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まおじゃらん

着物と猫と、ときどき絵画。

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友人▼の娘の振袖。BeforとAfter。悲喜こもごも。

ごきげんよう


台風一過、風が強い@首都圏西部。
昨日の東京はさほどの雨でもなく風もなく、前回の台風の足が速くてあっという間に通り過ぎた印象も強く残っていたため、「これ、ホントに台風が来てるの?途中で消えてない?」などと不遜にも思ってましたが。。。そのときは台風、大阪にいただけでしたのよ。
真夜中過ぎるころから空はごおごお音を立ててるし建物もときどきみしみし音を立てるし(ウチは決して安普請ではありません
)「あ、今、まさに通り過ぎようとしています!」状態。ウチの猫らも珍しく耳をそばだてて、外をうかがっておりました。ごめんなさい台風。ごめんなさい台風通り道のみなさん。台風は甘くみてはいけないのーーー奥さん。
で、今日はとーってもいいお天気なのよ。日本列島はその立地条件から、受ける自然災害はいろいろたくさんありますが。。。台風だけは、必ず去っていくところがありがたいねえ。
こういう土地に生まれ育つ人間と、砂漠の中で生まれ育つ人間(仮)が違う価値観・違う世界観を持つのは当たり前のことだよなあ、しみじみ。北大のオトコがイスラム国に参加したくてとりあえずモスリムに改宗したって話を聞くと、「コイツ絶対、戦争ごっこがしたくて行くに違いない。自分は銃を人に向かって撃ってみたくて、自分が撃たれることは考えてないだろな」としか思えない。ホントはどうだかなんて関係ないのよ、そう見えるって話だから。なんかこの流れでこういう風に書くと「では宗教は血統主義か?」みたいな話になっちゃいそうで、いえいえ、決してそう言いたい訳ではありません。だってそんなのどうでもいいもん。イスラム教もキリスト教もユダヤ教も共産主義も民族主義も学会も嫌いなだけだからさ。好き嫌いに理屈なんか必要ないのよ、奥さん。わたくしのまわりにそんなの居なくてホントに良かったと思う。遠ざけて無関係でいたいだけなの。
。。。ああ、自分の好悪をあからさまに書くなんて、下品なことしちゃったわーーー。わたくし根っから庶民だから、上品とは無縁なのよーーー。そういうつまんない話がしたかった訳じゃないのーーー。


友人▼の話なんですわ、奥さん。
最近着物の繰り回り話が続くんですけど、たまたまですわ。たまたま、我々のお年頃と我々のお財布事情と着物屋さんのお手入れキャンペーンと。。。すべてのタイミングが合っただけなんです。特にわたくしたちにとっては、お年頃とお財布事情がものごとを大きく左右するのでした。




