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まおじゃらん

着物と猫と、ときどき絵画。

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髪飾りの是非を問う友人▼について

ごきげんよう


お洗濯日和@首都圏西部。
「匿名希望さん」の遺品整理に行くと、アタマから顔・着ているものまで全身ホコリだらけになります。まだ帰宅ラッシュになる前の電車で帰るのですが、わたくしたちからほんのり漂うホコリ臭さは隠しようがありませんわ。自宅に着いたら全身を洗濯します。いいお天気なのがありがたいのです。








先日わたくしたちは銀座で集い画廊を廻り、銀座松屋を流しながもち屋さんの催事で遊び(
こちら)ました。お出掛け記録最後は、友人▼の着物でお終いにします。
この日の友人▼は、いつもの自分の着物ではありません。


 




着物の雰囲気は違っても、着姿は、堂々友人▼なのですわ。
着物は、わたくしが今より若かったときに購入したもの。身幅が合わなくなってしまったので、友人▼に無理やり押し付けたブツでございます。節のある光沢ある紬地。濃いめの珊瑚色紬地にたまご色市松柄が飛び柄で織り出されています。産地不明

キャラ違いなのは重々承知していたのですが、友人▼は案外、周りが思わぬものが似合ったりする(そして本人はそれを楽しむ)のを長年の付き合いで知っていたので、着てくれるというのでありがたく進呈します。
以前遊びで、ピンクハウスフルコーディネートをしたら、ご本人もビックリおもしろいほど似合い、普段の動作や好みやキャラクターを知る人間には大笑いの娯楽を提供してくれたこともある友人▼。顔立ちから受ける極道の妻的キャラクターは、実は盤石でないことが見て取れます。だからこそ、わたくしにとって着るものはおもしろいのです。
着物の展示会などに行くと、お店の人は必ず、それらしい(友人▼のイメージを視覚化した=極道の妻っぽい)着物を▼に着せたがりますが、友人▼曰く、
「似合うのはわかってるので、新鮮味がない」
そうで、生意気なことを言うようですが、
「プロには、素人にはわからない似合うものハッとさせてくれるようなものを見つけてもらいたいと思うのは、そんなに大それたことであろうか?」
。。。もちろん世の中には色々な好みがあって色々な考え方もあり、自分固有のイメージを大切にする人もいらっさるでしょうが、友人▼に限っては、驚きが得たいのですわ。思いっきり度肝が抜かれたいのかもしれん。普段どれだけ平穏な暮らしをしてそれに退屈しているというのか、破天荒を好む性格のせいか。。。「ヲイヲイそれじゃホンモノの極道だよ?」。。。とわたくしがそっとツッコんだのは内緒です。。。ってここで知れちゃうんですけれども(苦笑)。
帯は抹茶色市松柄膨れ織り。しゃれ袋帯だったものを、半幅帯と一重のお太鼓の付け帯に仕立ててもらったもの。普段、軽い装いを好む場合、しゃれ袋帯を二重太鼓に結ぶより着付けなどの扱いがラクだそうです。半幅帯として使えて、お太鼓部分を枕で乗せると、キャンディ結びっぽくなります。
薄黄色の綸子地帯揚げ。
青×からし色丸組の帯〆。
からし色の小紋長着を対丈の道行きコートにしたもの。


 


おもしろいので、友人▼の最近の着姿を並べてみました。

 









