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まおじゃらん

着物と猫と、ときどき絵画。

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シャレにならない

ごきげんよう




世間さまがクリスマスケーキを食べて、仕事納めを迎え、楽しい冬休みの予定や大掃除の段取りなどを考えていらっさるころ。。。わたくしどもは、通夜振る舞いを食し、みっちり斎場に詰めておりました。。。
そんな、暮れ。
近いといえば近く遠いといえば遠い親戚(ご遺族の意向で匿名希望)のお通夜・告別式でした。



 




着物ぶろがーの端くれなので、着画を押さえておきました

全部真っ黒だから、平置きはなし。
ひとこしちりめん地(紫根染め)に5つ紋。
露草地紋地名古屋帯。
左は義妹(夫の実妹)、やはりひとこしちりめん地。
松皮菱に菊の地紋名古屋帯。
義妹は、彼女の母親(わたくしにとっては姑)から受け継いだはずの喪服が見つからず(暴露してごめんゆるしてけろ)、レンタルですわー。家紋は偶然にも、亡くなった方のご実家の家紋でした。

お通夜から黒喪服で出席するのは、昔むか~しはいけないことと言われてましたね。わたくしも実家の母やら婚家の姑に教えてもらったものでございます。曰く『お通夜には、取り急ぎ駆けつけました、というつもりで、真っ黒の姿で行ってはいけない。まるで死ぬのを待っていたみたいだから』云々。
しかし、お坊さんもおっさってらしたのですが、イマドキの葬儀事情では、お仕事関係のお付き合いの方などはお通夜にしか出席できない方も多く、平日の昼間に行われる葬儀の方が参列者が少ないようだと伺いましたわ。冠婚葬祭、特に葬儀関係は土地に依って様々なしきたりの違いがあるようですが、東京(わたくしの知る限り)では、よほど近しくなければ、お通夜か告別式片方だけの出席で失礼ではないとする風潮がございます。
っつー訳で、わたくしたちは連日の黒喪服。5つ紋付き。
わたくしの実家の方では、結婚するときに喪服を用意する決まりがありました。今は知りませんけれども。初めて着たのは仲人の方が亡くなったときでした。若いときには着たことがなかったですが、こういうものはいいトシぶっこいて洋服のサイズが激変(つーか、体型が激変)してから役に立つのだというシビアな事実を、カラダを張って知ったわたくしでございます
。ウチの義妹は背が高めで棒のように痩せているのですが、痩せていれば何でも大丈夫だと思うのはわたくしがデブだかららしく、義妹は洋服の喪服を持っていてもなお、着物の喪服を選んだのでした。
とはいえ、着物の喪服を着たひとを、すっかり見なくなりましたね。東京の斎場にはこのような暮れの慌ただしいときでも大勢の方々がみえましたが(このように、ひとの生き死にに時は選べず。。。という厳然たる事実が感じられます)、着物の喪服姿は、わたくしと義妹(夫の実妹)ふたりだけでした。たとえ喪主でも、たとえ着物の喪服を持っていても、着ないのでしょう。
冠婚葬祭でもおめでたい方は、ずいぶん前からわかっているし、もし着物が着たければ美容院を予約したり式場で着付けを頼んだりできるので、普段は着物を着る機会がない方でも着やすい環境が出来上がっていると思います。でもお葬式は、すぐそばに着せてくれるひとが居るか自分で着るかしないと、着にくいのかな?そうして着物の喪服のひとが他に見られなくなると、着物の喪服自体のハードルは高くなるばかりであるなあ。。。などとも思うのでした。
わたくしはもう洋服の喪服を持っていないので、どこに行くにも着物ですが、一応ご遺族さまには「これしか失礼のないものを持っておりませんで失礼」みたいなことを言いますもんね。
それと。。。わたくしの母親世代ならばまだ、「冠婚葬祭には着物で出席するのが一番いい」ような価値感がありましたが、その母親世代でももう歳をとって身体がキツいので、ラクな洋服で出席したいのです。その下の世代=洋服だけで育った世代が、着物を着ないのは当たり前のような気もします。
それでも、ブラックフォーマルドレスやスーツばかりの中、くっきりと白い紋が映える黒喪服は、美しく感じるのでした。

すべての案件もすんで、やっと平常の年末運転に戻ります。
ちょっと休むけれどもごめんしてけろ。

いつも読んでいただいてありがとうございます。


 https://fashion.blogmura.com/kimono/







亡くなった方(匿名希望さん)は、かなりのお歳でしたが、亡くなる前日まで、元気でした。
亡くなる2日前には、家族でちょこっと遠出して楽しんだくらいでした。
朝、起床しないのを不審に思った家人が、息をしていない姿を発見しました。
119で救急車搬送するも、生き返りませんでした。
さて、東京都には監察医制度というものがございます(上野正彦著『死体は語る』参照)。
自宅で突然死した方は変死・不審死として扱われ、警察が現場検証をして関係者に事情聴取をして、ご遺体は司法解剖に附されます。
。。。がっつり現場検証された、匿名希望さんのご自宅。がっつり事情聴取された、匿名希望さんのご家族。ホントに疑われている訳じゃないとは思うけれども、刑事さんもがっつり仕事です。客観的に見れば、状況は白でも黒でもない、グレーなのでしょう。
シャレになりません。
でも司法解剖のおかげで、匿名希望さんは脳溢血でほぼ苦しまずに亡くなったことが判明しました。普段、健康過ぎるのも善し悪し、いえいえ、健康で長生きできてホントにホントに、良かったです。