真紅の地に桜と梅と鳥が描かれた振袖。
友人▼が、自分の長女のために作った振袖です。
残念ながら長女Aが着用に及んだ画像は手元にありません。
前撮りのとき、もう1枚知人から借りた振袖と共に画像に収めて、記念にしました。
この振袖は、友人▼が(ナニを考えていたのか)長女Aがまだ赤子のときに、ふらふら散歩していた繁華街にて、老舗の呉服屋さんの前でワゴンセールしていたのを、衝動買いしましてね。
っつーか、振袖をこういう買い方するヒトってちょっと?かなり?珍しいと思うんですが、どうなんでしょ?わたくしは存じませんわ。
とにかく勢いで買っちゃったんですね。
そしてそのまま十数年間隠匿されました。
もしその当時わたくしがそばにいたら、「七五三で着せろよ」とツッコむところでしたが。。。もちろんあとからツッコみましたが(「何故、七五三で着せなかったの?」「他に着せる七五三用の振袖があったのさ」)。。。まあこのようにしてたまたまタイミングが合わず、結果、箪笥にしまわれたままの振袖(未仕立て)を誰が責めることができましょう。
このように母親が娘のためにあれこれ手を尽くそうとすると、娘の方はクールに流す傾向があるように思えます。友人▼の長女Aが成人式を迎える際、友人▼もあれこれ手を尽くしたのです。しかし、長女Aはクールだった。
しかしこの振袖(未仕立て。当時)、このクラシカルな可愛らしい色柄は、さすがに成人式で着せなければ、永遠に着せる機会をなくすのはわかりきってました。長女Aが仮に結婚して娘を産んだら、お宮参りに着せられるかも知れません。しかしそれは、何のバクチでしょうか?長女Aは当時19歳。まだ結婚どころか彼氏だっていなかったんですから。
。。。そうして赤い振袖は、十数年(ほぼ20年近く)ぶりに日の目を見て、長女Aの成人式前撮りに合わせて仕立てられました。(この振袖のお仕立てに関しては、着物屋さんとかなりトラブルがありましたが、それはまた後ほど機会があれば)
画像が手元にないのが本当に残念でなりませんが。。。小柄で色白の長女Aはとーっても可愛かった。帯や小物の選び方もよくて(友人▼はそういうのにうるさい)、十数年間隠匿されていたとは思えない(しつこい
)感じでした。振袖は、最高の舞台をやり終えたって感じです。
友人▼にはもうひとり娘がいました。姉妹は、見た目も性格もタイプもまるで違い、同じ着物を同じように着るのは無理があると思えましたが、友人▼は「もしかしたら」「あわよくば」と考え、振袖は再び隠匿されました。母はいろいろ大変ですね。
振袖はそもそも未婚女性の盛装です。成人式じゃなくても、着る機会があればどんどん着て欲しい。とはいえ、友人▼の娘たちはもう小さな子供ではなく、母親のいう通り母親好みの格好をする訳がないのでした。結婚式に出席しても振袖など着ない。興味がないというのはそういうことですわ。
やがて次女あーちゃん(我が家の猫お世話係)が成人式を迎えるときがやって来ましたが。。。「着なーい。面倒くさいもーーーん」撃沈。
このように母親が娘のためにあれこれ手を尽くそうとすればするほど、娘の方はクールに流す傾向があるようです。次女あーちゃんは、長女Aよりももっとクールだった。自分が徹底的に気に入ったもの以外、何も手に入れようとしません。好みもうるさく、潔い性格なのです。そして、親の着物好きが子供に遺伝するとは限らないのでした。(でも今夏は、浴衣を着てくれましたよ!
こちら
母の手元には、クラシカルな真紅の振袖が残されました(涙・涙)。
まあここで、友人▼が普通に、想い出の振袖を振袖としてとって置ければ問題はなかったんですが。。。わたくしの友人▼はかなりミニマリストだったんですよね。ミニマリスト。「持たない暮らし」っていうそうですよ。意識的にそうしてるよりは、引っ越しなども多かったし、生活上必然的に…なところもあったようですが。彼女は着るものも持ち物も、とても少ないですよ。
なので、持ち物見直しするたびに、もう着ない振袖は結構重くのしかかっていたみたいです。何度も何度も、「この振袖、どうしよ?」と箪笥から取り出してはしまい込む繰り返し。そうしてある日気がついてしまった。振袖には、長い年月をかけて浮き出して来たシミと、保管が悪かったのかたまたまなのか、白い花の部分にカビが見受けられたのです。振袖は、長女A着用後、専門店にクリーニングに出してましたが、汚れの中では年月が経って出てくるものもありますね。そしてカビは、この振袖が十数年間隠匿されている間にすでに出てしまい、仕立てるときにカビ取りをしていたのでした。それでも根が残っていたのでしょうか。着物に出たカビは、かなりやっかいなもののようです。
ああもうホントに何とかしないと。
っつー訳で、早急に、コレをなんとかしたかった。
捨てる、という選択肢もない訳じゃなかったです。すでに満身創痍な感じがして哀れでしたし。でもわたくしもそうですが、友人▼も、「大きな布は捨てられない」布ケチだったのです。
いつもの、日本橋馬喰町の着物問屋さんにて、担当さんと相談することにしました。
わたくしたちも、ここに至るまで、ホントにいろいろ考えましたよ、奥さん。
ちょうど、友人▼の長女Aははやばやと結婚して子供が産まれたところでしたし(それも女のコ。長女Aが19のときにバクチ打ってたら、大当たりでしたね!っつーか、そういう話じゃないですわ。っつーか、わたくしの友人▼は本物のお祖母さんなんですよーーー驚き
)祝着にするか、そのコの七五三にするか(クールな長女Aが速攻で断って、敢えなく断念。それにイマドキは、スタジオア○スとかピ○キオとかで、着るもの取っ替え引っ替えして画像を残すのが主流のようですね)、それならば帯にしたらばどうか…いやいや色が赤すぎるであろう(友人▼は、立っても座っても極妻。志麻姐さんよりも高島礼子似)、草履やバッグにしたとして…誰が使うねん(繰り返すが、友人▼は極妻)、どなたかに差し上げたくてもシミもあれば汚れもある、どこかに寄付しようか(そのときは調べても寄付の先がイマイチわからなかった。そもそも汚れがあるので、躊躇する)、あああ、この正絹の振袖を、どうしたらいいのーーー