さて今回、わたくしが気になったのは、友人▼のアタマについてでした。
思えば友人▼の髪は、黒くてまっすぐでたっぷり量があり、「産まれた時期が時期なら」(本人談)大層喜ばしい髪なのでございます。年齢的に白髪が出てもおかしくないのに、彼女の髪には白髪がありません。カラーリングもしたことがありません。
しかしそうした喜ばしい髪質も、現代事情に於いては手に余る、宝の持ち腐れになってしまうようです。色も薄く細くて将来のアデランスイヴを心配するわたくしには、絶対に理解できない事情です。
友人▼は、時間と懐に余裕があれば、着物を着るとき髪のセットだけお願いすることもたまにありますが、大抵は自分で適当に結びまとめます。そしていつも、髪飾りはつけません。
実はわたくしは、読んだ本の影響か明治生まれの祖母の印象か、『着物の頭髪に飾りがないのは喪中』のイメージが強いのですわ。着物が当たり前に着られていた時代の一般的常識と、現代の着物事情とが沿わないのは重々承知ですの。でも、たっぷりした黒髪(緑なす黒髪ってのはああいうのを言うのだろう)を襟足を出して結い上げたアタマに、小さくてもいい、何の飾りもないと。。。
「ねーねーねー。だからワタシはその、無飾りのアタマが気になるのよーーー」
すると、友人▼の答えはふるっていた。
「だって、極道はいつなんどき、何があるかわかんないから。組の若いもんがテッポウになって、帰って来ないかも知れないし。葬式もあるしねえ。飾りなんかつけてられないのさ」
「。。。って、アナタ、ホンモノの極道じゃないでしょうが。じゃねえ、ココロはホンモノでも、現実に極妻じゃないでしょう。サラリーマンの妻だわよ。どーして飾りをつけないの?似合いそうなのがあるでしょ?」
真っ向から追求する元クラスメイト(遠慮会釈なし)に対して、友人▼はぽそりと言いました。
「。。。顔に合わない気がして。一旦は付けてみたんだけれども、何だか、妙に、ヘンに、似合わない気がする。。。」(←恥ずかしそう)
「へえ!?」
「黒い蒔絵のかんざしとかべっ甲の櫛とかを付けると、ホントに極妻みたいで恥ずかしい。。。」
「へええ???素敵だと思うんだけどなあ。。。アナタ、そこまでキャラ立ちしてるくせに、恥ずかしいっちゃないでしょーが。じゃあ真珠1粒だけとか、考えようがあるでしょう」
「そうしたら髪を結う技量がモノをいうんじゃね?アタシ不器用だもんね」
。。。怖いものなしで生きてそうに見えてましたが(って、勝手にそう思っていただけでございます。度胸もあるし顔も怖いし)、ひとにはそれぞれそれなりに思い煩うことがあるのですね。
「えええ。。。もったいないなそのアタマに何も付けないなんて。まあいいや、その件はあとでもうちょっと考えてみましょう」
わたくしの友人▼は、立っても座っても極道の妻(岩下志麻姐さんではなく高島礼子寄り)です。
ところでどうやら世の中には、彼女のように極妻感満載で着物を着てらっさる方々、もしくは若干の極妻感を醸しつつ着物を着てらっさる方々が、わたくしの想像より多くいらっさるもようです。生憎というか幸いというか、わたくしの目の前には友人▼しか居ないのですが、彼女の密やかな悩みが、極道の妻たち(ホンモノに否ず)共通の悩みなのか判断もできないので、ここに友人▼の許可をもらって公開している次第でございますの、奥さん。
かくして友人▼の、さりげなく美しく上品で、極道には見えない髪飾りを模索中ですわ。新しい娯楽、じゃねえ、新しい課題ができたのでした。


いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/



夜遅く、ケータイが鳴ったのです。
発信履歴を確認すると、友人▼でした。
何ごと?と思って(不慮の何かが起こった?)急ぎ連絡すると。。。
「あ、ごめん。スマホで髪形の自撮りしようとしたら、間違って電話かけちゃった」
。。。このようにわたくしは、普段から何をやらせても出来るオンナが見せる、お茶目な間抜けさを愛しているのでした。
撮って送ろうとした画像はこれ。





「。。。ね?やっぱりなんか似合わなくない?」
「。。。顔を想像するからいけないのでは?顔を知らなければ大丈夫だと思うんだけど」
「。。。でも、後ろと前に分かれていても、髪には顔が付き物だよ?」
なんだっていつも正論を吐くのか友人▼よ。
そうしてわたくしたちは深夜に何をやっているのか。














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Comment

No title 

あっはっは! 朝から愉快な気分になりましたわ。
▼さん、かばいいーっ♡
でね、髪飾りなんだけど、写真にあるようなラブリー系じゃなくてカジュアルシンプル系だったらどうだろう?
玉かんざしとか、シンプルな櫛とか。たまさんが持っているヤツなら、絞りの玉かんざしとかプラのバラのかんざしとか…。
ああ、髪の毛を切っちまった今、▼さんに私の髪飾りを差し上げたいくらいだわ! 私の手持ちも、彼女に似合いそうな気がする…。
あと、シンプルなひっつめじゃなくて、編み込みとかにすると柔らかい感じになると思うんだけど。
▼さんは襟足もキレイだから、ぜひ髪型で遊んでほしい!(すんません、勝手に盛り上がって/笑)
  • posted by べにお 
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  • 2015.02/14 06:27分 
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No title 

明るい色目の着物を着る事には臆さないのに髪飾り一つには照れる姿が何とも微笑ましい…
私もどちらかと云えば怖い顔カテゴリー(近年は肥満と老化による顔面垂下で若干柔和になりましたが)なのでお気持ちはわかります。
何も花を着けようとしなくてもラインストーンやパールなどならいいんじゃなかろうか。
玉かんざしとか。
なにより花でも変じゃないし。ってお顔を拝見したことが無いから分からないっちゃ分からないんですけれどもさ
  • posted by ほあかばりきるま。 
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  • 2015.02/14 06:56分 
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No title 

たまさん、こんにちは。ご友人▼さん、艶やかな黒髪素敵ですね~。
髪の質、色が素晴らしすぎて髪飾りが浮いてしまうのでしょうか、そんな印象を受けました(お顔が解らないので想像ですが)。
マスク姿のポーズ夜露死苦...ツボでございます。先だっての着姿もステキでした。やっぱ花より簪を刺して頂きたいですね~~。私なんてどこをどうやっても極道系にはならないので、きりりとした着姿に憧れます。それにしてもたまさんに、お着物を着られるご友人方がみえる(しかもそれぞれ個性的)のが、羨ましいですよ
  • posted by ふでぺん 
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  • 2015.02/14 09:45分 
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No title 

