2014.09/19 [Fri]
9月にやる気が出ない理由をこじつけてみた
ごきげんよう


朝晩の冷え込み方が、いよいよ秋の到来を告げているようです@首都圏西部。
わたくし暑がりで汗かきですが、このくらいの気温になると、昼間の暑さもなんとか我慢の範囲内になります。とはいえ汗をかかない訳ではありません。めっちゃ汗かくんですけどね。
まあしゃあない。わたくしなど、真冬でも着物の下には汗をかくのですから。
それでも今年は、昨年までに比べて、夏が少し早く終わったように感じております。
数年前くらいから、9月は、とにかく残暑はキビシイし季節に見合ったコーディネートを考えて着て出掛ける手間がもう面倒くさいし、明らかにやる気のない月間で、ただひたすら通り過ぎるのを待っているのですが。。。今年は、ちょっとは着物を着る気になるのが(別の意味で)スゴイ。
だからといって、来年以降の天候がまたどうなるかなどわからないので、今の涼しさは今年だけのあだ花なのだろうな~とも思っているのですが。
そうして、自分はどうして9月はこんなにやる気がないのか、ちょっと理屈を考えてみたんですわ。
いつもお馴染みの、日本橋馬喰町の着物問屋の担当さんから、今月の催事のご案内が来ましたのさ。
電話があって世間話がてらいろいろ話していて、「どうやら今月はめっきりお客さまが来ない。。。(だから、ヒマぶっこいてるので遊びに来てね)」と聞きましてね。
「そーいえば、他所のブロガーさんたちが、9月は何を着るかとか何を着ればいいかとか書いてるのちょっと読んだっけ。みなさんいろいろ考えてる」
「ああそうなんですか?9月は難しいんでしょうか」
「だって何だかんだいって暑いもん。。。タルいよ」
「だからみなさんお疲れなのかな。お客さま、ホントにいらっしゃらないです。夏はね、駆け込みで浴衣をお買い求めのお客さまとか、小物が必要になったお客さまとか結構いらっしゃるんですけどね」
「ああそれ、わたしが常々思うにね。。。」
ホラ、おされは先取りって言うじゃありません?
次の季節を思わせる色素材アイテムを投入して、装うの。
お洋服でも、日差しの強い春の日に、初夏を感じさせる格好をするひとって素敵に見える。
早春の3月半ばの都心で、まだ明らかに寒いんだけれども、真冬と同じスタイルは何となく重く感じたり。
っつー訳で奥さん、着物でも、体感温度(着ていて気持ちいい)が重要になっている昨今ですわ。大昔ならば5月は袷の季節で、もちろん今だって礼装準礼装系の装いはキッチリ袷を着るのだけれども、普段に楽しむならば単衣を初夏っぽく装いたいじゃああーりませんか。まずは下着を替えたり薄くしたりして暑さ対策しつつ、徐々に、夏の装いに移行していきますよね。
そうして夏本番は、真夏にこそ美しい透ける薄ものを着て楽しんで。。。やがて、9月。
季節の柄としては、秋草柄(ススキや萩や女郎花や)お月見柄(ウサギも含む)虫の柄などなど、9月の柄アイテムは案外豊富です。でもこれらの柄は、8月に着る薄ものの柄として、季節先取りで使われていて9月だけの限定柄でもなく、夏の間に散々見て、すでに柄としての新鮮味を失いつつある。。。などと考えるのはひねくれてますでしょうか。
だからといえ、9月に10月の季節先取りをさせるには、物理的に無理がある部分が、ある。
いくら先取りしたくても春から夏の先取りと違い、できるのは色柄だけ。9月に袷を着るのは(特に日本の本州以南では)暑くて苦しいですし。着物の決まりごとがどうこう(袷は10月から)という以前に、物理的にキビシイのでございますのよ。
すると、9月は、案外選択肢が少ない。。。ように感じるのでした。
「っつー訳で、9月はイマイチ、やる気に欠けるっつーか。わたしとしては、なんだけど。そういう人は他にも多いんじゃないかと。。。うがち過ぎかしらね?」
「あはははは、確かに、9月に袷を着て季節先取りはないですね~あはははは」
「でね、よほどたくさん持ってる人かお金がある人か空間に余裕のある人じゃないと、9月限定、それも1週間単位で変わる9月の気候に合わせた着物までは手が回らないのよ、多分」
「よほどたくさん持ってる人ってのは、何故」
「あらゆる季節に沿ったブツをたくさん持ち過ぎてて、他に手を広げられる余地がそこにしかない、とか?」
「くっくっくっくっく」(←笑ってる場合か、着物屋。わたくしの担当さんはいいキャラしてる)

暑がりのわたくしにはまだちょっと早いかな?と思える単衣をコーディネートしてみました。
草色の結城紬(80亀甲)(重要無形文化財ではない)。
ベージュ地に黄色ベースのアラベスク風幾何学柄八寸名古屋帯。
まだ9月だから絽の帯揚げです。
白地にマルチドット正絹絽の帯揚げ。
赤紫色×からし色市松柄三分紐。
結城紬のような真綿系紬の単衣を着るならば、せめて9月の最後の週以降、もしくは帯揚げを絽目のないものに替えて10月に入ってから、かと考えております。
体感温度的には、11月初旬くらいまで単衣でいられそうです
。
いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/
やらない言い訳ってのはいくらでも考えつくもんですわ~(ー▽ー)b
よいこはそーゆーのマネしちゃ駄目だよ。