っつー訳でね、奥さん。
袖無双の、絵羽の柄付けの、長襦袢になったのーーー奥さん。
担当さんがおもしろがってむやみに手間ひまかけたので、頼んだのは昨年の12月頃、出来上がったのを取りに行ったのはこの夏よ。友人▼は今、大島紬などの渋めの紬しか着ないので、着物の振りからちらりと覗く長襦袢が真紅なのは良さそうです。来歴も来歴だし、遠慮なく自分で洗っても惜しくない。
わたくしなど、これを見て、自分の紅色の江戸小紋を長襦袢にする気になったんですもの。全然違うものだけどね
ふふっいいのよ。
こうして友人▼は、二十数年振りの案件に、解決を見たのでした。。。


いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/


それにしても、奥さん。
人にも着物にも、物語があるねえ。
そんなご大層なものか。。。ってな気もしますが
。わたくしはこういうのがおもしろくて。
でね、この話に何らかの教訓があるとすれば。。。いえいえ、あっしの書く話に、教訓なんぞを求めちゃいけないですぜ姐さん。無粋なこたあナシですぜ。チャンチャラおかしいや(←誰?)。。。といいつつ書くんですが、
着物は、未仕立て(反物)でしまっておいてはいけない!
傷みますよマジで。ミミから色褪せもするし。それと、
着物をしまったところには、必ず風を通して湿気を防ぎましょう!
カビはね、何より生地を駄目にしてしまうわーーー。虫干しできなくても、風は通しましょうね。
。。。って、そんなことだった?



対丈になって短くする分を胴で調整。







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Comment

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たまさん、こんばんは。
ご友人▼さん、御嬢さんの振袖にと反物で取ってあったのですか、すごぃ!それもすごいけど、最終長襦袢になったソレはこれからは▼さんのモノとして活躍するのですね!素晴らしい!!私も着ないお着物を長襦袢にする、と言う案をいつかやってみたいと思います。長襦袢はいまのところ二の次で、ちらりと見えて素敵系は1枚もござーせん。あ~せめて風だけでも。。。通せるといんですけどね。。。
  • posted by ふでぺん 
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  • 2014.10/14 23:50分 
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とても可愛らしい振袖❤️しかしこうやって手間暇かけた後に紬の下でしっかり生き続けるのも見事な生き様ですねぇ~。渋い着物のお袖から鮮やかな襦袢が覗いて最高の贅沢ですわぁ。
  • posted by passionpiano 
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  • 2014.10/15 08:35分 
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一子さまないすありがとうございます~
  • posted by たま 
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  • 2014.10/16 22:26分 
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ふでぺんさまこんばんは。
振袖ですからね、仮絵羽でしたよ。当時は今のようにインクジェットプリントなどなかったし、これも職人さんが1枚1枚。生地も良いものなので、肌さわりがとても良いです~。
とにかくカビだけは要注意ですわ~。風を通すついでにたとう紙も新しいのに替えるといいですよ。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2014.10/16 22:32分 
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No title 

passionpianoさま、汚れやカビがなければ着物にも違う人生があったかもしれませんね。そう考えると今、アンティークとして売ってる着物ってスゴイ。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2014.10/16 22:35分 
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No title 

みっこちゃんないすありがとうございます~
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2014.10/16 22:36分 
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りおんさまないすありがとうございます~
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2014.10/16 22:37分 
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sorasoraさまないすありがとうございます~
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2014.10/16 22:38分 
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No title 

ふみのさまないすありがとうございます~
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2014.10/16 22:39分 
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