ウーン。確かにぃ。お顔があまりわからないので何とも言えないけど私の感覚では絵の前に写ってらっしゃる▼さんが一番素敵に思えます。髪飾りはさりげない簪がお似合いかな?なんて思います。べっ甲に見えるものや象牙に見えるもの。シルバーのスキッとした物など何にしてもスキッとシンプルで少し高級感のあるもの。あまり高そうだと極◯に見えるかもしれないので。結局、私も思うのですが花等は合わないかも。お顔が花ですわ。🌹ご本人が一番わかってらっしゃるニャー。って気がしますわ。素敵なお友達ですね❗️
  • posted by passionpiano 
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  • 2015.02/14 12:18分 
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No title 

ん~~ 顔立ちのイメージが鮮明なだけに、着物姿にあう髪飾りはベッコウのかんざし等しか思い浮かびません( ̄∇ ̄*)ゞ
銀座の疲れがやっと癒えた今日このごろ・・・
  • posted by とん☆ 
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  • 2015.02/14 17:45分 
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う~ん、私も「これ付けていこう」と思ってて、すっかり忘れて無飾りで出掛ける方なんですが…。
こういうかわいいお花とかじゃなく、Uピンの先にパールが通ってるのとか、つげ櫛やさんで作ってるつげの小さいかんざしとか、彫金のパールや珊瑚が付いてるのとか、どうでしょうか。
柘植のかんざしは、お花とか彫ってあっても全体が柘植なので、そんなにかわいくもなくキツくもなく、いいですよ。

そしてこの髪型、いいですね。もう少し高めの位置で…結い方を想像してちょっとやってみます。
  • posted by 天鼓 
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  • 2015.02/16 20:21分 
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No title 

> べにお先生、ひとにはそれぞれ違った「陸奥A子ポイント」がありますね~(爆)「あまりに極妻にハマりすぎるのがイヤ」だという友人▼の気持ち、お察ししますわ~(爆)
でもね、彼女は自分の髪を結んだり編んだりが本当に苦手なんですよ。それができればねえ、問題のほとんどが解決ですわ。
シンプル系髪飾りが映えるように、自分の髪を結う特訓でもしてもらいましょうか。
  • posted by たま 
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  • 2015.02/17 16:10分 
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> ほあかばりきるま。さま怖い顔系(爆)私など、憧れちゃうなあ。
ホントに掛け値なしで、友人▼の顔は志麻姐さんなんですわ。美人なので花を付けてもそれなりに似合うのですが、本人が恥ずかしがって(爆)極道が恥ずかしいのかラブリーが恥ずかしいのかどっちもか。ああ難しい(爆)
  • posted by たま 
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  • 2015.02/17 16:16分 
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みっこちゃんないすありがとうございます~
  • posted by たま 
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  • 2015.02/17 16:17分 
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No title 

> ふでぺんさまこんにちは。
そーなんです、黒くて豊かな髪、いっそ江戸時代みたいに丸髷でも結ったら見事だろう髪だから、無飾りだと寂しい感じがするんですよね~。
キリッとしてスタイルも良くて羨ましい限りですが、とにかくキャラ立ちしてる(これが重要)から楽しいですわーーー。
  • posted by たま 
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  • 2015.02/17 16:24分 
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K-manaさまないすありがとうございます~
  • posted by たま 
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  • 2015.02/17 16:24分 
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No title 

> passionpianoさま、やっぱりべっ甲や象牙の簪、良さそうですよね。シンプルで高すぎないってのがポイントか。そーですよねーあまりに高価なのが見え見えだとそりゃあやくざっぽいわ~。passionpianoさまエライ!!!
友人▼もこれを読んでますわ。どうもありがとうございます~
  • posted by たま 
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  • 2015.02/17 16:28分 
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No title 

> とん☆さま。あはははは。私たちより、よく知らないひとたちの方が上手にイメージをつかんでくれそうですね~(笑)
今回はどうもお疲れさまでしたーーー。また呼んでねーーー。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2015.02/17 16:32分 
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No title 

kil**one*o97*24さまないすありがとうございます~
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2015.02/17 16:32分 
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No title 

茶太&さくら&げんきママさまないすありがとうございます~
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2015.02/17 16:33分 
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No title 

> 天鼓さま。
柘植か。。。!検索して見入っちゃいましたわ~。なるほど良い感じですね。堅気の感じも充分するし(←これ重要)こうなったら友人▼にはひとつ良いものを選んで使い込んで欲しいですね~。
この結い方は、YouTubeを見てうまくできなくてこうなった形…だそうですよ。でも髪の流れが見事だから、綺麗に見えます。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2015.02/17 16:43分 
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