマスターして、アタマとカラダを密接にしたいと考えております。
そんなご大層なことだったでしょうか。わたくしがもっといいトシぶっこく頃。。。おばあさんが半幅帯でリボン返しを結んでいても特になんでもない時代なんじゃないか、とも、うっすらと、感じております。
いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/



予約投稿ですねん。
今月のアタマ頃。。。ウチの夫共々、べにお亭で晩ご飯をごちそうになったんですけれども、べにお先生がお作りの美味しい料理の数々は画像もレシピもべにお先生に丸投げすることにして、わたくしはそのときべにお先生にお借りした本について、画像と共に軽く解説したいと存じます。
べにお亭での宴は

こちらから参照くださいませ(全3話)。
べにお先生は着物本をよくお買いになるので、わたくしは借りて済ませます。ありがたいです。
今回お借りした本。

わたくしが着物関係の雑誌を買わなくなって、もう久しいです。大昔は『美しい○○』『○○サロン』などを購入していましたが、あれらは広告ページも多く紙も光ってるし(←光沢紙と言いたい。特に『○○サロン』の紙質は高い)重くて嵩張る。。。でも何となく処分できずに約20年分ほどを溜め込んでしまい、そうなると年に4回の発行でもとんでもない量でしたわ。着物生地の織り方やら産地の解説やら、好きな感じの織柄やらの役に立つ記事もあったのですが、わたくしの性格からしたら、スクラップブックのようなものを作ろうとしても挫折するはず。そう考えて全部資源ゴミに出してしまいました。書庫がスッキリしましたわ。そのうち、あちこちの着物ブロガーさんたちが着物の産地を巡ってレポしてくれ、ネット上では可愛いコーディネート新鮮なコーディネートを披露してくれて、わたくしは雑誌を必要としなくなりました。『美しい○○』『○○サロン』が打ち出す着物の感覚は、老舗の呉服店のような、礼装重視的な、若干今のご時世に沿わない感、っつーよりはわたくしの衣生活には沿わない感を感じていたのですわ。わたくしは年齢とともに、結婚披露宴にも出なくなっていたしお茶席で着る着物はいつも決まっていたし皇居の園遊会に招かれる心配もなく、ユルく楽に着物が着たい。。。だけになっていました。
『七緒』が出始めの頃、世の中は着物ブームだったらしいのですが、生憎わたくしはそれを実感できませんでした。わたくしのまわりには着物を着るヒトがいなかったからです。ネットのおかげで、世の中に案外、結構な着物好きが紛れ込んでいるのを知りましたわ。文章にも写真にも個人が出て、それらは雑誌が作るある程度整った世界よりおもしろかったりするのです。クセのあるブランドもできて個人でネット販売できる。わたくしにとってはおもしろい時代です。ちょっと残念なのは、今わたくしはいいトシぶっこいているので、リアル30代と同じ姿にならないことです。しょうがないですね

