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まおじゃらん

着物と猫と、ときどき絵画。

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べにお亭夏のプチ合宿Vol.2/半幅帯作りは戦場だった

ごきげんよう。
7月に入ってまだ1回も着物を着ていない着物ぶろがー(苦笑)まおじゃらんでございます。別名ミシンとアイロン大嫌いなまおじゃらんとも申します。自称別名はもっとたくさんあるので、取り急ぎ省略します。
相変わらずしょーもないことを書いてるので、真面目なヒトは読んではいけないと思います。

で、わたくしは今回のべにお亭合宿で、絹の縮をなんとかしたかった。。。っていきなり本題に入ってますが。
拙ぶろぐ記事『洋服だったらとっくに捨ててる』(
こちら)では多大なるご支援、じゃねえ共感もしくは憐憫をいただきまして、笑ってもらってナンボの当方といたしましては嬉しい限りですわ。その正絹の縮の生地を、べにお亭のミシンで何ものかにするんですよ、奥さん。
とはいえ、着物の生地がなれるものには限りがあります。っつーか、わたくしの腕に限りがあるのでございます。べにお先生と話し合った末、まずは簡単な半幅帯を作ることにしました。


 


用意したのは、ミシンかけ用の糸と厚手の接着芯です。
接着芯は、吉祥寺のゆ○わやで購入したのですが、長さを指定して切り売りされる接着芯反物(?)がなくて(洋裁でよく使われるような厚みのものはもちろん各種売っています)わたくしが買えたのは袋詰めの100センチ×2メートル。この微妙な分量が、このあと影を落とすんですな。
単衣の着物を解いた縮生地は、身頃の、襟がつく部分に7センチほどの切れ込みが入っています。まずはここを切り離してから縫い継ぎます。べにお先生は「柄合わせしなさい」とおっさいましたが、「ケンチャナヨ」といきなり韓国人モードに入ったわたくしは、適当に継ぎ合わせてしまいました。画像左上参照。本当にきちんと作りたいならば、こういう柄合わせが仕上がりの美しさに影響します。
解いた着物の身頃の長さは約3メートルなので、それに袖の部分約1メートルを継ぎ足し、約4メートルの長さの生地にします。ちょうど半幅帯の長さ分になります。
着物1枚で、半幅帯(もしくは名古屋帯)2本が取れる訳です。


アイロンを使い、生地に接着芯を付けていきます。。。などと書けば簡単そうですが、このときほど、「洋服だったら。。。な~んて言ってないでさっさと捨ててやればよかったよっ


」と本気で後悔したときはありませんぜ、奥さん。
縮みの生地にはシボがあります。
もしきちんと伸子張りなどをすれば、キチンと幅が出たはずでしょうが、わたくしは「ほばーりんぐ・とと」とんぼさんを尊敬して仰ぎ見るもとんぼさんのかけらにもなれずとんぼさんのマネごとすらできないのです。
もし伸子張りでキチンと洗われれば、この絹縮はさぞや美しく甦ったことでしょう。
。。。そう言ってくよくよ
すると、ちょうど翌日の晩ご飯の仕込み中のべにお先生が、
「いやいや、普通、伸子張りなんてできないから。今日は晴れてるから伸子張り。。。ってとんぼさんだけだから。アレはハッキリ言って凄いことだから」
と慰めて(?)くれました。
適当に洗われてアイロンをかけられた生地は、とにかく幅がさまざま、よれて縮んで、とても真っすぐな生地には見えません。そこに真っすぐな市販の接着芯を貼り付けていくと、できあがったブツは何とも可哀相な感じです。

そしてショックなことに、肝心の接着芯が足らない事態が判明致しました。薄い生地にそれなりに張りを持たせたいと思うと、接着芯を布幅いっぱいに貼り付けねばなりません。なのに100センチ×2メートルの接着芯は、半幅帯1本半分にしかならないのです。なんということでしょう。。。っつーか、買うときに計算しろよ自分。半分で足りると思っちゃったんだよねえ。
こうしてすっかりやる気も削がれてココロ萎えたわたくしを、べにお先生が叱咤します。
「とにかく1本作ってみなはれ」
そうして可哀相なブツは、更にミシンで袋状に縫われました(こういう手順も、全部べにお先生に指図されています)。
このときも、縮みという生地をミシンで真っすぐ縫うのがどれほど大変かをわからせられ、激しく打ちのめされます。こういうのってホントは手縫いの方がぜーーーーったいに、いい。シボがあってざらついているクセに、正絹だから妙に滑る。どっちかにしろって気分になります。
そうしてもう何度目かになる繰り言を唱える。
「洋服だったら。。。とか言ってないで、着物だって、もう手に負えないと思ったら捨てようよ自分。大丈夫、もったいないお化けはもう出ないから」
するとべにお先生が、
「。。。たまさん、そんなにつらいの?もうそこまで言うほどホントにつらいんだね?。。。ワタシには全然わかんないけど。わっはっはっ」
と笑い飛ばしてくださいます。
縫い上がったブツを、長い定規を使ってオモテ返しします。


