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まおじゃらん

着物と猫と、ときどき絵画。

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今月の本・10月

ごきげんよう




常日頃、冗談でもお愛想でも話のネタとしてでもなく、ホントになーーーんにもすることがなくて、まったりおウチに引きこもっていられるわたくしですが、どういう訳か、近ごろ何か楽しいことがあるとすれば、それは決まって月の半ば以降月末にかけて。。。なんですよ、奥さん。
そうしてコーディネート記事やらお出掛けレポやらが団子になるの。
それでもみっちり書き込みたいのよ、奥さん。だってそういうのが楽しいんだもの。困ったねえ。
サイタマレポは次回こそ佳境、あすか師匠登場回で終わりなのですが、師匠の方のコーディネート記事がまだ溜まりに溜まっている状況なので、安心して1回飛ばして、月末恒例今月本を先にやらせていただきますわ。世の中は10月31日はハロウィーンだろうけど、わたくしは今月本の締め切り日ですよ。誰に強制された訳でも仕事でもないけれども。
それに、今月本を、地味に楽しみにしてくださる方がいらっさる。。。
奇特な話じゃないの、奥さん。


『ワラをつかむ男』
土屋賢二
(文春文庫)

お茶大を定年退官して名誉教授になった土屋センセー、到頭長年お住まいのサイタマを出て神戸にお引っ越しなさった。
センセーは岡山県ご出身でらっさるから、西の方には馴染みがあるのでしょうが。
そういえばウチの恩師も定年退官になってからまるで縁がなさそうな湘南に住まいを定めて、わたくしたち元生徒を「はああ?」と言わしめたものですが。大学教授という職業は案外、根無し草浮き草稼業を感じさせます。気のせいでしょうか。
っつー訳で、こちらも「週刊文春」連載をまとめたもの。
センセーを長年困らせた(センセーに長年困らされた)助手とも生徒たちとも別れて、センセーはもう困ってないのか困ってないならば淋しいなあ。。。と思ってましたが、どこに行っても困っているらしいのでありがたいです。ネタは尽きまじ。



『パリ警察1768』
(原題『パリ黙示録』)
真梨幸子(徳間文庫)

『殺人鬼フジコの衝動』
で大ヒットを飛ばした作者の2011年単行本発売の文庫化。
ルイ15世時代末期のパリを舞台にした、骨太なドラマです。
アンシャン・レジーム(絶対王政)最盛期のヨーロッパ。。。『ベルサイユのバラ』などを読んでいるととても馴染み深い時代で、本作中にも、フランス革命ころに活躍したミラボー伯爵の若い頃など、名前が知れた貴族も登場します。
が。。。本作は、パリの美しさ社交界の華やかさは皆無、庶民も貴族も、泥だらけ汚物だらけのパリ、それでもヨーロッパの中心政治の中心で、猥雑にしぶとく生きる様子がかなりリアルな調子で描かれています。
同じ時期、日本は江戸時代、10代将軍家治と田沼意次の時代です。商人が台頭して庶民の生活も変わってきたころ。彼の国この国のかつての姿に思い馳せるのも悪くないです。



『大奥』第11巻
よしながふみ


こちらは家治死去田沼意次失脚後、11代将軍家斉の時代。
やっとあらわれた男の将軍ですが、母親治済がヤバい人、という描き方がおもしろいです。
この物語は必然的に、時代とともにやがて赤面疱瘡がなんとかなって、男子の死亡率が減るとともに江戸時代が終わる。。。というラストを迎えるであろうことが予測できるので、そこに至るまでの登場人物の新しい解釈新しいキャラ設定が読みどころでもあるのでした。
(赤面疱瘡がそのまま、江戸時代が終わらないかもしくは、明治じゃない時代になる。。。それは別の意味でスゴイことになってしまうのですが。歴史SFから異次元ファンタジーに突入とか。まさかソレは。。。やらないよね?)




