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まおじゃらん

着物と猫と、ときどき絵画。

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もう着ない着物を繰り回してみた

ごきげんよう




わたくしは若いときから地味な色目の着物が好きで、親が反対しても呉服屋さんが苦い顔しても、当時のオトナが「若々しくてそれらしい」という着物には興味を持ちませんでしたわ。当ててみたこともないので、相手がお勧めした色目が似合ったかどうかも不明です。
性格も可愛げなかったし、親の気持ちなどまったく斟酌しなかったので、成人式でも振袖を着る選択肢はなかった(っつーか成人式などやらなかった)んですけど、それはそれでいいの。結局、自分が欲しい自分が着たい着物は、自分で働いて買ったんだしね。
ただ一度だけ。。。お茶を習いだしてしばらくたった頃、江戸小紋があるといいなあ。。。と思って、ちょうど呉服のセールだったデパートに出向いたとき、販売員さんのお願いを聞いて、販売員さんが見たた通りに江戸小紋を作ったことがあるんですわ(そのときの経緯は
こちら)。
わたくしにしては珍しい買い方でしたが、お茶の世界はおのれの好みだけで突っ走ることができないときもあり。。。紅色の江戸小紋はそれなりに、とーっても役に立ったのでした。
それから幾星霜。

。。。
。。。
わたくしも充分いいトシぶっこいてしまい、お茶の仕事着・紅色の江戸小紋に引導を渡すときが来ましたのよ。
今年の(先生のお宅でやる)初釜に着て、最期の花道を作ってさよならしたんですわ(そのときの着画は
こちら)。お疲れさまでしたな~。
こうして隠居となったわたくしの江戸小紋ですが、生地としてはどこも痛んでない。
目立つような汚れもシミもありません。
そして考えましたわ。
。。。
自分は着なくなった着物を、他所さまに差し上げたくても、紅色の江戸小紋(影紋入り)ってのは微妙な気がしましたわ。お茶を習いたてのお若い方でも広く募集すればよかったですかね。そういう方がこのような拙ブログを読んでいるとはとても思えなかったんですが。それにこの手の色目の江戸小紋は、それこそ掃いて捨てるほどリサイクルにも出てますしね。。。これで赤くなければ差し上げる先もすぐに見つかった気がしますわ。っつーか赤くなければ定年退職にはならないよね(苦笑)。
他所さまのブログで同じような色目の江戸小紋を、色掛けするのを拝見したこともあります。着ない着物のやり繰りの仕方はひとそれぞれですねー。
わたくしはちょうど昨冬で、さんざん着て自宅で洗った正絹の長襦袢を1枚、処分したところだったので(最期は紐になったw)、隠居したこの江戸小紋を、長襦袢に作り替えることにしました。




単衣の長襦袢になりました。
紬の下などに着て楽しめると思います。定年退職後、再就職ってところでしょうか。

さて、こうしてわたくしの紅色の江戸小紋は再就職を果たしましたが。。。わたくしの考えでは、赤い着物だろうがピンク色の着物だろうが、着たくて着る着物が好きで似合っていれば、年齢制限のようなことはあまり考えなくていいと思っています。
とはいえまだ世間は、着物は特別で礼装くらいしかしない礼装すらしないひとも多いご時世ですけれども。楽しみでだけ着物を着るひとがどれくらいいるのか?よくわかりませんが。
この江戸小紋が隠居になったのは、ひとえに式服だったから。茶道の仕事着だったから。。。だと考えております。上がいて下がいてそれなりの序列があり、礼を尽くす相手もいればへりくだる相手もありココロならずも立場上こちらが上座につくこともある、そういう場所に於ける着物だから。。。「年齢相応」であることがそれなりに求められる。。。すげー面倒くさいですけどね
そういう面倒くささも含めての、「和の習い事」「伝統芸能」だと思いますわ

ま、正直言えば、こーゆー面倒くさいのは、お茶だけで勘弁なんですけどね~
。わたくしを知る人には、よくぞそんなに長く続いてる!と驚かれるような奇跡ですのよ。ほーっほほほ。


いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/


わたくしの茶道の先生は御歳80歳過ぎてらっさいます。
白髪というか銀色の短髪がお似合いで、とーってもお元気で、わたくしの感覚では、初めてお会いしたころと何も変わってないような気持ちになるのですが。。。
先生は、一昨年の初釜のときに、抹茶色地の江戸小紋(鮫)をお召しだったんですわ。
どうやら初おろし。
そのときの、先生の言いっぷりが良かった。
「もうわたしもそろそろトシだと思って、この色を選んだんだけれども、失敗したわーーー。着て、鏡を見たらがっかりした。だって、すごいおばあさんみたいなのよ。老けるわこの色。ああがっかり」
「。。。では、その色目は90過ぎたら似合う。。。?」
「んーーー、いっそ若い子が着るとかね。昔の人はよくぞああも地味にしていられたわねー。ああ着物の色は難しいわー」
先生、大好きです。


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Comment

No title 

着物もこんな風にずっと着てもらえたらうれしいでしょうねえ。
と、擬人化するのも変ですが。
でも紐になるまでず~っと大事に使えるってホント、私も見習いたいです。
解いた着物を帯にしようとそのまま放置していたのを思い出して深く反省しています。
そしてお茶の先生がまた素敵♡
  • posted by ほあかばりきるま。 
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  • 2014.10/11 20:25分 
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No title 

何もかも素敵なお話ですね。私のはじめて師事したピアノの先生!昔から女優みたいだった。凄くおしゃれで今でもシャネルスーツがお似合い!サングラスかけてヘアースタイルも昔のまま。おしゃれさんだけど生活そのものはセレブぶったりなさらず贅沢な外見とは反対にシンプルに生きてらっしゃる。ハイヒールこそ高さは低くなったけど美のレベルは高くなってます。あえて年齢は言いませんがお茶の先生と同じかと思われます。女優として(いえいえ)女性として見習わなければ。ところでたま様地味好きだったんですね。可愛らしくて華やかな物がお好きかと思っていましたよ。💃私は初めて着た着物が祖母の赤紫の大正ロマンっぽい物だったのでその感覚がずっと残っています。たまに渋い着物も着ますがその時は帯が主役です。そうだ!渋い着物の時派手な着物を長襦袢にするのがいいですね。紐は切って縫うのは無理なんで真似出来ませんが😵
  • posted by passionpiano 
  • URL 
  • 2014.10/12 07:49分 
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No title 

ほあかばりきるま。さま、紐を作って残ったのを、たたんで縫い閉じて猫の寝床の敷物にしたんですよ(苦笑)。。。絹の布団で寝るウチの猫。うーーーん微妙( ̄◇ ̄;)
お茶の先生はちゃきちゃきして江戸っ子みたいで(イメージ)気持ちいいです。江戸っ子じゃないんですが
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2014.10/12 21:49分 
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No title 

passionpianoさま。私の着物や帯は地味だったので、若い時は良かったんですが、ど中年になる少し前はどれも実年齢以上に老けてしまい、逆に着られませんでしたわ。私の着物生活に氷河期があるのはそのせいです( ̄▽ ̄)今は可愛い若いコブランドがいろいろあって楽しいです~。
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2014.10/12 21:55分 
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