何やら波打ったような、蛇の抜け殻みたいなブツをしみじみと見て、わたくしはまた打ちのめされます。わたくしにはこれが、半幅帯の形態に見えません。
平らにすべくアイロンをかけますが、それでも波打つ物体には途方に暮れます。
。。。この半幅帯、使えるんやろか???
べにお先生に相談という名の愚痴を言うと、
「手づくりってのはこんなものですよ?プロがやるんじゃないんだから。それに、締めちゃえばわかんないですって」
チカラ強いお言葉をいただきましたが、わたくしのココロは晴れません。




出来上がったブツ。絣の柄が横になって、ミンサーみたい。






一旦ミシンを脇において晩ご飯ちう






さて、このように書くと、わたくしがさも完璧主義者のように感じる方もいらっさるかと存じますが、ちと違いますのよ、奥さん。わたくしは、わたくし自身にこういった細工ものを綺麗に仕上げる能力が欠如しているのは自分でよくわかっているのです。そもそも大嫌いなんですよ。子供のときから、家庭科の提出物は全部、ウチの母親が作ってくれたものを出しました。もちろん先生にはバレバレ。ウチの母親は内職で和裁の仕立てをしたので、何を縫わせても完璧だったのです。洋裁も編み物もできたっけな。話は飛びますが、今こうしてわたくしが自分で半襟を付けて着物を楽しむ生活をしているのを、他の誰よりも信じられないでいるのは、ウチの実家の母親ですわ(苦笑)。
なので自分で何か縫うというのは、ハッキリとストレスです。わたくしの脳内イメージのソレと現実のソレは同じものではない。オノレの腕前のなさがそうさせるのです。それも、半襟みたいに1日限りではなくその形態がずっと続く。何がストレスって、これが残るもの、物体である事実ですわ、奥さん。。。ああ駄目だ駄目だ駄目っ。こんなものは世の中に残しちゃなんねええええ



。。。などと力説していたら、よほど気の毒に思ってくれたのか、最後の仕上げはべにお先生がやってくれました。感謝。感謝。感謝。
実を申しますとこの帯は、西に住まう某妖怪のゆかいな仲間たち(ほ~さま)に似合いそうだなあ。。。と妄想したところから企画立案されました。ホントは着物の状態で押し付けたかったけれども、洗ってみたら上手くいかなかった、そんなブツを敗者復活戦で半幅帯として甦らせて、ほ~さまに使ってもらいたかったのですわ。正直言えば、生地の状態で押し付けたかったですが、ほ~さまも縫い物がお嫌いだと聞いているし、ハッキリ言って迷惑であろ、と考え自粛しましたの。
しかし、このような失敗したブツを押し付けられてももっと迷惑ではないか。。。などとくよくよ
してべにお先生に言いつけると、さすがの先生も、
「ワタシが自分で使うならこの程度は気にしませんが。。。これをひとさまに差し上げると思うとさすがに躊躇しますな」
としごく正直なご意見です。
先生、ひとさまに差し上げられない帯ですが、助けてくださいっ。
「よござんす。私が引き取りましょう。私の普段の仕事着には使えますよ」
。。。こうしてこの半幅帯は、べにお先生が引き取ってくださることになりました。感謝感謝感謝。。。っつーか、自分でももう要らない、その上誰にも差し上げられないとすら思っているブツを、よくぞ引き取ってくださったな先生。申し訳ないな。。。ってかワタシは相当失礼なやっちゃな。
こうして画像で見ると、どこがどうヘンなのかわからない気もするんですが。。。ホントにヘタで申し訳ない出来映えなんですわ。これ、誰か他のヒトの目に触れたら、わたくしの人格まで否定されそう。っつーか大袈裟でしたか。っつーか。。。こんな文章を書いてる時点で、人格を否定されても仕方ないな。。。っけっけっけ

企画立案作業責任者である本人はもうすっかりやる気をなくしているのに、べにお先生は違います。
「やり始めたことは最後まできっちりやり遂げる」先生の心掛けが素晴らしい。
先生に最後の仕上げをしてもらっている間、本を読んだり、風花さんをなでまわして遊んだり、空良っちの姿を激写したり、iPadでネットを見て適当に時間を潰すわたくし。。。こういうのって、ホントにおもしろいほど性格が出ますよ。