『四月になれば彼女は』
吉田秋生


『海街Diary』シリーズ第6巻。
ウチの夫は作者とほぼ同世代なので、このタイトルですぐに、サイモン&ガーファンクル『四月になれば彼女は』が思い浮かぶのだそうです。YouTubeで聞いてました。
吉田秋生氏原作ものはわりと映画になったりドラマになったりするのですね。それも原作マンガ発表から何年も経ってから、じっくり熟成させてから、おそらく思い入れたっぷりであろう監督が実写化するように感じております。するとこっちにもそれなりに思い入れがあるので、例えば『るろうに剣心』実写映画化(←大好き。原作も全巻持ってます)よりも観る目がキビシくなりそうな予感がします。何故でしょう。
作者の他の作品は、既に古典となったものも多数。
『カリフォルニア物語』『川よりも長くゆるやかに』(←この男子高校生最高)『吉祥天女』『BANANA FISH』『櫻の園』(←この女子高に自分たちが重なる)『夜叉』『イヴの目覚め』。。。思えばずいぶん遠くまで来てしまった。



『隣之怪』第4夜
木原浩勝


図書館でハードカバーを借り、気に入って読み返すものだけ文庫を買う生活になって久しいのです。以前は文庫だとあまり悩まないで買ってましたが。。。それでも本棚は有限なので、キビシく書庫の在庫含有量を調整しています。
なので怪談ものも、この作者と三津田信三氏の書くもの以外はほとんど買いません。
「アレ、どんな話だっけ?」などとエッセンスだけを記憶している場合、気になると図書館に行くのです。徒歩5分圏内にしやくそと図書館とショッピングセンターがあるのでとてもありがたいです。おかげさまで、「そんなに何回も借りるならばいい加減に買いなさいよ」と夫に呆れられるような本も多数ございます(中でも、群ようこ『きもの365日』が嚆矢。毎年2回以上は借りてる。でも買わない)。っつーか、この本の解説になってないんですが。。。怪談だもん、解説、要らないよね。



『やっちまったよ一戸建て!!』
伊藤理佐


わたくしは活字を読むのが大好きで、一番の娯楽です。なので手元に読みたい活字がないと非常に困る。図書館も近いし、自宅の書庫を掘り返せば本はたくさん、それこそ売るほど持っているのですが。。。どうもナニやら目新しいものが欲しくなるときがあるのです。
例えてみれば、クローゼットに服はたくさんあるのに「着るものがない!?」と感じてしまうときとか。違うか。似てないか。
で、最近はそういう気分のときは、iPadでブログサーフィンするのを覚えました。元々、他所さまのブログを読むにしても自分の趣味興味のカテゴリで、それは「着物」だったり「猫」だったり、非常に狭い範囲に安住していたのです。わたくしはとにかくきちんとした文章を読みたい派なんですわ。自分の好みに合致するかどうかって重要ですよね。
ここにきてようやくわたくしは、遅ればせながら知ったのです。。。世の中にはいろんなヒトがいて、いろんな文章を書いてるってことを。ああホントに、世の中は不思議。
で。何が言いたいかっつーと、時には失敗もあると。もう大失敗。伊藤理佐氏本人に何の恨みもありませんし、週刊誌などのコラムは結構読んでますが、この本は失敗しました。BOOK OFFで他の本を買うときについでに目について買ってみたのですが、うーーーんごめんあまりおもしろくなかったです。唯一勉強になったのは、「この著者のレベルで(失礼!)都内に注文住宅一戸建てが買えるんだ!?」という事実(そんなに需要のある作家さんだったの???とか。←かなーり失礼)。山の中ではありません、都下のかなり便利な場所です。驚きとしか表現しようがありません。
地道に生きるサラリーマンが読んだら憤死しそうです。もしかしてわたくしもそういうのが腹立たしいのかも知れません。滅多にそういう気分にならないんだけどな~。この本は実話なんですが、話の進み方はありきたりだったし、肝心の家の間取りも大しておもしろくないし、お金を無駄使いした感じが嫌なのかな?。。。などと自己分析までしてしまいましたよ、奥さん。
当分、本を買うときは冒険せず、iPadでブログサーフィンをしていた方が、精神的ダメージが少なそうな気がします。おもしろくないと感じた本に100円払うのが惜しいケチなわたくしなんですよ。どんだけケチやねん。例え他所さまのブログがおもしろくなくても、趣味に合わなくても、ウィンドウを消せばいいの。ってか、そういうオチ、そういう持ってき方なのね。わたくしは自分で言うのもナンだけれども、かなり律儀な人間ではないかと思いますわ。これで誠実だったら大変な目にあってるところですわ。
それにしてもありがたい世の中です。わたくしのこういう馬鹿な書きものも、どうぞスルーしまくってくださいね。(って言われんでもするわな)

いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/


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Comment

No title 

私も地味に今月本を楽しみにしている一人ですよ~。
吉田秋生のこのシリーズの映画化。
監督が是枝さんなんですってね。キャストももう決まっているようで三姉妹のイメージがどうなるかってとこですかねえ。
川よりも長くゆるやかに。たった2巻で消滅してしまったときは本当に続編を切望したもんですがねえ。
今、夜叉の再放送が関西ローカルで放映されていて見たことがなかったんでちらっと見かけたんですが耐えられませんでしたわ。
  • posted by ほあかばりきるま。 
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  • 2014.10/31 23:43分 
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No title 

こうして、他人さまの読んでいる本をみると、あぁ人間の趣味って、一人一人違うんだな。人間って一人一人違うんだな。と再確認する私です
バナナフィッシュって、私はサリンジャーになじみ深いです。関係あるのかな。あるのかな?
  • posted by K-mana 
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  • 2014.11/01 02:27分 
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No title 

いつも読み逃げさせて頂いてます。たまさんの文章好きですわ。
私は活字中毒ではないですが、同じくblogは文章が読みたいらしいです。
伊藤理沙さん売れっ子漫画家に十分入りますよ。
私は漫画中毒なんで…しかも当時、私あの近くに住んでたんですよ!
ええ?伊藤先生の売ったマンションあそこなんだ?!とか
リアルに感じて読んだモノでしたが、伊藤先生は再婚はないと
一人暮らし仕様の変わった一戸建てを建てたのに、結局、吉田戦車と
再婚してしまって、あの家住まなくなりましたね。
もう一戸建てたいと言っていたから、希望が叶ったと言うオチでしょうか。
4コマ漫画のオチは大事ですものね。
  • posted by S 
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  • 2014.11/01 05:23分 
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No title 

ええっ! 是枝裕和監督なの?
それは、期待大だわ~。彼の作品には、安心感があります。
これは是非観なければ…。
その前に、たまさんちで原作を読ませてもらって、予習しとこうかな?
  • posted by べにお 
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  • 2014.11/01 17:45分 
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No title 

ほあかばりきるま。さま、なるほど是枝監督なんですね~。ならば私はせめて予告編だけ観て、もう満足しますわ。本編は観ないであろう。
「川よりも~」は、今思えば、世に出るのがほんの少し早過ぎたんではないかな~と。もしくは掲載誌が違えば。男子高校生のほんのわずかな時間の莫迦を取り出したマンガだから、あれでよかったのかな?
  • posted by たま 
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  • 2014.11/02 13:07分 
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No title 

みっこちゃんないすありがとうございます~
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2014.11/02 13:08分 
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No title 

manaさま、「BANANA FISH」はおっさるとおりサリンジャーの小説です。作中、ベトナム戦争時にアメリカ兵の間で流行ったドラッグに対して誰かが「BANANA FISH」と呼んだ。。。そこから物語がスタートします。連載9年。終わったときはカタルシスを感じました。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2014.11/02 13:20分 
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No title 

Sさま、こんにちはいつもどうもありがとうございます~。
伊藤氏のは「下品」で「すけべ」なのを読んでる方が楽しいです~。
銀行は自由業にそんなにお金借すのかとか、現実を考えると鼻白む思いでして。日頃の苦労が染み出ちゃったでしょうか私は不動産広告の間取り図フェチなので、ヘンな家には期待しちゃうんですよ。
吉田戦車のお相手だったんですね。じゃあもう住居ネタで本を出したりしないでしょうね。ヘンな家を建てたりもしないだろうし。多分。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2014.11/02 13:32分 
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No title 

べにお先生はこの原作は読んでないのね?
じゃあ読まずに先に映画を観るのをお勧めしますよ。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2014.11/02 13:34分 
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