さて先生は七緒を定期購読なさってるので、わたくしはいつも1ヶ月か2ヶ月遅れで手にできるのですわ。七緒の立ち位置は、礼装よりも普段に楽しむ着物、着回しコーディネートの提案など、リアルクローズとしての着物なんですねー。どうしても似たような内容になりがちな着物関係雑誌、毎回毎回、特集記事を考えるのが大変そうだなーーーなどと出版業界の内側をおもんぱかる必要は、夏に限ってありません。いつだってこの季節は浴衣特集なのです。先生のツボは、雑誌のスタイリストさんが提案した浴衣と自分が好きな浴衣、どっちを選ぶ?特集でしたわ。先生と意地悪コメントをやり取りしつつ雑誌を眺めるのは、楽しいものです。
『日本の大和言葉を美しく話す』国語教師らしいセレクトですね。わたくしは普段、文語体を投入して話すことが多いので、漢語や熟語など若干固い言葉をセレクトしてしまいます。柔らかい年寄りになってみたいものです。
『カジュアル着物ブック』このイラストレーターさん、男性だーーー。おもしろーい。
比較的若いコ向けの着物のセレクトやコーディネートについて。
『きくちいまが伝えたい!40代からの新・着物生活』
着物を比較的長く着ている人間にとっては大体どれも身近な話で、「ああそうそう、そうよねーーー」とか「ああわかるわかる!!!」など納得できること多数。今まで誰もこういうこと、大きな声で言わなかった(言ってたけど広まらなかった。素人には言える場所も機会もなかった)けれども、こうしてキチンと形にできるヒトが現れてよかったなーーーと思います。。。って若干上から目線っぽいですがどうぞご容赦ください。わたくしの方が年上なのでつい(笑)本音は、わたくしもいろいろ散財したりぐるぐる迷ったりする前にこのヒトに出会いたかったわーーー!って気持ちですの。
これからもっと着物を着たいヒト着物にのめり込みたいヒトたちが着物をどうやってどのくらい生活に溶け込ませるか、などなど、たくさんのお悩みを抱えた後続の方たちにはありがたい本じゃないかなーーー?などと思うのですわ。
もっと言ったってやーーーと、陰ながらエールを送ります(だったら本を買えよ←自分にツッコむ)。
『おひとり様のふたり暮らし』
発売記念に、谷中方面でチンドン屋さんをやると土壇場で告知があって、どうしても参加したかった!
けれども当日はよんどころない用事があって断念したのです。嗚呼、一緒にチンドン屋行列やりたかったよーーー。
ところでわたくしも大学生のとき、同じクラスのコと大学のそばに一軒家を借りて暮らしたことがあるのですが。。。シェアハウスの走りですわ(美術科だったので、アパートより一戸建ての方がアトリエになっていいと考えた。実際は、雀荘扱いであった)。期日が決まっている学生と社会人とは取り組みが違いますねー。
『半幅帯の本』半幅帯の結び方を、系統を分けて解説。わたくしは帯結びの本を、振袖用のものしか持っていませんが、アレも系統を分けて解説してる本がわかりやすくていい本だと思っております。系統が同じならば、途中まで同じ手順なので。オトナにはアタマに入りやすいのですわ。まあもっともわたくしにはもう振袖の帯結びは必要ありませんけれどもねー。
わたくしは半幅帯をよく使う方ですが、基本は文庫を崩したものなんですわ。オトナなのでハッキリした文庫にはしません。それか最近は割り角出し系。リボン返しみたいな。あとは仮紐を使ったぱたぱた結びとか。オトナなので華やかに盛るよりはボリュームを抑え気味にココロ掛けておりますわ。顔に似合ってればノープロブレム。本当は、オトナなので、貝の口などの帯結びが覚えられたらいいなーーーとかなんとか思いつつ幾星霜。そう、どういう訳か、着物歴はいたずらに長いのですが、貝の口系統の帯結びはしたことないのです。覚えることもなかった。
以前べにお亭合宿にて、先生に手を取って教えてもらったのですが、何度かやっても綺麗な形にならず、すぐに忘れてしまいました。このような本で結んでみようとしてもイマイチできない。どうも貝の口系に対しては苦手意識満載なんですけれども。っつーか。この本を読んでも、基本中の基本型が手とカラダとアタマに馴染んでいないのでイマイチ理解できない。。。という、しょーもない事実を発見しました。新しい馴染みのないことは覚えられない。わたくしのアタマが老化しつつあるのでしょうか。カラダが完全に老化する前に、貝の口系のオトナ結びを是非ともマスターして、アタマとカラダを密接にしたいと考えております。
そんなご大層なことだったでしょうか。わたくしがもっといいトシぶっこく頃。。。おばあさんが半幅帯でリボン返しを結んでいても特になんでもない時代なんじゃないか、とも、うっすらと、感じております。
いつも読んでいただいてありがとうございます。


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No title
貝の口は、帯締めが正しく結べれば結べます。
同じ結び方ですよ。
男結びみたいになりますが、左右とも帯幅を半分に折って、帯締めと思って結んでみられるとよいと思います。
納得できれば、垂れ先の方を半分に折らずに同じように結べばよいです。
長さの調整は面倒ですから、手先を4-50cm取って垂れ先の方が長すぎたら引き抜ききらずに残せば、矢の字か吉弥かどっちかの結び方になります。