そうとも、残念さ




もうちょっと続く予定です。
いつも読んでいただいてありがとうございます。


https://fashion.blogmura.com/kimono/


わたくしが持ち込んだ大昔のサンリオのハンカチ(新品未使用)を、べにお先生に小袋にしてもらった
(自分で縫おうと思っていたけれども、半幅帯を縫ったダメージが大きかった)凝り性の先生は、マチ付きマチなしを作ってくださいました。
わたくしは化粧ポーチのたぐいはあまり使わないので、こういうのが便利なんですわ。
「ばばあ、っちったあいい加減にしろっ」とかいうのは、ココロの中でだけでお願いします。












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Comment

No title 

いやぁ、楽しいなぁ♪
たまさんが苦しんでおるわい。ヒッヒッヒ…。

そっか、
ミシンの心得が無い人にとっては、直線縫いでも地獄の沙汰なのね。
ともあれ、やらかしちまった縮みの着物も、なんとか日の目を見ることができて良かったざんすね。
  • posted by はま~た 
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  • 2014.07/23 18:37分 
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No title 

すごいなぁ、あの縫い物達の記事がこのような「懺悔録」になるとは…(爆)。
私が料理に励んでいる間、こんなに苦しんでいたんだねぇ…ああ、可哀想に可哀想に(と口先だけ~)。
ま、でも、こんな風に書いていますが、たまさんってばさすがのA型、仕上がりは几帳面に丁寧に出来上がっているのですよ~オクサマ!
半幅帯、使わせてもらいまっさ♪
  • posted by べにお 
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  • 2014.07/23 19:16分 
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No title 

大変なご苦労なさってらしたのですね。半幅帯なら、私がお手伝いしてもよかったかも?
  • posted by 羽衣 牡丹 
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  • 2014.07/23 20:58分 
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No title 

はま~た、この生地、冗談じゃないですよ。私、金輪際、木綿(しかも新品まっさらのブツ)しか縫いません。固く決心した。っつーか、ホントはもう何も縫いたくない。

いよいよですね~。私はそろそろ荷造りします~。国王のかぶり物を持って行けばいいのよね♪新曲の予習ができてないんですけど~(^^;)
  • posted by たま 
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  • 2014.07/23 23:52分 
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No title 

べにお先生、懺悔といえば懺悔、身の程知らずという名の懺悔ですわ。でもさ~あの生地、始末の悪い曲者じゃありませんか。も~
  • posted by たま 
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  • 2014.07/23 23:55分 
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すのうさまないすありがとうございます~
  • posted by たま 
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  • 2014.07/23 23:55分 
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No title 

牡丹さま~これね、心得がある人が縫えば、ニュアンスのあるいい感じの帯になったはずなんですよっああ悲しい。。。
  • posted by たま 
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  • 2014.07/23 23:57分 
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みっこちゃんないすありがとうございます~
  • posted by たま 
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  • 2014.07/23 23:58分 
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あ~可笑しい。面白い。
めちゃめちゃ共感できますよ。笑えるわ~。
そしてどんなにたまさんが嘆いても笑って静観するところがさすがべにおせんせい。
と、思ったら最後は手を差し伸べてくださったんですね。
どんな仕上がりか拝見したいもんです。
べにおせんせいの所にお嫁入りしたんですね。ちょっと残念。
  • posted by ほあかばりきるま。 
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  • 2014.07/24 05:55分 
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No title 

面白かった~いいないいな~着物の事であれこれ話すのはきりがなく各自のオリジナリティが楽しめてわくわくしますね。私はミシン禁止の学生時代やはり母がやってくれていました。わりと手芸好きなんですが、ミシン使えない私にはたま様がすごく偉く見える。べにお先生が作ってくださったポーチ!気が利いてるし合宿のいい交換プレゼントになりましたね。あれ?たまさんの方がすごくすご~く大変でしたね(爆)
  • posted by passionpiano 
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  • 2014.07/25 16:56分 
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No title 

追加です。空くんが可愛い~。この子!たまさんが撮った方がちょっと丸くて乙女チックなかんじするんですが。。。残念なんかじゃないよ~。可愛いです
  • posted by passionpiano 
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  • 2014.07/25 16:59分 
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No title 

ほあかばりきるま。さま、「行くぞ行くぞ」と言っておきながら一向に行かない、私からの、愛のプレゼント企画倒ればかりでホントに申し訳ない!でも恥ずかしくてとても差し上げられな~いええホント、一回見てもらいたいですわ~。
  • posted by たま 
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  • 2014.07/25 21:18分 
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No title 

passionpianoさま、キチンと縫って仕上げてエライのはべにお先生。やっぱり先生がいないとお裁縫は無理ですわ。
空良っちは、先生にとっては息子で、私にとっては「とぼけて可愛い顔した他所のオトコのコ」だから、カメラ目線が違うのでしょう
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2014.07/25 21:21分 
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No title 

sorasoraさまないすありがとうございます~
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2014.07/25 21:22分 
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No title 

かっぱさまないすありがとうございます~
  • posted by たま 
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  • 2014.07/25 21:23分 
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