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Comment

No title 

不謹慎なコメントですが、美しい着姿です。

ピンピンころりって理想だなって思ってましたが、自宅だと不審死扱いになってしまうのね、ご冥福をお祈りします…
  • posted by タンタン 
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  • 2014.12/27 03:19分 
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No title 

お疲れ様でした

ピンピンころり~ 望むところではありますが・・・
  • posted by みっこちゃん 
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  • 2014.12/27 03:42分 
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No title 

たまさん、こんにちは。
前日まで元気。そのようなことが本当にあるのですね。私もいずれそのようにと思うのは不謹慎でしょうか(ごめんなさい)ひとまずお疲れ様でした。

私のところの様な田舎でも喪服=洋服でございます。よほどでないとね。幸い、私は義父を見送った時、まだ実母と交流がありましたので、お着物で見送りました。次の機会には自分で着ねばなりませんので、確かめておかなくちゃと思いました。

先日、婚家側に不幸がありまして、用意してあったワンピースを着ましたが、これ以上太ってはならねぇ、と強く感じました。その点お着物はよろしいですよね。それにしても自宅で亡くなるとそのようなことになるのですか?頭のどこかに記憶しておきますです
  • posted by ふでぺん 
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  • 2014.12/27 11:41分 
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No title 

私も不謹慎ですが。喪服って綺麗ですね。
そう。家で亡くなると警察が来ちゃうんですよね~。
御親戚の方のご冥福をお祈りします
  • posted by ほあかばりきるま。 
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  • 2014.12/27 21:46分 
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No title 

とんぼでございます。
年の暮れに大変でしたね。
横浜では「斎場の順番待ち」があったりまえで、
母は自宅で6日間待ちました。初七日が告別式…。
25日過ぎに亡くなった日には…と、まだ一人老親を抱える身、
不謹慎ながら、年末年始は気になります。

母方の伯父も、誰もいない部屋の片隅で…でした。
結局警察もきて…のことになったのですが、
実は「伯父と伯母の不仲」は、親戚で有名でして…。
まさか…なんて話もあったとかなかったとか。
幸いにも?伯父も自然死でした。

喪服は着てほしいと思いますわ。母の時も喪服は私一人でしたし、
斎場でもほんの数人でしたね。
私は、嫁入りに持ってきた喪服がデブって入らず、
結局借りました…情けないです。
斎場は、喪服レンタルも着付けもやってくれるところが
けっこう多いと思いますが、「髪が」とか「小物が」で、
敬遠されてしまうのでしょうね。

今年もありがとうございました。佳いお年を…。
  • posted by kogirean 
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  • 2014.12/27 23:35分 
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No title 

> タンタンさん、こういう亡くなり方は、まわりは相当驚きますが、寝込まず苦しまずに逝ってくれて実はとてもありがたいのでした。いくつだから死んでもいいと言える訳じゃないし、ご本人がどう思っていたのかは存じませんが。そう言えるのも、かなりのお年だからなんですけれどもね。本音ですわ~。
  • posted by たま 
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  • 2014.12/29 23:00分 
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No title 

> みっこちゃん、どうもありがとうございます。
もしかしたらご本人は亡くなった自覚はないかもしれませんね~。刑事さんは、わざと疑うのが仕事か?っつーくらい、細かいところを突く突く
  • posted by たま 
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  • 2014.12/29 23:05分 
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No title 

> ふでぺんさま、監察医制度は全国で5都市だけだと記憶してます。よほどでないと司法解剖までは。派手で華やかなことが大好きだった匿名希望さんが、最期に大きくやってくれたよ(ーー;)

普段から着物であちこち顔を出していると、「そういうひと」だと思ってもらいやすいです。洋服はどんなにいいものでも数年で古くなるので、経済的にキビシイです~
  • posted by たま 
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  • 2014.12/29 23:14分 
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No title 

> ほあかばりきるま。さま。どうもありがとうございます。
喪服の出番が増えてきてしみじみトシを感じます~。こっちも不謹慎ながら、100まで平気で生きていそうだったので、第一声は「嘘!?」
  • posted by たま 
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  • 2014.12/29 23:23分 
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No title 

> とんぼさま。
東京でも1週間くらいは待つそうです。斎場がどこもいっぱいなんですね。季節にもよるのでしょうが…。今回はご遺体が解剖から戻るのを待っていたので余計かかりました。以前は、葬儀のときに初七日の法要までいっしょに済ませるのを、簡略化だとわざわざ断りを入れるのを聞いたものですが、告別式が既に初七日ですもんね

黒喪服は本来、庶民にとって「これさえ着ていれば絶対安心!」な式服だったはずなのになあ…と思います。義妹は送料無料のネットレンタルで、家に送ってもらったのを私が着付けましたが、葬儀社にお願いすると斎場で着付けしてもらうそうで、時間がタイトで大変そうです。冠婚葬祭のうち、葬祭の方のしきたりは民族学的にも中々変化しないものらしいのですが、日本では、どうやら着るものが先に激変した感があります。

今年もお世話になりました~。良いお年をお迎えくださいませ~。
  • posted by たま 
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  • 2014.12/29 23:47分 
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