朝晩の冷え込み方が、いよいよ秋の到来を告げているようです@首都圏西部。
わたくし暑がりで汗かきですが、このくらいの気温になると、昼間の暑さもなんとか我慢の範囲内になります。とはいえ汗をかかない訳ではありません。めっちゃ汗かくんですけどね。
まあしゃあない。わたくしなど、真冬でも着物の下には汗をかくのですから。
それでも今年は、昨年までに比べて、夏が少し早く終わったように感じております。
数年前くらいから、9月は、とにかく残暑はキビシイし季節に見合ったコーディネートを考えて着て出掛ける手間がもう面倒くさいし、明らかにやる気のない月間で、ただひたすら通り過ぎるのを待っているのですが。。。今年は、ちょっとは着物を着る気になるのが(別の意味で)スゴイ。
だからといって、来年以降の天候がまたどうなるかなどわからないので、今の涼しさは今年だけのあだ花なのだろうな~とも思っているのですが。
そうして、自分はどうして9月はこんなにやる気がないのか、ちょっと理屈を考えてみたんですわ。
いつもお馴染みの、日本橋馬喰町の着物問屋の担当さんから、今月の催事のご案内が来ましたのさ。
電話があって世間話がてらいろいろ話していて、「どうやら今月はめっきりお客さまが来ない。。。(だから、ヒマぶっこいてるので遊びに来てね)」と聞きましてね。
「そーいえば、他所のブロガーさんたちが、9月は何を着るかとか何を着ればいいかとか書いてるのちょっと読んだっけ。みなさんいろいろ考えてる」
「ああそうなんですか?9月は難しいんでしょうか」
「だって何だかんだいって暑いもん。。。タルいよ」
「だからみなさんお疲れなのかな。お客さま、ホントにいらっしゃらないです。夏はね、駆け込みで浴衣をお買い求めのお客さまとか、小物が必要になったお客さまとか結構いらっしゃるんですけどね」
「ああそれ、わたしが常々思うにね。。。」
ホラ、おされは先取りって言うじゃありません?
次の季節を思わせる色素材アイテムを投入して、装うの。
お洋服でも、日差しの強い春の日に、初夏を感じさせる格好をするひとって素敵に見える。
早春の3月半ばの都心で、まだ明らかに寒いんだけれども、真冬と同じスタイルは何となく重く感じたり。
っつー訳で奥さん、着物でも、体感温度(着ていて気持ちいい)が重要になっている昨今ですわ。大昔ならば5月は袷の季節で、もちろん今だって礼装準礼装系の装いはキッチリ袷を着るのだけれども、普段に楽しむならば単衣を初夏っぽく装いたいじゃああーりませんか。まずは下着を替えたり薄くしたりして暑さ対策しつつ、徐々に、夏の装いに移行していきますよね。
そうして夏本番は、真夏にこそ美しい透ける薄ものを着て楽しんで。。。やがて、9月。
季節の柄としては、秋草柄(ススキや萩や女郎花や)お月見柄(ウサギも含む)虫の柄などなど、9月の柄アイテムは案外豊富です。でもこれらの柄は、8月に着る薄ものの柄として、季節先取りで使われていて9月だけの限定柄でもなく、夏の間に散々見て、すでに柄としての新鮮味を失いつつある。。。などと考えるのはひねくれてますでしょうか。
だからといえ、9月に10月の季節先取りをさせるには、物理的に無理がある部分が、ある。
いくら先取りしたくても春から夏の先取りと違い、できるのは色柄だけ。9月に袷を着るのは(特に日本の本州以南では)暑くて苦しいですし。着物の決まりごとがどうこう(袷は10月から)という以前に、物理的にキビシイのでございますのよ。
すると、9月は、案外選択肢が少ない。。。ように感じるのでした。
「っつー訳で、9月はイマイチ、やる気に欠けるっつーか。わたしとしては、なんだけど。そういう人は他にも多いんじゃないかと。。。うがち過ぎかしらね?」
「あはははは、確かに、9月に袷を着て季節先取りはないですね~あはははは」
「でね、よほどたくさん持ってる人かお金がある人か空間に余裕のある人じゃないと、9月限定、それも1週間単位で変わる9月の気候に合わせた着物までは手が回らないのよ、多分」
「よほどたくさん持ってる人ってのは、何故」
「あらゆる季節に沿ったブツをたくさん持ち過ぎてて、他に手を広げられる余地がそこにしかない、とか?」
「くっくっくっくっく」(←笑ってる場合か、着物屋。わたくしの担当さんはいいキャラしてる)

暑がりのわたくしにはまだちょっと早いかな?と思える単衣をコーディネートしてみました。
草色の結城紬(80亀甲)(重要無形文化財ではない)。
ベージュ地に黄色ベースのアラベスク風幾何学柄八寸名古屋帯。
まだ9月だから絽の帯揚げです。
白地にマルチドット正絹絽の帯揚げ。
赤紫色×からし色市松柄三分紐。
結城紬のような真綿系紬の単衣を着るならば、せめて9月の最後の週以降、もしくは帯揚げを絽目のないものに替えて10月に入ってから、かと考えております。
体感温度的には、11月初旬くらいまで単衣でいられそうです

。
いつも読んでいただいてありがとうございます。


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やらない言い訳ってのはいくらでも考えつくもんですわ~(ー▽ー)b
よいこはそーゆーのマネしちゃ駄目だよ。
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- [ざっくりと着物の話2010~2014]
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9月は力尽きているしまだまだ暑いし、半ばを過ぎると浴衣や全身絽を着るのもちょっと…。
って感じなんですよね。
絽の長襦袢や雪花絞りの浴衣なんかを洗う前にもう一度袖を通そうと思っていたのですが雪花絞りはもう無理だし長襦袢の方も実現するかどうか…
たまさんのようにコーデを写真に収めるだけでもいいから考えようとしても頭も働きません